映画「真夏の方程式」は、東野圭吾のガリレオシリーズの中でも特に感動的なミステリーです。
静かな海辺の町・玻璃ヶ浦を舞台に、家族の秘密や過去の事件が絡み合うヒリヒリとした人間ドラマが展開します。
この記事では、映画「真夏の方程式」のネガティブな側面について考察します。
特にキャラクターの行動や犯行動機の不自然さ、ストーリー展開に対する賛否の声を取り上げます。
中でも川畑節子というキャラクターに対する批判や、物語の後味の悪さが視聴者にどのような印象を与えたのかを詳しく解説していきます。
目次
映画「真夏の方程式」がひどいと言われる3つの理由
映画『ブラック・ショーマン』公開記念!
東野圭吾×福山雅治で贈る大ヒットシリーズ“ガリレオ” 劇場版3作品を放送!(一部地域を除く)🎬9/13(土)夜21時~
映画『容疑者xの献身』🎬9/20(土)夜21時~
映画『沈黙のパレード』🎬10/4(土)夜21時~
映画『真夏の方程式』どうぞお楽しみに! pic.twitter.com/H0eFR4GU1T
— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) August 20, 2025
動機の弱さと犯行の不自然さ
多くの視聴者は犯人の動機について「弱い」「説得力がない」と感じています。
川畑重治の行動が家族を守るためとはいえ、その計画性の欠如や不自然な行動、特に子供である恭平を事件に巻き込む無理な展開に違和感を覚える人が多いです。
物語の筋が浅く感じられ、作品全体のリアリティを損なっているとの指摘もあります。
ラストのモヤモヤと後味の悪さ
物語の結末は「救いがない」「後味が非常に悪い」と賛否が大きく分かれます。
視聴者の中には、このもやもや感が嫌だという声が多い一方で、「東野圭吾らしいリアルな人間ドラマ」と評価する層も存在します。
この不快感は映画のテーマの深さを示すとも言えますが、その表現方法に不満を持つ人も少なくありません。
前作との比較による評価低下
前作「容疑者Xの献身」と比較して「期待外れ」という声も多いです。評価の高かった前作と比べ、物語の緊張感や感動の深さが薄いと感じた視聴者が多く、結果として「つまらない」「ひどい」という評価につながっています。
こうした比較評価はミステリー作品の宿命とも言えますが、視聴体験に大きな影響を与えました。
映画「真夏の方程式」節子が「クズ」と言われる理由
【忘れるな。君はひとりじゃない】
久しぶりの映画。
『真夏の方程式』
たまらん。邦画のこういうノスタルジーな描写や切ないストーリー展開に関しては洋画凌ぐところがある。
真夏の海と解いてはいけない謎がここに。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/dV1eELbsqx
— きょう (@Kyo_Cinema_club) October 24, 2020
家族を守るための身勝手な行動
節子は家族の秘密を守るために多くの犠牲を強いる人物として描かれていますが、その行動が身勝手で冷酷に見えることもあります。
特に、重治の犯行に加担し隠蔽を図る姿勢や、少年恭平を守ろうとしない態度に対して「クズだ」と非難されることが多いです。
視聴者からは共感を得にくいキャラクターになっているといえます。
感情より保身を優先する姿勢
節子のキャラクターは感情的な脆さを持ちながらも、極端に自分や家族の立場を守ろうとする保身的な面が強調されています。
このため、感情に流されがちな彼女の行動は、必ずしも視聴者の共感を得ていません。
結果的に、「自己中心的」「冷徹」と見なされるケースが多く、クズ扱いされる傾向が強まっています。
少年恭平への対応の冷たさ
特に少年恭平に対する節子の態度には批判が集まっています。
物語の重要な局面で恭平を守らず、自分たちの保身や秘密のために彼を巻き込むことを厭わない行動は視聴者に衝撃を与え、冷酷だという印象を強めました。
少年の無垢さと対比されるその冷たさが、節子へのマイナス評価を加速させています。
映画「真夏の方程式」SNSやレビューに見る批判と肯定の声
『真夏の方程式』東野圭吾#読了
映画は観ていたのですが、原作は未読でした。登場人物が多く、雰囲気も違ったので愕きましたが、どちらもとても好きでした!!
色々な方向性の違う愛情が感じられました。とても面白かったです!! pic.twitter.com/KjTPEUfQ3N— しょう (@FtnsIeeMMiyllrl) September 25, 2021
批判的な感想の多さ
レビューサイトやSNSでは、「動機が弱すぎて納得できない」「ラストがあっさりしすぎて不満」「少年を巻き込む展開が残酷すぎる」といった批判が多く見られます。
物語の構成や登場人物の行動に対する反発が目立つ一方で、作品自体の評価は決して一方的なものではありません。
映像美や演技への肯定的評価
一方で、玻璃ヶ浦の美しい海辺の映像や福山雅治の湯川学の演技は多くの視聴者から高く評価されています。
物語の暗さや後味の悪さを超えて、「映像美と深い人間ドラマとして観る価値がある」という肯定的な意見も根強く存在します。
特に夏の情景描写が作品の魅力として評判です。
再評価の動きと年齢層別の感想の違い
近年では、年齢や経験を重ねた視聴者の間で「真夏の方程式」を再評価する動きも見られます。
若いころには理解しづらかったキャラクターの心理や物語の重みを、大人になってから観ることで感じ取る人が増えています。
また年齢層によっては後味の悪さをリアルな人生の一面として受け入れる傾向があることも興味深い点です。
まとめ
- 映画「真夏の方程式」は犯行動機の弱さや不自然な展開で「ひどい」という声が多い。
- ラストの後味の悪さや少年恭平を巻き込む展開に対して批判が集まっている。
- 節子の行動は身勝手で保身的と見なされ、「クズ」と批判されることが多い。
- 一方で、映像美や福山雅治の演技など肯定的な評価も根強く存在する。
- 作品は賛否両論であり、視聴者の年齢や経験によって評価が大きく分かれる傾向がある。
「真夏の方程式」は一筋縄ではいかない作品であり、その「ひどい」との評価は映画の人間ドラマの深さと矛盾したところから来ています。
賛否両論あるものの、作品としての存在感は強く、観る人によって評価が大きく分かれる点が逆に見どころとも言えるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!