三輪そうめんVS揖保乃糸で違いを徹底比較!等級や味・価格について

グルメ
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日本人になじみが深いそうめん。暑い時期は冷たくして、寒い季節はにゅうめんで食べるとおいしいですよね!

そうめんと聞いて思い出すのが奈良県桜井市です。桜井市にある大神神社にお参りした際、三輪そうめんのお店がたくさんありました。寒い時期だったのでにゅうめんをいただきましたがおいしかったです。そして家でよく買って食べるそうめんは揖保乃糸。スーパーのそうめんコーナーに行くと、つい買ってしまうんですよね。

そこで気になるのが三輪そうめんと揖保乃糸の違いです。ここでは三輪そうめんと揖保乃糸の違いを徹底比較します。味比べもしていますよ!

 

三輪そうめんと揖保乃糸の違いを徹底比較!等級

まず三輪そうめんと揖保乃糸の等級を細かく見ていきます。

三輪そうめんの等級

奈良県三輪素麺工業協同組合では三輪そうめんの等級を以下の4つに分類しています。上のものほどランクが上です。

  • 神杉(かみすぎ)
  • 緒環(おだまき)
  • 瑞垣(みずかき)
  • 誉(ほまれ)

組合ではそうめんの品質にきびしい基準を設けていますが、等級の基準になるのは細さ。細くなるほど価値が高くなり等級が上がっていきます。細くてコシがあるものほどおいしい、ということですね。

では4つに分類されたものを一つ一つ見ていきましょう。

三輪そうめんの神杉(かみすぎ)

三輪そうめんの最高級。1束(50gあたり)で 600~650本もあり、全生産量の約90%を占める通常の三輪そうめん・誉と同じ重さで比較すると約1.7倍の本数。つまりそれだけ細いということです。帯は銀色で、紫色の鳥居のマークが印字されています。

超極細のそうめんは限定された生産者しか作ることが許されず、しっかりとしたコシと艶やかな麺のツヤが際立っています。

三輪そうめんの緒環(おだまき)

一束(50gあたり)475~525本 。こちらも極細で、神杉に次ぐランクの緒環。極細専用の小麦粉を使用し、生産時期も決められており、高い品質を誇っています。神杉と同じく帯は銀色で、紫色の鳥居のマークが印字されています。

神杉と緒環は贈答用として人気が高く、もらった方の評価もかなり高いです。

三輪そうめんの瑞垣(みずかき)

家でちょっと贅沢なそうめんを食べたいときは、こちらの瑞垣がおすすめです。もっとも一般的な誉より細く、コシの強さや舌触りは一段上ですから。寒時期に生産し。蔵でじっくりと熟成させることで麺のコシを引き出しています。

一束(50gあたり)400~475本。帯は金色で、黒で鳥居が印字されています。

誉(ほまれ)

全生産量の約90%を占める通常の三輪そうめん。厳選された小麦粉と塩使って伝統的な手延の技術で仕上げています。

大きなスーパーで全国的に買うことができます。夏に毎日食べるならこれで十分。一束(50gあたり)350~400本。帯は黒で、金色の鳥居が印字されています。

揖保乃糸の等級

次に揖保乃糸の等級を見ていきます。揖保乃糸は三輪そうめんよりさらに細かく決められており、6つの等級があります。上の行くほど等級が上です。

  • 三神(さんしん)
  • 特急(とっきゅう)
  • 縒りつむぎ(よりつむぎ)
  • 播州小麦(ばんしゅうこむぎ)
  • 熟成麺(じゅくせいめん)
  • 上級(じょうきゅう)
  • 太づくり(ふとづくり)

三輪そうめんと同じで、ランクが高くなるほど麺が細くなります。6つに分類されたものを一つ一つ見ていきましょう。

揖保乃糸の三神(さんしん)

揖保乃糸の中で最高級品。組合が選抜指定した数軒の製造者が最高級の小麦を使用し作っています。

一束(50gあたり)約550本と極細。帯は黒で、金色で印字がされています。贈答用として非常に高い人気があります。

揖保乃糸の特急(とっきゅう)

三神と同じく、組合が選抜指定した熟練製造者のみが製造を許されています。上質の原料小麦粉を使用して厳寒期のみに作られます。こちらも贈答用として人気が高いです。

三神よりやや太く、一束(50gあたり)約480本。帯は黒で、金色で「特急」の印字がされています。

揖保乃糸の縒りつむぎ(よりつむぎ)

