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西洋ミツバチ養蜂のスズメバチ対策方法!オオスズメバチ駆除道具についても

2019/09/17
 
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私は西洋ミツバチを飼育している養蜂家です。

ここでは西洋ミツバチの飼育にとって欠かせないスズメバチ対策についてまとめました。

先日ミツバチの巣箱を点検に行ったらオオスズメバチが何匹も来ており、もう少し遅れたら1群が全滅していたかもしれない状況でした。

8月後半から10月にかけてスズメバチ、特にオオスズメバチ対策は欠かせません。

なおオオスズメバチ以外のスズメバチ対策と、オオスズメバチ対策とに分けて解説します。

 

西洋ミツバチの養蜂におけるスズメバチ対策

なぜスズメバチはみつばちを襲うのか?

なぜスズメバチがミツバチを襲うかと言うと、自分たちの幼虫に食べさせるためです。

スズメバチの幼虫は成長の過程でタンパク質を必要とします。

スズメバチの成虫はセミやクモなど他の昆虫をとらえ、肉団子にして巣に持ち帰り、小さく砕いて幼虫に食べさせます。

ミツバチはとても弱くうえに1箱に何万匹もいるので、スズメバチにとって格好のターゲットなのです。

なおキイロスズメバチ、コガタスズメバチなどオオスズメバチ以外のスズメバチは、ミツバチを1匹だけ捕まえて巣に持ち帰ります。

だから1群が全滅させられるほどのダメージになることはありません。

スズメバチに対抗する術がない西洋ミツバチ

西洋ミツバチは日本ミツバチと違い、スズメバチに対抗する手段を持ち合わせていません。

そのため西洋ミツバチを飼育する場合、スズメバチの活動が活発になる8月後半から10月にかけてスズメバチ対策が必須です。

日本ミツバチはスズメバチに対して熱殺攻撃で対抗することができます。

日本ミツバチは巣にスズメバチが近づいてくると、何匹もの働き蜂がスズメバチに向かっていき、スズメバチに覆いかぶさるように取り囲み、お腹の筋肉を収縮させたり、羽を動かしたりして温度を50度近くまで上げます。

