他人の記憶を変えたり消したりできる若き能力者たちの姿を描いた「pet」。
圧倒的な表現力と心理描写、ストーリー展開でファンが多いマンガ(アニメ)です。
ここでは「pet」に登場する桂木に注目します。
主役ではないのに作品中で独特の存在感を出す桂木。
実は物語後半で隠された意外な過去が明かされます。
桂木の過去や最後についてもまとめました。
なおこの記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。
目次
petペット(アニメ)桂木の人物像
【🦋第2話放送終了】
BS11、AT-Xをご視聴頂きありがとうございました!1話の最後だけ、桂木のタバコから煙が出ていなかった理由が解りましたね。
皆さんはお気づきでしたか?第3話あらすじは公式HPにて公開中!
Amazon Prime Videoでは第3話~6話が先行配信中https://t.co/AWjSOC0Amx
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劇中ではほとんど「桂木」という姓でしか呼ばれていませんが、「ただし」と名前で呼ばれているシーンがあります。
漢字はわかりませんが「桂木ただし」という名前のようです。
桂木の経歴・仕事
桂木はこの作品の中で「会社」と呼ばれてる中国マフィアが経営する会社に勤める社員です。
中国での滞在経験が長く、北京語ができます。
「会社」はターゲットとなった人物の記憶を消したり書き換えたり、時には記憶を潰すことで利益をあげています。
ターゲットとなった人物の記憶の操作は会社がペットと呼ぶ特殊能力者が行います。
桂木はペットを管理するなど、記憶操作に関する仕事をしています。
またアニメ1話で横田や健治にやらせていたような偽札や死体、拳銃などを海から回収する仕事にも関わっています。
能力者でもある桂木
桂木は人の記憶に入り込み、記憶を潰す能力を持っています。
悟が記憶操作能力者としての素質があるとわかったとき、桂木は悟の両親を交通事故で殺した後、悟の祖母の記憶に入り込み潰そうとしました。
結局は記憶を書き換えただけでしたが、潰し屋としての能力は備えています。
ただし司やヒロキらが持つ「ヤマ」「タニ」などのイメージは持ち合わせていません。
かつてのペットが今では上司に
桂木はかつて能力者の司を自分のペットとして使っていました。
司はヤマ親である林が悟と暮らすために自分のものを去った後、林の言いつけを守り会社のために働いてきました。
そして社員になり、今では桂木の上司になっています。
司は桂木の仕事ぶりには満足していないようで、桂木は司から小言を言われることがよくあります。
仕事ができるのか、できないのか?
桂木の仕事の能力はよくわからないところがあります(笑)。
桂木の人柄や人となり
桂木はいつもスーツに身を包み、タバコを吸っています。
そんな桂木は雑で横柄、回りを不快にさせる人間として描かれています。
柄も悪いし、口も悪いです。
特に悟のように自分に逆らわないことがわかっている人間にはかなり強気です。
悟が飲んでいた缶コーラ(?)にタバコの灰を捨てるということも平気でします。
記憶操作能力者たちが繊細な感情を持っているのとは対照的です。
一方でヒロキから反抗的な態度を取られたり軽い催眠にかけられるなど年下からなめられるところもあります。
劇中で回りの能力者たちから都合よく利用される場面があります。
桂木の生い立ち
桂木の生い立ちは複雑です。
劇中で「二号の子」と表現されているように妾(めかけ)が産んだ子で、父親の家で正妻が産んだ子といっしょに育てられました。
義母や義兄弟から冷たくされていたようです。
桂木の若い頃はごくわずかしか描かれていませんが、恵まれた家庭環境だったとは言えないようです。
社長にとって都合がいい部下である桂木
桂木は以前社長(マフィアのボス)から、おまえは殺さないと言われたことがあります。
抜けているところはあるものの、会社に忠実な社員だからです。
ではなぜ桂木は会社に忠実なのか?
