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秒速5センチメートル貴樹はクズなのか?主人公のその後も考察

秒速5センチメートル

アニメ「秒速5センチメートル」は、幼い頃に特別な絆を持った貴樹と明里が、時と距離の中で次第にすれ違っていく様子を描いています。

その中でも主人公・遠野貴樹に対して「クズ」という声が少なからず耳にします。

貴樹は本当に「クズ」と言えるのでしょうか?

踏切でのラストシーンで、貴樹は過去に決着をつけ、新たな一歩を踏み出すことができたのでしょうか?

この記事では、貴樹の行動や心情から本当にクズなのか、考察します。

貴樹のその後についても考えていきいます。

 

秒速5センチメートル遠野貴樹はクズなのか?

貴樹はクズという声は少なくない

「貴樹はクズ」という声は少なくありません。

特に小説版では、貴樹の描写がやや異なり、「仕事はできるが、女の扱いはクズ」という側面が強調されています。

これにより、小説版の貴樹に対しては批判的な見方が増えていますね。

以下で詳しくご説明していきましょう。

男女で見方が変わる可能性も

「秒速5センチメートル」における貴樹の評価は、男女で見方が変わる可能性があります。

特に、彼の行動や感情に対する共感度や批判の内容に、男女で異なる視点が反映されることがあるでしょう。

男性視点

男性視聴者の中には、貴樹の気持ちに共感する人が多い傾向があります。

それは、初恋の相手への執着や過去を引きずることは、特に感受性が高い年齢や経験を通して理解できる部分があるため。

貴樹が過去にこだわり、新しい関係に踏み出せない様子を「理解できる」「共感できる」と捉え、彼を「クズ」と見なさず、むしろ孤独や苦悩を感じるキャラクターとして同情する傾向があります。

女性視点

女性視聴者の中には、貴樹の態度をより厳しく捉えることもあります。

特に貴樹が澄田花苗や水野理沙といった女性たちに対して誠実さを欠いている点が、「無神経」「クズ」と批判されることがあります。

明里への未練に囚われながらも、新しい関係に進もうとせず、他者の感情を無視する態度は、恋愛面での誠実さを大切にする視点から見ると、問題視されやすいですね。

ただし、男女による見方の違いは、個人の恋愛経験や性格によっても大きく左右されます。

男性でも貴樹に対して苛立ちを感じる人もいれば、女性でも彼の内面的な苦悩に共感し、同情的に見る人もいます。

過去の恋愛に未練を残すことへの感覚や、他者との関係においてどれだけ誠実であるべきかについては、個々の価値観に依存しますね。

 

主人公・遠野貴樹がクズと言われる理由を考察

転校が決まった明里に感情的な言葉を返す貴樹はクズ

転校が決まった明里に感情的な言葉を返す貴樹はクズです。

中学にあがる時、明里の電話で転校を知ることになる貴樹。

感情をおさえきれず、自己中心的、相手の痛みに寄り添えていない、そんな態度が目立ちました。

電話の内容は以下の通り。

貴「え?転校?西中はどうすんだ。せっかく受かったのに。」
明「栃木の公立手続きするって。ごめんね。」
貴「いや、明里が謝ることないけど。」
明「葛飾のおばさんのうちから通ってみたいって言ったんだけど、もっと大きくなってから じゃないとだめだって。」
貴「分かった。もういいよ。もういい。」
明「ごめん。」

 

回想では、「耳が痛くなるぐらい、押し合った受話器越しに明里が傷つくのが手にとるように分かった。でも、どうしようもなかった。」とあります。

貴樹がこの時感じたのは、明里を傷つけたくないという気持ちと、でもその気持ちを言葉でうまく表現できず、むしろ彼女を傷つけてしまうというジレンマ。

しかし、普通に考えて「どうしようもなかった」で片付けられたらたまったもんではありませんよね。

自分を正当化しすぎです。

花苗に告白させない貴樹はクズ

花苗に告白させない貴樹はクズです。

花苗の気持ちに気づいていないフリをし続け、告白させないようにした貴樹。

具体的には、花苗の前でわかりやすくメールをしている素振りを見せていたり、本当は花苗が泣いている理由もわかっているのに、わからないフリをしていました。

この曖昧な貴樹のせいで、花苗は、「貴樹の目に自分は写っていない」と感じ、告白するつもりだったがその変わりに、ロケット花火の音に紛れながら「もう優しくしないで」と言って、告白せず終わってしまいます(小説では告白しています。)。

