ソマリと森の神様「ハライソの調書」の罪を考察!魔女が人間を衰退させた?

アニメ・マンガ

ゴーレムと人間の娘ソマリがいっしょに旅をするファンタジー作品「ソマリと森の神様」。

人間が衰退し異形が強い世界で、2人は旅の目的を達成することができるのでしょうか?

さてこの物語でゴーレムとソマリが人間について調べるために、魔女の村にたどり着く場面があります(マンガ1,2巻)。

そこで人間のことを記した「ハイソラの伝記」「ハイソラの調書」という2冊の本があることを知ります。

このうち「ハイソラの調書」には人間と異形の争いに大きく影響する内容が書かれていました。

この本は後にゴーレムやソマリに大きな影響を与えます。

ここでは「ハイソラの調書」「ハイソラの伝記」について解説します。

なおこの記事にはネタバレが含まれます。

マンガを読まずにアニメを見始めた方はご注意ください。

 

「ソマリと森の神様」魔女について

ゴーレムとソマリは人間に関する情報を探すために魔女の村に行きます。

魔女たちはワインやジャム、ピクルスなどの食べ物を生業として作る一方で、世界中の本を収集し保管する仕事をしています。

魔女たちは歴史を重んじる種族で、大地と生物を想像した神々に感謝し、その奇跡を忘れぬよう古くから世界中の本を収集してきたのです。

そのための図書館が魔女印図書館です。

その図書館には「ハイソラの伝記」という人間について書かれた本が保管されていましたが、神を食べる魚・オトト魚に食べられてしまい、読むことができない状態になっていました。