桂木は社長を信用するよう、林に記憶を変えられているのです。
桂木は社長を信じ切っているため、裏をかいたり裏切ったりしようとは考えません。
社長にとっては「扱いやすい完璧な社員」なのです。
このように都合よく利用されてしまうところも桂木の持ち味と言えるかもしれません。
petペット(アニメ)桂木の隠された過去をネタバレ解説
相関図を見るとわかるように、会社にはジンという社長の姪がいます。
ジンと桂木には隠された深い関係があります。
その関係は物語の後半で明かされますが、ここでネタバレします。
桂木はジンの父親
桂木はジンの父親です。
ジンは社長の妹レンレンと桂木の間に産まれた子なのです。
ジンは桂木が自分の父親であることをずっと知らずにきました。
社長が桂木に殺さないと言ったのは、桂木がジンの父親だからだったのです。
桂木はレンレンと恋仲になり、妊娠させてしまいます。
体が弱いレンレンが妊娠、出産すれば命を落とすことはわかっていました。
桂木に妹を奪われた社長は、桂木にも自分の子どもやレンレンを忘れさせるために林に桂木の記憶を抜くよう指示します。
しかし桂木にとってレンレンの記憶はヤマです。
その記憶を抜いてしまうと桂木が潰れてしまうと思った林は桂木のレンレンの記憶を隠すことにしました。
これにより桂木はレンレンのことやジンが自分の娘であることを忘れてしまいます。
レンレンに笑顔を教えた桂木
レンレンは潰し屋第1号でした。
記憶を操作する能力を持っていたからです。
そのため会社に所属するようになったのですが、記憶操作の能力があるゆえに精神が安定せず、奇妙な行動をとってばかりいました。
社長の妹であるため、社員たちもレンレンの扱いには困っていました。
そんなとき桂木はレンレンと出会います。
レンレンはなぜか桂木のことが気に入り、笑顔を見せるようになります。
桂木もレンレンのことが好きになり、やがて2人は恋仲になりレンレンは妊娠します。
恵まれない環境で育った桂木は、いつか自分の家族を持ちたいと思っていました。
レンレンとの出会いはそのチャンスでした。
しかしレンレンを失い、レンレンやジンの記憶も隠されたため、情が欠けた性格になってしまったのです。
桂木の最後
【🦋2話の記憶…タニの景色】
「『ヤマ』が光なら『タニ』は影。両方が人間らしい感情の基準になって、すべての記憶の『場所』を形にしてる」
貴方のタニの景色は?そしてヤマの景色は…
第3話は明日放送!#pet_anime pic.twitter.com/VdZsxOA3Et
— TVアニメ「pet」公式@1月20日第3話放送! (@pet_anime) January 19, 2020
物語の終盤で桂木は死にます。
しかも実の娘であるジンに拳銃で撃たれて最期を迎えます。
死ぬ間際隠された記憶が蘇った桂木は、ジンにレンレンの面影を見て死んでいきます。
情に欠け横柄で、イヤな中年オヤジの桂木ですが、その背景にはこんな美しい過去があったのかと思わせる最期です。
マンガまたはアニメでその場面をぜひ体感してみてください。
まとめ
「pet」に登場する桂木についてまとめました。
- 中国マフィアの会社でターゲットの記憶操作の仕事をしている
- 桂木自身も記憶操作能力がある
- かつては司をペットにしていたが、今では司の部下
- 雑で情に欠け、まわりを不快にさせる性格
- 妾の子だったため、恵まれない環境で育つ
- 社長にとっては都合のいい部下
桂木の過去について
- 社長の妹レンレンと恋仲になり、ジンが産まれる
- 体が弱いレンレンが死んだため、レンレンやジンの記憶を隠される
最後は
- 娘のレンレンに銃で撃たれ死ぬ
- 死ぬ間際に記憶の封印が解かれ、ジンにレンレンの面影を見ながら死ぬ
さんざんイヤな奴として描いておいて、最後に桂木にはこんな過去があったんだと思わせる伏線回収は見事でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!