他人の記憶を変えたり消したりできる若き能力者たちの姿を描いた「pet」。
圧倒的な表現力と心理描写、ストーリー展開で、読み始めるとハマるマンガ(アニメ)です。
ここでは「pet」に登場する悟に注目します。
この作品はヒロキ、司が主人公ですが、悟も存在感があるキャラクターです。
悟とはどんな人物なのか、解説します。
また同じ能力者である司との関係についてもまとめました。
なおこの記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。
目次
petペット(アニメ)悟の人物像
【TVアニメ「pet」キャラクター紹介③悟(CV #小野友樹 )】
ドアの「イメージ」を持つ記憶操作能力者。
林の「ペット」。
彼の事を非常に慕っているがもう2年会えていない。
林が不在の間は、桂木と仕事をこなしている。#pet_anime pic.twitter.com/casD1sFaig— TVアニメ「pet」公式@1月20日第3話放送! (@pet_anime) August 4, 2019
悟の生い立ち
アニメ第1話の一番最初に出てきた子が悟です。
悟の母親が「毎日同じアニメばかり。まるで感情のない子どもみたいで。母親の私のこともわかっていないんじゃないかって」と医者に悟のことを相談しているシーンがありましたね。
うつろな表情でテレビを見ていた姿が印象的でした。
母親は亭主が浮気をして協力してくれず、悟を施設に入れたい。
挙句の果てには当てつけに自殺してやりたいと言っていました。
なぜ悟がそのような状態になってしまったのか、理由はわかりません。
いずれにしても幼少期の悟は恵まれていたとは言えないようです。
林に才能を見いだされスカウトされる
病院にいた悟を見つけたのは林でした。
たまたま林は同じ病院に胃カメラ検査を受けに来ており、悟を見つけると記憶操作の能力があると気がつきます。
林は悟を自分のヤマに入れると、訓練すれば記憶操作能力者になれると実感します。
すぐにドアのイメージを出したからです。
ただ悟を会社にスカウトするには両親の存在が邪魔です。
そこで会社の桂木が両親を交通事故に見せかけ殺害。
さらに桂木は悟の祖母の記憶を書き換え、悟を会社で預かることにしました。
林は悟によかれと思って会社にスカウトします。
でも林は悟をスカウトしたことをのちに後悔することになります。
悟のヤマ親は林
悟にヤマを与えたのは林でした。
林の虹のある風景をヤマとして与えました。
悟は「どこでもドア」のようなすぐに他の人の記憶を飛んでいけるドアをイメージすることができました。
親をなくし祖母から引き離された悟は林と暮らし始めます。
ヤマ親とペットは深い絆で結ばれますが、林と悟の場合も例外ではありませんでした。
林は悟の面倒をよく見ましたし、悟は林を理解し慕うようになります。
苦悩しながら仕事を続ける悟
悟の仕事は会社(中国系マフィア)が指定したターゲット(人物)の記憶を消したり書き換えたりすることです。
ときには記憶のヤマを崩し、廃人にしてしまうこともします。
悟はドアというイメージを使い他人の記憶に入る特殊能力者です。
ただ何も悩みがなく仕事をしているわけではありません。
林は2年前に会社から逃げ出したため、悟はヤマ親に会えない苦しさを抱えながら仕事をしています。
悟は一度ヒロキと仕事のやり方について言い合いをして、自分の苦悩を話しています。
悟は今の仕事を納得してやっているわけでも、楽しくてやっているわけでもありません。
林に言われたとおりイヤな仕事を何も考えずにやっています。
もし林がいれば悩みを打ち明けられるのに、それができないつらさも抱えています。
でも林は悟が知らないところで司に潰されてしまったので、悟の願いは叶うことはありませんでした。
petペット(アニメ)悟と司の関係を解説
ここから悟と司の関係について解説します。
司は悟を強く意識しているからです。
どちらもヤマ親は林
悟の幼少期の写真か・・・蝶って何の意味があるのだろう・ω・ pic.twitter.com/Qrnr4zA5KB
— もっちゅ。 (@zuJzOooivPJBuwp) January 20, 2020
司も悟も林からヤマを分け与えられました。
2人にとってヤマ親は林です。
最初に司が林からヤマをもらいました。
司は会社(中国系マフィア)の臓器提供用の子どもでしたが、林が司の記憶操作の才能を認めたので面倒を見ることになりました。
しかししばらくすると林は司のもとを去ってしまいます。
悟といっしょに暮らすことになったからです。
林は司を返すよう社長に頼みますが、社長はそれを許しませんでした。
そして司は林の言いつけを守り、会社のために仕事をするようになります。
司は林に会いたい気持ちの他に、悟と暮らすことなった林を恨む気持ちもあったかもしれません。
また悟に対しては嫉妬する感情もあったと思われます。
悟を潰そうとする司
今季アニメのpetみてる人誰かいないの!?😭
3話の最後なに!?!?
司……え、めっちゃびっくりした
どういうこと!?ってなって何回か見直した。
しかもこんなドス黒い表情するなんて…(好き)なかなか闇深い展開
#pet_anime pic.twitter.com/pa5ospAeeu— いっっぬ@多忙(ゲーム)につき低浮上 (@busterbros__mb) January 22, 2020
司は林を潰した後、悟も潰そうとあれこれ画策します。
会社にいる特殊能力者は司、悟、ヒロキの3人です。
悟を潰してしまえば、能力者は司とヒロキの2人だけになります。
でもヒロキは会社の言うことは聞きません。
会社の桂木などには反抗的で、司の言うことしか聞かないからです。
その状況になれば会社、特に社長は自分の顔色を伺うようになり、自分が会社の中で存在感を示せると思ったのです。
悟を潰すために司はいろいろと策を練ります。
ついにはヒロキを悪者にして悟と接触しようとします。
このあたりは見た目はチンピラ風ですが常識人の悟に対して、司の病的なところが対照的に描かれていてとても見応えがあります。
林という同じヤマ親を持ちながら、司と悟は深い因縁があると言えます。
まとめ
- 小さい頃の悟は感情がない子だったが、林に才能を見いだされ会社にスカウトされる
- 林からヤマをもらい訓練を受けることで記憶操作能力者になる
- 悟は林に会えない辛さややりたくない仕事をする苦悩を抱えて仕事をしている
- 悟と司はどちらも林からヤマをもらった
- 司は自分での会社の立場をよくするため悟を潰そうとしていた
「pet」の原作マンガは悟や司など特殊能力者の心理描写が細かく、中身が濃いです。
その中でも悟は一見チンピラ風ですが、意外と常識人です。
主人公のヒロキと司に目が行きがちですが、悟にも注目すると違った見方ができるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!