cさん作の「pet」(ペット)。
記憶操作能力者たちの能力や人間模様を描いた人気マンガがアニメになり話題になっています。
ここでは「pet」の主人公ヒロキと司に注目しました。
一部ではBL(ボーイズラブ)とも言われているようですが、果たして二人はどのような関係なのでしょうか?
また司とヒロキの結末についてもご紹介します!
なおこの記事にはネタバレが含まれます。
マンガを読んでいない方はご注意ください。
目次
pet・ペット(アニメ)司とヒロキのプロフィールや過去
司とヒロキの関係を解説する前に、2人がそれぞれどのような人物でどんな過去があるか解説します。
司のプロフィールや過去
引用元:https://pet-anime.com/animation/character/
司は他人の記憶を操作することができる特殊能力者です。
もともとは会社(中国マフィア)が臓器売買用として抱えていた子どもでした。
しかし記憶操作能力者の林にその能力を見つけられ、訓練を受けたため会社で記憶操作の仕事するようになります。
林から記憶のヤマを分けてもらったので、司にとって林がヤマ親です。
司は自分のヤマ親である林を慕っていました。
しかし林はのちに悟のヤマ親になり、悟と暮らすようになります。
慕っていた林と分かれた司は一人ぼっちになり、後に自分の言うことを聞くペットをほしいと思うようになります。
また林という同じヤマ親を持つ悟には嫉妬の感情を抱いています。
司は林が去って以来、林の言いつけを守り会社のために働いてきました。
かつては桂木のペットとして働いていましたが、のちには桂木を部下として使う立場になります。
ヒロキのプロフィールや過去
引用元:https://pet-anime.com/animation/character/
本作品の主人公ヒロキも他人の記憶を操作することができる特殊能力者です。
ヒロキは記憶のヤマを司から分けてもらいました。
ですからヒロキにとっては司がヤマ親です。
ヒロキはいつかは司といっしょにまともな生活をしたいと思っています。
ヒロキは人の記憶を操作して、時にはターゲットを廃人に追い込む会社の仕事に疑問を持っているからです。
しかしヒロキはずっと司の庇護のもと生活してきました。
そのため世間を知らず、熱帯魚を販売する商売を始めてもうまくいきません。
なおヒロキは「鍵」が弱いため感応性が強く、他人の記憶や感情とシンクロしやすい傾向があります。
「鍵」についてはこの記事で詳しく解説しています。
司とヒロキの関係はBL?
ヒロキは自分のヤマ親である司を慕っています。大好きと言っていいでしょう。
司もヒロキをかわいがっています。
ですからBL(ボーイズラブ)の要素があるといっていいかもしれません。
特にヒロキはヤマ親である司に対して特別な感情を抱いています。
では司はどうでしょうか?
ヒロキのことをかわいがってはいますが、ヒロキが司を思うほどのBL(ボーイズラブ)感はありません。
司は自分のペットが持ちたくて、ずっと探していた結果見つけたのがヒロキでした。
司は自分に従順なペットが欲しいと思っていました。
会社の言うことは聞かないけれど、自分の言うことだけを聞くペットです。
自分に従順なペットを持つことで、会社内における自分の存在価値を高めたいと考えていました。
ですから司は、ヒロキが司に持つのとは違う感情をヒロキに持っていると考えられます。
利用価値があるからこそ司はヒロキをかわいがっていると考えられます。
もしヒロキに利用価値がなければ、司はヒロキをそこまでかわいがることはないでしょう。
以上のことからBL(ボーイズラブ)の要素はあるものの、一般的なBLとは違うと個人的にはとらえています。
pet・ペット(アニメ)司とヒロキの結末をネタバレ解説
ヤマ親・林を潰してしまう司
司は自分のヤマ親である林と12年ぶりに再会すると、林に対して自分の複雑な感情をぶつけます。
敬愛、憎しみ、同じヤマ親を持つ悟への嫉妬などです。
そして林の記憶とシンクロし林のヤマに侵入し、林を潰そうとします。
その結果、林も司も潰れてしまいます。
桂木によりすぐさまヒロキのもとに運ばれた司は、ヒロキに助けられ意識を取り戻します。
一方の林は病院に運ばれ、ずっとつぶれたままの状態が続きます。
会社そして司の思惑