そこでゴーレムは304年前にその本を借りた現図書館長のイゾルダ・ネヴゾルフに会うことにします。

まもなく命が尽きるイゾルダ・ネヴゾルフ館長はゴーレムとの面会を許可し、「ハイソラの伝記」と「ハイソラの調書」について説明します(マンガ2巻)。

「ハライソの日記」の内容

ハライソの日記を書いたのはイゾルダ館長

「ハライソの日記」はイゾルダ館長が書いた本です。

自分の高祖母・フェオドラが幼少期に体験したことをまとめたものが「ハライソの日記」です。

ゴーレムとソマリがイゾルダ館長に会いに行くと館長はベッドに横たわっていました。

館長は自分の命がまもなく尽きることを知っています。

それでも無理を押してゴーレムに会うことにしました。

人間の集落に迷い込むフェオドラ

フェオドラは小さい時、箒で(ほうき)で空を飛ぶことに憧れていました。

しかしまだ魔法の力が弱かったため、先輩魔女から飛ぶことを反対されます。

フェオドラはその反対を押し切り、箒(ほうき)で飛び立ちます。

するととある場所に迷い込んでしまいます。

そこは人間が住む集落でした。

そこには人間とともにハライソというゴーレムが住んでおり、人間たちにさまざまな生活の知恵を授けていました。

ゴーレムは森の守り人なので通常は森に暮らします。

人間と暮らすことはありませんが、その集落では人間と一緒に住んでいたのです。

迷い込んだフェオドラは怪我をしていましたが、地元の人に受け入れられ次第に友だちも増えていきます。

ミヤという女の子とは特に仲よくなります。

しかし自分が人間でないことをほのめかすと、人々の態度が急変します。

彼らは異形に対して過度に敏感になっており、フェオドラが魔女であることを明かせば殺されるのは確実でした。

ゴーレムもその事に気がついており、フェオドラが魔女であることが気が付かれないように気を配っていました。

異形を攻撃する人間を見て恐ろしくなるフェオドラ

フェオドラはハライソになぜ森に住まず、人間とともに暮らすのか尋ねます。

しかしハライソはその質問には答えてくれませんでした。

そしてまもなく魔女の村に帰れる竜巻の日がやってきます。

フェオドラがみんなに別れの挨拶をしようと考えている時、集落の近くで異形が出現したという情報がもたらされます。

異形は人に危害を加える気はありませんでしたし、実際に人に危害を加えていませんでした。

しかし人間たちは子どもから大人まで寄ってたかって異形を痛めつけます。

人間たちは異形をとても怖がっており、異形を見ると自分たちの敵だと判断しているのです。

これを見たフェオドラは自分が魔女であることが知れたら自分が殺される、と考えます。

そこでフェオドラは身を隠します。

魔法を使ったため化け物扱いされたフェオドラ

ところがフェオドラの目の前で友だちのミヤが風に吹かれて崖から落ちてしまいます。

かろうじて木にひっかかりますが、その木が折れてミヤは真っ逆さまに落ちてしまいます。

フェオドラは自分が魔女であることを知られるのを覚悟て魔法を使いミヤを助けます。

それを見た人間たちはフェオドラを化け物、異形と罵ります。

ハライソは「今は見逃す。ここから去れ」と言います。

人間の集落にいられなくなったフェオドラは「ありがとうございました」と言い残し、竜巻の風に乗り魔女の村に帰るのでした。

1000年の禁を破り刊行された2冊の本

魔女の村に帰ってきたフェオドラは74年後に図書館長に就任します。

そして彼女の体験を口伝していくよう伝え、1000年は本にしないよう命じます。

もし本を読んだ異形が人間に興味を持ち集落に近づけば、怯えた人々と争いになることを彼女はわかっていました。

怯えた人間は武器を持ち異形と戦います。

フェオドラはそんな争いはしてほしくないと考えていました。

フェオドラは自分が人間から受けた恩を返すためには、人と異形が時間をかけて歩み寄るのがいいと思っていました。

だから1000年は本にしないよう言いつけたのです。

しかしこの思いに気が付かなかったイゾルダ館長は1000年の禁を破りフェオドラの体験を2冊の本にしてしまいます。

それが「ハライソの伝記」と「ハライソの調書」です。

「ハライソの調書」の罪を考察!魔女が人間を衰退させた?

何者かに盗まれた「ハライソの調書」

「ハライソの伝記」にはここで説明したフェオドラの体験が書かれています。

一方の「ハライソの調書」には人間の習慣や生態、繁殖方法など、読めば人間のことがすべて内容が書かれていました。

しかし「ハライソの調書」は魔女の図書館から何者かに盗まれてしまいます。

魔女たちはその行方を探しましたが、見つかることはありませんでした。

「ハライソの調書」は人から人へと伝わっていったそうです。

その結果たくさんの種族が人間に興味を持つようになりました。

興味を持った異形は人間のすみかに押し寄せ、争いが起きるようになりました。

争いが起きれば弱い人間は負けます。

これにより人間は衰退し、異形におびえてひっそりと生活するようになります。

このことにイゾルダ館長はずっと心を痛めていました。

自分が高祖母フェオドラが1000年本にしてはいけない、と言ったのに本にしてしまった。

そのために人間を衰退させてしまったと。

フェオドラが人間から恩を受けたのに、それを仇で返してしまったとずっと後悔していました。

その後悔を残しながらイゾルダ館長はゴーレムとソマリの目の前で死んでいきました。

「ハライソの調書」の罪を考察

「ハライソの調書」が人間を衰退させたのか?

人間衰退の一因になったことは間違いないと考えられます。

ただフェオドラが人間の集落に行ったときには、すでに人間たちは異形を恐れていました。

相手に敵意がなくても、異形というだけで人間たちは攻撃をするようになっていました。

そんな状態から人間と異形がゆっくりと歩み寄ることができるのかと考えると、むずかしかったのではないでしょうか。

もし1000年後に「ハライソの伝記」と「ハライソの調書」が書かれたとしても、人間と異形が争うことはあったと考えられます。

また人間衰退には他の要因や偶然もあったかもしれません。

それでも異形から異形の手に伝わった「ハライソの調書」が一因であることには変わりありません。

すべての原因ではないにしても、人間の衰退を加速させた要因であることは十分に考えられます。

「ハライソの調書」は今どこに?

魔女の図書館から盗まれ人から人へと伝わったと言われる「ハライソの調書」。

その「ハライソの調書」がタマキノガマと呼ばれる浮島の競市に出品されているという情報が魔女の図書館に届きます(6巻)。

魔女印図書館のレーグル館長は、他の魔女の反対を押し切り競市の場所に行きます。

するとそこにはゴーレム、ソマリ、シズノ、ヤシバラの姿がありました。

ゴーレムたちはさらに北に行くための地図や情報を求めてこの場所に来ていました。

「ハライソの調書」を出品していたのはトコワカ商団でした。

麻薬取引、密猟、密輸など違法な商売を各地で行っているおそろしい集団です。

 

そのリーダーはフェオドラがかつて人間の集落で友だちになった少女(ミヤ?)の末裔、つまり人間らしいのです。

トコワカ商団にはさらに謎が隠されているようですが、6巻の内容でははっきりしたことはわかっていません。

もしかするとソマリの出自に関する情報も持っているかもしれません。

今後物語が進むにつれて詳細は明らかになると思われます。

また2020年1月放送開始のアニメでも取り上げられる可能性があります。

楽しみですね!期待しましょう!

まとめ

  • 「ソマリと森の神様」に登場する魔女たちは魔女印図書館で世界中の本を収集・保管する仕事をしている
  • フェオドラが人間の体験したことをもとに書かれたのが「ハライソの伝記」と「ハライソの調書」
  • 1000年の禁を破って書物にし、人間を衰退させたことでイゾルダ・ネヴゾルフ館長は悔いを残して死んだ
  • 「ハライソの調書」はタマキノガマの競市に出品されていた
  • 出品したのはトコワカ商団

「ハライソの調書」「ハライソの伝記」について2020年1月現在刊行中の6巻まででわかることは以上です。

5,6巻で話が急展開してきた印象があります!

2020年1月放送開始のアニメでもこの辺は描かれると思われます。

すごく楽しみです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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