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鍵泥棒のメソッドの3人の登場人物に関する伏線を解説!オチの考察も合わせて

2019/09/10
 
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鍵泥棒のメソッド」を見ました。

どんな映画か調べることをせず、口コミも見ずに鑑賞しましたがこんな面白い映画だったとは!

今まで知らなくて損した気分になるほど楽しい映画でした!

あらすじもキャラクターも先の読めない展開も最高。

そしてあちこちにちりばめられた伏線と、それをしっかり回収している点もよかったですね。

そこでここでは「鍵泥棒のメソッド」の伏線について考察します。

また本編のオチについても考察します。

 

「鍵泥棒のメソッド」の伏線を考察

水嶋香苗(広末涼子)に関する伏線

映画冒頭の伏線

映画冒頭の彼女の登場シーンには度肝を抜かれました。

「私結婚することにしました。(相手は)まだ決まっていません。1か月以内で候補者をしぼって、12月の第2週辺りには結婚したいです」で始まるのですから。

同僚や後輩たちは戸惑いつつも応援することを決めます。香苗は自分の手帳に、結婚までの予定を事細かく記入し、行動に移します。

まずこれが伏線になっていますね。なぜ香苗がそんなに結婚を急いでいるかと言うと、父親が病気で間もなくなくなるから。

のちに入院中の父親の姿や亡くなったことを見せることで、この伏線が生きていることがわかります。

男性の好みに対する伏線

また香苗は「健康で努力家であれば」という男性の好みをあげます。

そして合コンでの場面。

香苗の正面の、いかにも金持ちそうな男が得意げに「男はある程度経済力がないとダメだと思うんだよ。金もない男が”愛してる”なんて言っても説得力ないよね。そう思わない?」と香苗に尋ねます。

「思いません」とあっさり答える香苗。言葉を失う男・・・

これも伏線です。

記憶を失い金や財産を桜井(堺雅人)に奪わわるものの、真面目に生きようとする山崎(香川照之)こそが、香苗の理想の男性だと印象付けられます。

ここも伏線がを回収していましたね。

山崎の記憶が戻ってからは香苗の気持ちは揺れ動きます。だからこそラストの2人の抱擁はすばらしく感じられました。

山崎信一郎(香川照之)に関する伏線

殺人のシーンで登場する山崎(別名コンドウ)。

いかにも裏社会の人間に見えますが、実は単なる便利屋。

殺しのシーンは単なる偽装で、殺人の依頼主からも殺されるはずの人間からも金をもらい儲けているにすぎません。

そんな山崎が記憶を失い、売れない役者の桜井の人生を生きることになります。

ある日桜井として映画のエキストラの仕事に行くと、監督が「チンピラが欲しいんだよな、チンピラが。君、チンピラできる?」と、山崎を指名。

戸惑いつつもチンピラを演じると、監督は山崎の演技を絶賛します。

これも伏線が上手く生きていますね。

仕事で偽装の殺し屋をやっていたので、チンピラの役もそつなくこなせたのです。

くすっと笑えるシーンでもありました。

香苗の胸がキューンとなる音の伏線

映画のラストで、山崎のノートに自分の名前がしっかり書かれているのを見た香苗の胸は「キューンキューン」と大きく鳴ります。

そして香苗と山崎の抱擁のシーンに繋がっていきます。

この「キューン」という胸が高鳴る音にもしっかり伏線がありました。

映画の序盤から何度も使われたいた車のアラーム音です。まさかここでアラーム音と胸キューンがつながるとは!さすがです。

これらの伏線はさりげなくストーリーにちりばめられており、それが違和感なく回収されています。

そんな伏線にも注意すると、もし2回目の鑑賞をする際も楽しく見られるはずです。

「鍵泥棒のメソッド」のオチを考察

この映画のオチ、よかったですね。

胸がキューンとなった香苗と山崎が車から降りて大げさに抱擁、そして車内でタバコを吸う井上綾子(森口瑶子)が窓をドン!と叩いてエンドロール、というラストです。

このエンディングのオチで私がいいなと思ったのは、香苗の姉・翔子のセリフを香苗がくつがえしているところです。

映画の中盤、香苗と姉の翔子が会話するシーンがあります。

翔子は「あんた、ちゃんと恋をしてから結婚するつもり?若いころ胸がキューンとしたでしょ。このキューンのマシンは30を過ぎると鳴らなくなるの。特に結婚相手探し始めたらもうダメ」と香苗に言います。

納得がいかない表情で翔子を見つめる香苗。

実はこれも伏線になっています。香苗によって見事にひっくり返される伏線です。

山崎はノートに「映画、カップラーメン、タバコ、クッキー、焼き鳥、図書館、掃除」など、自分が好きなものを記入していました。

でもそれらにバツ印をつけ、そこに「水島香苗」と書き二重丸をしています。

それを見て胸が「キューンキューン」となる香苗。30歳を過ぎた香苗のキューンのマシンは壊れていなかったのです!

見事なオチでした。

まとめ

  • 「鍵泥棒のメソッド」は随所に伏線がちりばめられており、その回収もしっかりしている映画
  • 前の伏線をくつがえる伏線も見事

「鍵泥棒のメソッド」の伏線とオチに焦点を当て考察をしました。

とてもよくできた映画で、楽しむことができました。

内田けんじ監督はここ数年映画を撮っていないようですが、早く次の作品が見たいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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