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秒速5センチメートルはハッピーエンドかバッドエンドか?アニメと小説の結末から考察

秒速5センチメートル

アニメ「秒速5センチメートル」は、繊細な描写と美しい映像で観客の心を揺さぶる新海誠監督の代表作です。

しかし物語の結末については、ハッピーエンドと捉えるか、バッドエンドと感じるかで意見が分かれますよね。

特にアニメ版と小説版の間では、主人公である貴樹の心情やラストの描かれ方に違いがあるため、どちらの解釈を支持するかによって結末の印象が変わるでしょう。

この記事では、アニメと小説の両方を比較しながら、「秒速5センチメートル」はハッピーエンドなのか?

それともバッドエンドなのかについて考察していきます。

 

アニメ「秒速5センチメートル」はハッピーエンドかバッドエンドか?

ハッピーエンドかバッドエンドかは評価が分かれる

秒速5センチメートルは、ハッピーエンドか、バッドエンドか評価が分かれます。

物語のラストでは、貴樹が明里との過去を振り返りながら、踏切で彼女とすれ違いますが、最終的に互いに振り向かず、別々の道を歩むことに。

このような結果から「希望を見るか、切なさを見るか」で、評価がガラッと変わってしまうようです。

明里への未練があると捉えるとバッドエンド

明里への未練があると捉えるとバッドエンドになりますよね。

物語の後半では、貴樹が仕事や日常生活で満たされていない様子が描かれています。

これは、彼がまだ明里への想いを完全に断ち切れていないため、現在に集中できずにいることを示唆。

このような描写からも、過去への未練が現在の彼を縛り続けていることが感じ取れ、彼が心の中で解放されないまま終わってしまうと見ることができます。

 

最後のシーン、貴樹は明里を見かけ、振り返り、わざわざ電車が通り過ぎるのを待つシーン。

この描写は、彼がまだ明里に未練を持ちつつも、完全に区切りをつけられずにいることを示唆しているのではと感じる方もいるようです。

こうした未練を抱いたままの貴樹の姿は、過去にとらわれ、今を生きられない人物像として描かれており、視聴者にとっては悲しい結末として感じられるため、バッドエンドと捉えられるのですね。

主人公が一歩を踏み出したと捉えるとハッピーエンド

主人公・貴樹が一歩を踏み出したと捉えるとハッピーエンドですね。

最後のシーン、貴樹は振り返る一方で、明里は振り返らず電車が通り過ぎた後は、もうどこにもいませんでした。

ポイントはその後の描写で、貴樹は少し納得した様子で、前を向いて歩き出したように見えた方も多くいらっしゃるんですよね。

 

このことで、貴樹が過去の恋愛から解放され、前に進むことを決意したのではないか。

自分を取り戻し、成長する姿に希望を見出したのではないかと解釈。

このため、彼の心の整理を「新しい始まり」としてポジティブに捉え、ハッピーエンドだと感じる人もいますね。

 

アニメと小説の結末からハッピーエンドかバッドエンドか考察

アニメの結末はどちらとも解釈できる

アニメの結末はどちらとも解釈できますよね。

この作品は、観る人の価値観や過去の経験によってさまざまな感情を呼び起こします。

人によっては、過去の恋愛を乗り越えることが希望と感じられる一方、別の人には未練が残るすれ違いが悲劇と映るため、結末がハッピーエンドにもバッドエンドにも見えるのですね。

この多面的な結末こそが「秒速5センチメートル」の魅力であり、作品の解釈を深める要因となっています。

どちらも正解ですよね。

小説の結末はハッピーエンド

小説の結末は、ハッピーエンドになっています。

ラストの踏切ですれ違うところは、映画版と同じですが、小説版は、貴樹が過去の明里との恋愛を完全に乗り越え、前向きに未来へ進む描写がより明確にされています。

アニメ版と比べて、彼の心の中での決着がはっきりと描かれているのが特徴。

貴樹が仕事を辞めたシーン、アニメでは精神的に疲れが増して自分から辞めたと彷彿させるような描写が強調されました。

 

しかし小説版では、惜しまれながら会社を辞めていて、次のステップに進むような辞め方なんです。

ラストシーン、貴樹は「電車が通り過ぎたら前に進もうと心に決めるのでした。」と決心。

映画版ではなかった貴樹の心情が記されていて、ハッピーエンドなんだとわかりやすいですよね。

小説は全体的に、映画版より詳細に綴られているので、「貴樹が過去を乗り越え、未来へ向かって歩き出す」という希望を感じられる結末となっており、アニメ版よりも明確なハッピーエンド。

新海誠監督の意図は?

監督の新海誠さんも、

アニメ映画について、登場人物たちを美しい風景の中に置くことで「あなたも美しさの一部です」と肯定することにより誰かが励まされるのではないかと思っていた。

しかし意図と逆に「ひたすら悲しかった」「ショックで座席を立てなかった」という感想がすごく多く、その反省から第3話のラストを補完するかたちで「小説秒速5センチメートル」を書いた

と述べています。

貴樹の最後の表情が前向きな気持ちを表していると説明しており、この作品が単なる「鬱アニメ」や「ビターエンド」ではないことを示唆していますよね。

ハッピーエンドかバッドエンドか筆者の意見は?

「秒速5センチメートル」の結末についての筆者の意見はハッピーエンド。

筆者はアニメ版から見ましたが、映画を見ただけでもラストは吹っ切れた微笑みで、前を向いていると捉えました。

なぜなら、明里がこちらを向かなかった時点で、貴樹の中で納得したのではないかと、くすぶっていた思いがそこで吹っ切れたのではないかと思ったから。

一瞬仕事をやめて自暴自棄なのかと思いきや、それとは逆で、こんな自分が嫌になり、自分を整理しようとしていたと解釈しました。

そこからの、踏切での明里のような人とすれ違う場面でしたので、前に進むのだとスムーズに思えましたね。

その後小説版を見ると全体的に希望があり、前向きで詳細が描かれているため、辻褄合わせだけで良かったですね。

貴樹がクズだったと知りたくない事まで知ることとなりましたが・・・。

これから、前を向きお互いに良い思い出だったとして、新たなスタートを切ることで幸せになることを願いますね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「秒速5センチメートルはハッピーエンドかバッドエンドか?アニメと小説の結末から考察」でした。

秒速5センチメートルはハッピーエンドかバッドエンドか?

  • ハッピーエンドかバッドエンドかは評価が分かれる
  • 明里への未練があると捉えるとバッドエンド
    主人公が一歩を踏み出したと捉えるとハッピーエンド

アニメと小説の結末からハッピーエンドかバッドエンドか考察

  • アニメの結末はどちらとも解釈できる
  • 小説の結末はハッピーエンド
  • ハッピーエンドかバッドエンドか、筆者の意見はハッピーエンド

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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