国内産の小麦だけを使って作られたそうめん。モチモチ感と小麦の風味が自慢です。

一束(50gあたり)約400本。赤の帯に、金色の印字がされています。

揖保乃糸の播州小麦(ばんしゅうこむぎ)

「ふくほのか」「ゆめちから」2種類の小麦を原料として使用し、ひょうご推奨ブランドに認定されています。

一束(50gあたり)約300本。帯は緑で、金色の印字がされています。

揖保乃糸の熟成麺(じゅくせいめん)

国家資格である「製麺技能士」が作るそうめん。製造後1年間、組合専用倉庫にてゆっくりと熟成させてから出荷しています。家で高級感のあるそうめんを食べたいときは、こちらの等級がおすすめです。

一束(50gあたり)約400本。帯は黄色で、黒の印字がされています。

揖保乃糸の上級(じょうきゅう)

最もスタンダードな揖保乃糸がこちらの上級。揖保乃糸全生産量の約85%を占めている定番品です。

一束(50gあたり)約400本。全国ほとんどの地域で買うことができるそうめんです。

揖保乃糸の太づくり(ふとづくり)

本来の手延べそうめんより少し太く、歯切れのよさが自慢の手延べそうめん。そうめんよりも冷や麦に近いかもしれません。一束(80gあたり)270本とかなり太めのそうめんです。

三輪そうめんと揖保乃糸の違いを徹底比較!食べ比べて味を比較

三輪そうめんと揖保乃糸を味比べ!三輪そうめんは誉、揖保乃糸は上級のそうめんで比較します。どちらも最も一般的な等級のそうめんです。

食べ比べの条件は

  • 同時に茹で始める
  • 三輪そうめんはゆで時間2分のところ1分50秒で、揖保乃糸はゆで時間1分30秒から2分のところ1分50秒で上げる
  • 手順は 茹でる→流水でもみ洗い→氷水でしめる→よく水を切り盛り付け
  • 薬味は使わずタレだけで食べる

ではさっそく食べ比べてみましょう!

盛り付けたときの見た目

左が三輪そうめん。右が揖保乃糸です。写真では違いがわかりにくいですが、茹であがりの見た目は、揖保乃糸の方が麺にわずかにツヤがありました。三輪そうめんが悪いわけではないのですが、茹であがりの見た目はやや揖保乃糸の方がよく感じました。

歯ごたえ、舌触り、のど越しのよさ

まず三輪そうめんですが、麺の口当たりがつるっとして、歯ごたえはモチモチ!程よい柔らかさなんだけど、しっかりコシも感じられる麺です。のど越しもいいので、ツルツルといくらでも食べられるそうめんだと思います。

次に揖保乃糸。違いがあるかな?と思いつつ口に入れると、口当たりや舌触りはそれほど三輪そうめんと大差ありませんが、コシがこちらの方がありました!こちらの方がしっかりしたコシを感じることができます。ゆで時間1分30秒から2分のところ、1分40秒で上げたのが効いているのでしょうか?

舌触りやのど越しにはそれほど差があるとは思えません。しかしコシがある分、歯ごたえは揖保乃糸の方がよかったです。

麺の味や風味

麺の味や風味に関してはどちらも変わらず。はっきりいうとどちらもそれほどおいしさを感じることはできませんでした。(ごめんなさい)。

最初の一口は麺の味や小麦の風味を味わうために、何もつけずに食べてみました。ただどちらも風味があるわけではありませんし、小麦の味を感じることもできませんでした。タレをつけるとつるっとした麺の食感や歯ごたえ、のど越しを感じながらツルツルといくらでも食べることはできます。しかし一般的な等級のそうめんでは、どちらも麺の味や風味を感じることはできませんでした。

三輪そうめんと揖保乃糸の味比べの結果

いろいろと書いてきましたが、近所のスーパーで買える一般的な等級のそうめんということを考慮すると、どちらもおいしいです。どちらもちゃんとしたコシや歯ごたえ、つるっとした口当たりがあり、一度食べると止まらない勢いで食べることができます。

ただ個人的な好みでこの勝負、僅差ですが揖保乃糸の勝利とさせていただきます!コシや歯ごたえでわずかですが揖保乃糸の方が上回っていました。

それにしてもさすがそうめんの2大ブランド、三輪そうめんと揖保乃糸です。一般的な等級でこれだけおいしいのですから。こうなったら最高級のものを食べてみたい!いずれ注文して食べ比べしてみたいです。