そうして起こした熱により、日本ミツバチはスズメバチを蒸し殺すことができるのです。

西洋ミツバチもオオスズメバチ以外のスズメバチに対して集団攻撃で襲い掛かって追い返したり、たまは殺したりすることがあります。

でも多くの場合、弱くて体が小さい西洋ミツバチはスズメバチに襲われると連れ去られて、幼虫のエサにされてしまうのです。

西洋ミツバチの具体的なスズメバチ対策

オオスズメバチ以外のスズメバチには写真のような捕獲器で対策することができます。

私は例年8月中旬から下旬に捕獲器を設置します。

蜂たちは光がある方や高い方に飛んでいく習性がありますが、その性質を利用してスズメバチを罠に追い込む道具です。

すべてのスズメバチを捕獲できるわけではなく多少の被害は出ますが、それでもかなりのスズメバチが捕獲できるので、かなり被害を減らすことができます。

捕獲器に入ったスズメバチはそのままにしておくと数日で餓死しますが、殺虫剤で駆除しても構いません。

捕獲したスズメバチを焼酎につけて、スズメバチの焼酎漬けを作ることもできます。

捕獲器は様々なタイプがあるので、業者のパンフレットを見て適当なものを選んで購入しましょう。

1個7,000円~8,000円で購入できます。

スズメバチのシーズンが終わったら取り外し、洗ってから乾かして翌年まで保管します。

私は何年かごとに捕獲器にペンキを塗ります。ペンキは防腐剤の役割をするので、捕獲器の持ちがいいようです。

西洋ミツバチの養蜂におけるオオスズメバチ対策

西洋ミツバチにとってオオスズメバチはやっかいな存在です。

たった数匹の来襲で西洋ミツバチ1群を全滅させることもありますから。

しかもたった数時間で。

以下でオオスズメバチ対策について解説します。

オオスズメバチの習性や生態

秋はオオスズメバチの活動が最も活発になります。

新女王蜂が生まれ、産卵により蜂の数も増えるので、より多くのエサが必要になるからです。

大量にエサが必要になる秋には、オオスズメバチは集団でミツバチの巣箱を襲います。

西洋ミツバチの門番蜂たちは、外敵が巣門に近づくと集団で立ち向かおうとします。

しかしオオスズメバチはその強力なアゴでミツバチをなんなく殺すことができます。

オオスズメバチ3,4匹が来襲するだけで、1群全滅ということも珍しくありません。

ミツバチを全滅させたオオスズメバチはミツバチの巣箱の中に入り、幼虫やさなぎ、蜜などをエサとして自分たちの巣に持ち帰ります。

そしてすべてのエサを持ち帰るまで、複数のオオスズメバチが巣の内部に残って見張りをしています。

このとき巣箱に近づくとオオスズメバチが人を襲ってくることがあるので、十分注意してください。

具体的なオオスズメバチ対策:駆除道具についても

ここではオオスズメバチ対策として2つの方法をご紹介します。

スズメバチ用捕獲器を取り付ける

先ほどご紹介したスズメバチ用捕獲器はオオスズメバチ対策としても有効です。

先日私の飼っている巣箱の捕獲器にもオオスズメバチが数匹入っていました。

これでかなりの被害が防げたことがわかります。

粘着シートでオオスズメバチを捕える

オオスズメバチが来襲したとき、虫取り網でオオスズメバチを1匹捕まえます。

そのオオスズメバチをピンセットなどで粘着シートに貼りつけ、ミツバチの巣箱の近くに置きます。

すると後から来るオオスズメバチは、先にみつばちの巣箱に来ていた仲間のニオイ(フェロモン)に誘われて、粘着シートにどんどん吸い寄せられていきます。

上の写真は先日私が仕掛けておいて粘着シートです。

オオスズメバチ以外にミツバチや蝶までついてしまっていますが、オオスズメバチの駆除には効果バツグンです。

粘着シートがオオスズメバチでいっぱいになったら、新しい粘着シートを用意して同じように巣箱の近くに置いておきます。

これを3日ほど繰り返してください。しばらくオオスズメバチは来なくなります。

再びオオスズメバチが来ることがあれば同じ方法で駆除します。

粘着シートは業者から買うこともできますが、100円ショップのネズミ捕りシートで十分です。

なおシートは巣箱の上、脇など巣門から少し離れた場所に置くようにしてください。

シートにミツバチがつかないようにするためです。

粘着シートによるオオスズメバチ対策の弱点

オオスズメバチ対策に効果が高い粘着シートによる駆除ですが弱点もあります。

オオスズメバチの最初の来襲に気が付かなければならないことです。

最初の来襲に気がつけば、オオスズメバチを1匹捕まえてシートに貼りつけておくだけで後からくるオオスズメバチを駆除することができます。

でも最初の来襲に気が付かなければ・・・あっという間に1箱全滅ということもあり得ます。

最初の来襲に気付くには毎日巣箱の様子を見る必要があります。

これにはかなり手間がかかります。趣味で養蜂をしている週末養蜂家にとっては毎日の見回りはむずかしいでしょう。

粘着シートはオオスズメバチ以外のスズメバチには効果はないのか?

結論を書くと粘着シートによる駆除はオオスズメバチ以外のスズメバチには効果がありません。

前に来ている仲間のニオイ(フェロモン)につられてやってくるのは、日本にいるスズメバチの中でオオスズメバチだけです。

キイロスズメバチやコガタスズメバチなど、他の種類のスズメバチをシートにつけておいても仲間がそれのおびき寄せられることはありません。

手っ取り早くスズメバチを駆除する方法は?

最も手っ取り早くスズメバチを駆除する方法は、虫取り網でやってきたスズメバチを捕まえることです。

スズメバチの動きは速いですが、ミツバチを狙っているときはそれほど苦労することなく虫取り網で捕まえることができます。

踏みつけて殺してもいいですし、生きたままピンセットでつかみ焼酎に入れれば、スズメバチの焼酎漬けが作れます。

かりに捕まえ損ねたとしても、スズメバチがこちらを襲ってくることはありません。

ただし十分注意してくださいね。

まとめ

  • 西洋ミツバチのスズメバチ対策には捕獲器を利用する
  • オオスズメバチ対策には粘着シートによる捕獲も併用する

西洋ミツバチの養蜂を検討している方や、養蜂を始めたばかりの方の参考になればうれしいです。

>>>関連記事:オオスズメバチがいるのは日本だけ?秋に危険になる生態も解説

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