三宅乱丈さん原作に人気マンガ「pet」。
記憶操作能力がある若者たちの揺れ動く心情を見事に描いた作品です。
最初は設定やストーリーが理解しにくいですが、わかってくるとかなりハマります!
ここでは「pet」に登場する記憶操作能力者・林についてまとめました。
今作品かなり重要な役割を担っている人物です。
なおこの記事にはネタバレがあります。ご注意ください。
目次
petペット(アニメ)林の人物像
【🦋1話の記憶…ヤマ】
「つまり、一番お気に入りの記憶がある場所のことだ。」一度は訪れてみたい林のヤマ。
ヤマを分け与えられた男の子は今…第2話は明日放送!#pet_anime pic.twitter.com/Vqhx7dwPSG
— TVアニメ「pet」公式@1月20日第3話放送! (@pet_anime) January 12, 2020
林の名前や正確な年齢はわかりません。
50歳は過ぎていると思われます。
長身で長髪。長い髪を後ろでまとめています。
林の経歴・仕事
林は他人の記憶を変えたり消したり、また記憶をいじり潰したりできる能力者です。
2年前に会社(中国マフィア)から逃亡しましたが、ずっと記憶操作の仕事をしてきました。
林はイメージを使い他人の記憶に入ることができます。
林のイメージは風です。
林がいつごろからその仕事を始めたのか、正確にはわかりません。
ただ悟とジンの会話から林は気功術師(催眠術を使いこなし人を操作できる人たち)から催眠術系の技を習ったことがわかります。
また悟が「林さんの日本語はその頃桂木さんに習った」と言っていることから、林は中国で生まれ育った可能性も考えられます。
記憶操作の能力は高い
林がやはり一番の使い手だろうな!司とかりヒロキよりも~ pic.twitter.com/HtKGwub1Bw
— もっちゅ。 (@zuJzOooivPJBuwp) January 21, 2020
個人的な印象ですが、林の記憶操作の能力は高いと感じます。
司や悟らよりキャリアが圧倒的に長いこともありますが、記憶操作について明らかに多くのことを知っています。
例えば桂木を伝書鳩として利用したり、桂木の記憶を消すのではなく隠したりなど、状況に応じて記憶操作のやり方をうまく使いわけています。
またイメージが風ということもありスピードが速いです。
司と対決したときにも鍵をすり抜け、司のヤマまでたどり着いてしまいました。
司もかなり高い能力を持っていることを考えると、林の能力は相当高いと考えられます。
林の人柄や人となり
人の記憶を操作したり消したりする仕事をしているのですから、林には冷酷な面があるのかもしれません。
ただそれ以上に作品中では、面倒見がよく思いやりがあるキャラクターとして描かれています。
特に自分のヤマをわけた2人のペットのことはいつも心配しており、会社から救い出そうと考えていました。
また鍵のない子にしてしまったメイリンのことも常に心配していました。
これらのことを踏まえると、面倒見がよくやさしい性格の人物ではないかと思われます。
林はだれからヤマをもらったのか?
