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モアナと伝説の海はつまらないし面白くない？駄作と言われる理由についても

モアナと伝説の海

ディズニーが2016年に公開した「モアナと伝説の海」は、南太平洋を舞台に描かれた壮大な冒険物語。

美しい映像と印象的な音楽で話題となった本作ですが、一方で「つまらない」「面白くない」という声も少なからず上がっています。

「駄作」と言われることも！？

なぜこのような評価が出てしまうのでしょう？

本記事では、「モアナと伝説の海」が「つまらない」「面白くない」と言われる理由について、様々な観点から検証していきます。

 

モアナと伝説の海がつまらないし面白くない・駄作と言われる理由を考察

海上での物語が中心で場面転換が少ない

「モアナと伝説の海」の物語の大部分は、モアナとマウイが船の上で過ごす時間が中心。

確かに様々な冒険はありますが、基本的な舞台が海上に限定されているため、場面展開の変化が乏しいと感じる観客も多いようです。

また、モアナとマウイの掛け合いが繰り返される展開は、時として単調に感じられる可能性があります。

王子様との恋愛要素が完全に排除されている

これまでのディズニープリンセス作品では、以下のような要素が定番でした。

  • 王子様との運命的な出会い
  • ロマンティックな恋愛展開
  • ハッピーエンドでの結婚

これらの要素がないのも、物足りなく感じる理由かもしれません。

テ・フィティの心を返すという抽象的なミッション

物語の核心となる「テ・フィティの心を返す」というミッションが、観客にとってやや抽象的で分かりづらい設定となっています。

なぜ心を返さなければならないのか、どうすれば返せるのかという具体的な道筋が見えにくく、特に子供の観客には理解が難しい部分があったかもしれません。

従来の英雄像から外れたマウイの容姿と性格設定

マウイの容姿や性格設定は、従来のディズニーヒーローとは大きく異なります。

筋骨隆々としながらも、決して整った容姿ではない外見や、自己中心的な性格は、賛否両論を呼ぶ結果となりました。

英語版と日本語版で異なるニュアンス

本作の音楽性は高く評価されているものの、日本語吹き替え版では原曲の持つニュアンスが十分に伝わりきっていないという指摘があります。

特にマウイが歌う「You’re Welcome（俺のおかげさ）」は、英語版ではドウェイン・ジョンソンの個性的な声質と表現力が魅力。

しかし、日本語版では若干そのユーモアが薄れてしまった印象です。

静的な展開が多く盛り上がりに欠ける

「モアナと伝説の海」には、確かにカカモラとの戦いやテ・カァとの対決など、いくつかの印象的なアクションシーンが存在します。

しかし全体的に見ると静的な展開が多く、アクション映画としての期待値が高かった観客にとっては、やや物足りない印象を与えてしまう結果となりました。

特に物語の中盤は、モアナとマウイの会話シーンが続き、劇的な展開に乏しい場面が続きます。

2Dアニメーションとは異なる表現方法

本作は、ディズニーが本格的にCGアニメーションに移行して制作した作品の一つ。

確かに海や髪の毛の表現など、技術的な面では素晴らしい成果を上げていますが、一方で従来の2Dアニメーションに親しんでいた観客からは、以下のような違和感の声も上がっています。

  • キャラクターの動きが現実的すぎて、アニメーションならではの誇張表現が少ない
  • 光の表現が過剰で、時として目が疲れる
  • 全体的に立体感が強すぎて、詩的な雰囲気が薄れている

 

「モアナと伝説の海を見た筆者の感想

圧倒的な映像美と音楽の素晴らしさ

私が「モアナと伝説の海」を見て特に印象に残ったのは、その圧倒的な映像美と音楽の素晴らしさです。

特に海の描写は、これまでのアニメーション作品の中でも最高峰と言えるでしょう。

波の動き、水しぶき、海面の輝きなど、細部まで丁寧に作り込まれた映像は見る者を魅了します。

また、モアナが歌う「どこまでも」は、主人公の心情を見事に表現した印象的な楽曲となっています。

確かに物語展開は単調に感じる部分もありますが、それは逆に言えば無駄な要素を排除し、モアナの成長という核心に焦点を当てた結果とも考えられます。

 

特に、これまでのディズニープリンセス作品にあった恋愛要素を完全に排除し、少女の自立と成長に焦点を当てた点は、現代的な視点から見ても評価できる選択だと感じました。

マウイのキャラクター造形についても、完璧な英雄像からあえて外れることで、より人間味のある魅力的なキャラクターに仕上がっていると思います。

伝統的なディズニー作品のファンにとっては物足りなさを感じる部分があるかもしれませんが、新しい時代のアニメーション映画として、挑戦的な試みがなされた意欲作だと評価しています。

物語の起伏と感情移入のしづらさ

しかし、全体を通して見ると、いくつかの課題も感じられました。

特に物語の中盤は、モアナとマウイの船上での会話が延々と続き、ややテンポの悪さを感じざるを得ません。

 

テ・フィティの心を返すという物語の核心部分についても、なぜそれほど急いで返さなければならないのか、という切迫感が十分に伝わってきませんでした。

さらに、モアナの成長物語としては素晴らしいものの、脇を固める村人たちの描写が薄く、主人公以外のキャラクターへの感情移入が難しい印象も受けました。

これらの要素は、作品全体の魅力を若干損なっているように感じられます。

 

まとめ

モアナと伝説の海がつまらない・面白くない・駄作と言われる理由は

  • 海上での展開が中心で場面転換が少なく単調に感じられる
  • 従来のディズニープリンセス作品にあった王子様との恋愛要素が無い
  • テ・フィティの心を返すというミッションが抽象的で分かりにくい
  • マウイのキャラクター造形が従来のヒーロー像と異なる
  • 英語版と日本語版で音楽のニュアンスに違いがある
  • アクションシーンが少なく静的な展開が多い
  • CGアニメーションによる表現方法への違和感

しかし、これらの要素は逆に「モアナと伝説の海」の独自性を生み出している部分でもあります。

従来の型にとらわれない新しい物語の形を模索した意欲作として、再評価される可能性も十分にあるでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました！

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