三輪そうめんと揖保乃糸の違いを徹底比較!価格

三輪そうめんと揖保乃糸の価格を比較します。三輪そうめんは4等級、揖保乃糸は6等級ありますが、ここでは最高等級のそうめん同士、次に最も一般的な等級のそうめん同士を比較します。

三輪そうめんvs揖保乃糸:最高等級そうめんの価格を比較

三輪そうめんの最高等級・神杉(かみすぎ)と揖保乃糸の最高等級・三神(さんしん)の価格を比較します。楽天市場で価格を調べたところ

  • 三輪そうめん・神杉:3,340円(50g×15 束、750g)
  • 揖保乃糸・三神:3,240円(50g×14束、1,000g)

1g当たりの価格は、三輪そうめん・神杉が4.45円。揖保乃糸・三神が3.24円。

よって三輪そうめんの方が高いことがわかりました。それにしても最高ランクだけにどちらもお高い。でも贈って喜ばれるでしょうし、もらってもうれしいでしょうね。

三輪そうめんvs揖保乃糸:最も一般的なそうめんの価格を比較

三輪そうめんの一般的な等級・誉と揖保乃糸の一般的な等級・上級の価格を比較します。家の近所のスーパーでの価格は

  • 三輪そうめん・誉:268円(300g)
  • 揖保乃糸・上級:278円(300g)

揖保乃糸の方が高いです。実際の購入時にはそれほど大きな違いにはならないかもしれませんが。

三輪そうめんと揖保乃糸を徹底比較!産地、歴史、ブランド

最後に基本情報として、三輪そうめんと揖保乃糸の産地、歴史、ブランドの比較をします。

三輪そうめんと揖保乃糸の違い:産地

まず産地の違いを見てみましょう。

  • 三輪そうめん:奈良県桜井市
  • 揖保乃糸:兵庫県姫路市、たつの市、宍粟市、佐用郡佐用町、揖保郡太子町

これは基本情報ですね。

三輪そうめんの産地・桜井市は大神神社や箸墓古墳、纏向遺跡など歴史的な遺産が多くあるところです。揖保乃糸の産地は、兵庫県の播州と呼ばれる地域です。

三輪そうめんと揖保乃糸の違い:歴史

それぞれのそうめんの歴史や起源を調べました。

まず三輪そうめんですが、奈良時代の遣唐使の時代にそうめんの作り方が中国からこの地に伝わったとされています。言い伝えによると、大神神社の宮司従五位上大神朝狭井久佐(おおみわのあそんさいくさ)の次男・穀主(たねぬし)が、三輪山から流れる肥沃な土地が小麦の栽培に適すると知り種を蒔かせました。その小麦で「素麺」を作ったのが三輪そうめんの起源とされています。

大神神社は日本最古の神社と言われていますが、三輪そうめんも日本最古のそうめんなのです。

一方の揖保乃糸ですが、兵庫県手延素麺協同組合ホームページに

播州地区でのそうめんの生産の歴史は古く、斑鳩寺(揖保郡太子町)の古文書「鵤庄引付」(1418年)に”サウメン”の記述、伊和神社(宍粟市一宮町)社殿造営の祝言に”そうめん”を使う(1461年)等に記録が見られます。播州でそうめんづくりが本格的になったのは、江戸時代の安永頃(1771年〜1780年)だと考えられ、当時は龍野藩の「許可業種」として奨励されていたようです。

とあります。

その製造技術は奈良の三輪から伝えられたとも言われています。つまりそうめんの歴史は三輪そうめんの方がずっと古いのです。

三輪そうめんと揖保乃糸の違い:ブランド

三輪そうめんと揖保乃糸の大きな違いにブランドがあります。

揖保乃糸は兵庫県手延素麺協同組合の商標であり、独自のブランドです。特許庁に「揖保乃糸」が商標登録されており、その中で450以上の業者が揖保乃糸を製造・販売しています。

三輪そうめんの場合、以前は「三輪素麺」の商標登録が認められていませんでした。一般的に地名は商標登録できないとされてきたからです。

しかし近年、販売実績や広告実績などを考慮し商標権が認められるケースが出てきました。三輪そうめんの場合も、今では奈良県三輪素麺工業協同組合が「三輪素麺」の商標権は所有しています。独自のブランドとして認めた、ということですね。

まとめ

三輪そうめんと揖保乃糸をさまざまな項目で比較してきました。

今度はあなたが三輪そうめんと揖保乃糸の食べ比べをやってみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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