記憶を操作する特殊能力者は、他の能力者からヤマをもらい鍵を作ることを教わり仕事をするようになります。
ヒロキは司からヤマをもらい、鍵を作ることを教わりました。
しかし林がだれからヤマをもらったり鍵の作り方を教わったりしたのか、はっきりしたことはわかりません。
林が催眠術系の能力を気功術師から教わったことは悟の話からわかっていますが、ヤマ親が誰かについてはわかっていません。
もしかすると林にはヤマ親はいないのかもしれません。
もしだれからもヤマをもらわず自分で鍵を作り、他人の記憶を変えたり消したりしているならとんでもない能力の持ち主であると言えます。
このセリフから林にはヤマ親がいないことがわかります。
林は不本意な形でベビーを作ってしまった
林は不本意な形でベビーを作ってしまいます。
能力があると判断されたメイリンに林はヤマを分け与えますが、「鍵」について教えることを会社側は許しませんでした。
林はベビーを作ることに反対しますが、司や悟を会社に人質に取られていたため会社の言うとおりにせざるを得ませんでした。
「鍵」を持たないペットのことをベビーと呼びますが、「鍵」を作る時間や手間がかからないのでヤマを分け与えた時点で戦力として使えます。
「鍵」がなければターゲットに触れなくてもシンクロできるので、イメージを持たない能力者がターゲットの記憶をいじるのに都合がいいのです。
でも「鍵」を持たないベビーのヤマはいつかタニに侵食され、やがて正気を失いまともにコミュニケーションすることも、立っていることもできなくなります。
林はメイリンをベビーにしてしまったことを深く後悔しています。
林と司・林と悟の関係
林、司、悟の三人は、恋愛で言うと三角関係のような複雑な関係にあります。
林と司の関係
林は司が小さい頃、自分のヤマを分け与えました。
ですから林は司のヤマ親です。
司はもとは会社(中国系マフィア)が抱える臓器提供用の子どもでした。
でも林が司に記憶操作の素質があると認めたので、司は臓器提供をせずにすみます。
林は司にヤマをわけ、しばらくは一緒に暮らします。
林は司をかわいがっていたましたし、司も林を信頼して慕っていました。
しかし林は司の元を去ります。
林は悟と暮らすことになったからです。
司は「会社のために働け」といった林の言葉を守り、会社のために仕事をして林と会える日を待っていました。
そして司は12年ぶりに林と再会することになります(マンガ2巻)。
林と悟の関係
林は悟にとってもヤマ親です。
アニメではわかりにくかったですが、1話の最初で林が見つけた子が悟でした。
林は悟に記憶操作の能力があることを見抜きます。
そして悟を会社で引き取るために、桂木が交通事故に見せかけて悟の両親を殺します。
また桂木は悟の祖母の記憶を変え、悟を養子に出したことにしてしまいます。
林は悟を見つけ会社にスカウトしたことを後悔していました。
中国系マフィアの会社はろくでもない仕事をしていますし、ペットが裏切ればいつ殺してもおかしくありませんから。
悟を救おうと思ってしたことなのに、結果として悟を危険な目にあわせることになってしまいました。
林はいつか悟を会社から救い出したいと思っていました。
司と悟の関係
司と悟は2人とも林からヤマを分けてもらいました。
2人にとって林がヤマ親です。
司のほうが先に林に出会い、ヤマを分けてもらいます。
のちに林は司の元を去り、悟といっしょに暮らすようになります。
司は悟も林からヤマを分けてもらったことを知っていましたが、悟は司のヤマ親を知りませんでした。
悟に林を取られてしまった司は悟に嫉妬する気持ちを持っていたようです。
また司が12年ぶりに林に再会した時、林は悟のことばかり話します。
司は林に会えた喜びと同時に林に対する憎しみや悟に対する嫉妬など複雑な感情が芽生え、林を潰す行動に出ます。
林はなぜ会社から逃げたのか?
林は悟やメイリンたちを救い出すために会社から逃げ出しました。
まずは身を隠し、彼らを救い出す機会を伺っていたのでしょう。
林は2年前に仕事に行くといい、北京で姿を消します。
林は悟を会社にスカウトしたこと、メイリンをベビーにしてしまったことを深く後悔していました。
司と離れてしまったことも後悔していました。
そこで東京に戻りマンションに身を潜めて、チャンスを狙っていたのです。
林はまず悟を救い出そうと思っていました。
次にメイリンや司、そして司がヤマを分けたヒロキを助け出すつもりでした。
結局林は複雑な感情を持つ司に潰されてしまい、彼らを救い出すことは叶いませんでした。
しかし林が彼らを思う気持ちは本物で、林の人柄をよく表した行動だと言えます。
まとめ
「pet」に登場する林についてまとめました。
- イメージを使い他人の記憶を操作する記憶操作能力者
- 記憶操作の能力は高いと思われる
- 面倒見がよく思いやりがある
- ヤマ親は不明
- 不本意な形でベビーを作ったことを後悔している
- 林は司と悟のヤマ親
林が会社を裏切り逃げた理由は
- いつか悟たちを救うためとりあえず逃げて、機会を伺っていた
林は本作品でとても重要な役割があるキャラクターです。
ストーリーの最後に悟とヒロキが見る景色のシーンはとても感動します。
アニメでどのように表現されるのか、今から楽しみです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!