会社は林を病院の個室に閉じ込め、だれも出入りできないようにします。
会社の社長は、林と司そして林と悟の絆の深さを知っています。
林を生かしておくことで、司と悟を会社の思うままに操作しようと考えていました。
一方の司は悟を潰そうと考えていました。
司は悟を潰し、ヒロキを自分だけの言うことを聞くペットにしておくことで、会社における自分の存在価値を高めようとしていました。
しかし社長はヒロキを会社に引き渡すよう、暗に圧力をかけてきます。
もしヒロキを会社に引き渡さなければ、悟に司が林を潰した事実を話し、悟に司を潰すようけしかけるというのです。
司が林を潰したことを知るヒロキ
ヒロキは体調を崩し病院に運ばれますが、そこには林が入院していました。
そしてヒロキは司が林を潰したことを知ります。
ヒロキは司に会うと、司がヤマ親である林を潰したのは間違っている、と言いその場から逃げ出してしまいます。
司はベビーであるメイリンを使い、ヒロキの居場所を探し出そうとします。
ヒロキに責任を押し付け悟を潰そうとする司
会社はヒロキを見つけ次第殺せといいます。
しかし司は林潰しの責任をヒロキに押し付け、自分と悟でヒロキの記憶を書き換えると主張します。
司は悟と組んでヒロキの記憶を書き換えるときに、悟を潰そうと考えていました。
司は悟を潰し、ヒロキを自分の言うことだけを聞くペットにしておくつもりでした。
その状況になれば社長は自分の顔色を伺うようになり、自分の立場がよくなるからです。
林が残した記録から真実を知る悟
メイリンを使いヒロキの居場所を探しだした司は、悟と一緒にヒロキの記憶に入り込み、その隙に悟を潰そうとします。
しかし司の考えを知らないヒロキは、強引な方法で逃げ出してしまいます。
その後悟は林が悟に残した文書を手に入れます。
そこには会社を信じてはいけないこと、いつか悟を助けに行くこと、司やヒロキも助けたいと思っていること。
そして会社に脅されてベビーを作らされていたことが書いてありました。
悟はそこですべてのことを知り、司にもそのことを伝えます。
大きな過ちに気がつく司
司は自分を捨てたと思っていた林が自分を救いたいと思っていたことを知ります。
そして自分が林を潰してしまったことは大きな間違いだと気が付きます。
司はヒロキのもとに行き、林の記憶を消すよう頼みます。
しかし司の鍵が頑丈すぎて、ヒロキは司の記憶を全部消してしまいます。
そこに悟がやってきてヒロキにここから逃げようと言いますが、ヒロキは自分から司の記憶を消してくれといいます。
仕方なく悟はヒロキのヤマに入り催眠をかけ、ヒロキの中にある司の記憶を隠します。
逃亡そしてヤマの景色
悟とヒロキは会社から身を守るために、司をおいて海外に逃亡します。
その逃亡ルートは、林が悟に書き残したものでした。
逃亡先で悟はヒロキの催眠を解きますが、ヒロキは自分の中にまだ司の記憶があることを知り、悟をなじります。
悟はヒロキに「司とヒロキの間にあったことをすべて間違いにしてはいけない」と言います。
するとそこに2つの虹が現れます。
悟とヒロキが見たのは林のヤマの風景でした。
林は実際のヤマの風景を見つけ出し、それを司や悟に見せたいと思っていたのです。
その景色を見た悟とヒロキは「いつか司や林、メイリンにこの景色を見せてやろう」と誓うのでした。
まとめ
ここでは「pet」の司とヒロキについてまとめました。
司については
- 司は記憶操作能力者でヒロキのヤマ親
- 司は自分のペットが欲しくてヒロキを見つけ出した
- 司は自分に利用価値があるからヒロキをかわいがっている
ヒロキについては
- ヒロキは記憶操作能力者だが、会社のやり方に疑問を持っている
- ヒロキは将来は司とまともな暮らしをしたいと思っている
- ヒロキはヤマ親の司を慕っている
結末については
- 司は記憶をすべて失った
- 悟と司は林に教わったルートで逃亡し、そこで司のヤマの景色を見た
司は林を潰したことを後悔し記憶を失いました。
しかし最後に悟とヒロキが司のヤマの景色を見たことで、この作品は希望が持てるエンディングを迎えます。
マンガでは圧倒的な表現力で、登場人物たちの心理が手にとるように理解できます。
アニメではどのように描かれるのか、今から楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!