 

花苗をどこか明里に重ねていたような印象があるので、そこら辺も“代わり”にしているようで嫌な感じがありましたね。

それもがっつり代わりにするのではなく、ぬるっとしていて余計にクズ感が出ていました。

付き合うたびに女性を傷つける貴樹はクズ

付き合う度に女性を傷つける貴樹はクズ。

小説で、貴樹は計3人の女性と付き合うのですが、その付き合い方が本当にクズで仕方がないのです。

1人目に付き合った人は、大学の生協のお弁当屋さんのバイトで知り合った女性でその別れ方がとてもクズ。

その女性が、他の男性から告白された事で別れたのです。

2人目の塾講師のバイトで知り合った女性は、付き合ってる男性がいるのをわかっていながらの関係性。

3人目は、映画にも登場する水野理沙で、後輩の男性と話していたのに嫉妬をし、そのまま関係は終わっていきます。

いずれの女性にも「わたしのことはあまり好きではない」と思わせる始末。

 

小説には「お互いにどうすればもっと愛してもらえるのかだけを必死に考える二カ月があり、どうすれば相手を決定的に傷付けることができるのかだけを考えた一カ月があった。」とあります。

振り回すだけ振り回しといて自分は嫉妬に狂って、冷めて相手を傷つけたことの表れ。

これは、とてもクズだったことが伺えますよね。

最初の恋愛を引きずりすぎる貴樹はクズ

最初の恋愛を引きずりすぎる貴樹はクズ。

貴樹は、明里との初恋を長い間忘れられず、それが彼のその後の恋愛や生活に大きく影響を与えています。

特に、大人になってからも過去に縛られて新しい関係を築くことができず、自分のキャリアや人間関係にも悪影響。

このような状態を見て、「前に進めず、他の人を傷つけるのは自己中心的だ」と捉える人が多いのも理解できます。

結果的に、彼が周囲の女性(特に花苗)に対して誠実に向き合わなかったことが、「クズ」だと感じる理由ですよね。

貴樹は本当にクズなのか?

貴樹は本当にクズです。

過去の初恋(明里)への未練を引きずり続け、そのせいで周囲の人々に対して不誠実な態度を取るから。

映画で言うなら、花苗との関係がその裏付けになりますよね。

花苗が貴樹に恋愛感情を抱いていることに気づきながら、彼女に明確な返答をせず、彼女の気持ちを宙ぶらりんにしてしまいます。花苗にとっては期待を裏切られたような気持ちになり、彼女の心情を思うと、貴樹の行動は「クズ」だと感じる人もいます。

 

大人になった貴樹は、仕事に対するモチベーションを失い、周囲との関係もギクシャクしていきます。これも、過去の未練を断ち切れず、新しい人生をうまく築けなかったりする点も。

小説で言うならば、上記でもお伝えしました通り、女性に対する想いの文を見る限り、自分の事しか考えてないのがわかります。

自分でわかっていながらも改善の余地もない、引きづり続けているダサい男のよう。

アニメでの貴樹は明里には一途ながらも、知らないうちに傷つけるような人間であり、生活面でもクズ。

小説では、やけくそからの女性に対してクズです。

どちらも共感できるところがありませんよね。

最後は前を向いているのは良いところではありますが・・・。

 

「秒速5センチメートル」遠野貴樹のその後を考察

第3話で貴樹は水野と別れ仕事もやめる

第3話で貴樹は水野と別れ仕事もやめます。

貴樹は水野と別れた際にメールが来ますが、映画では、

「あなたのことは今でも好きです。でも、私たちはきっと1000回もメールして、たぶん心は1センチくらいしか近づけませんでした。」

との文面で、仕事を自ら辞めてフラフラしている描写。

 

一方、小説でのメールは、

「貴樹くんもいつも言ってくれているように、あなたはきっと私のことを好きでいてくれているのだろうとは思います。でも私たちが人を好きになるやりかたは、お互いにちょっとだけ違うのかもしれません。そのちょっとの違いが、私にはだんだん、すこし、辛いのです。」

との文面で泣いたりして、後悔も見られました。

仕事も辞める時は、みんなから惜しまれながら辞め、お金にも余裕があり、フラフラしたイメージはありません。

ラストの踏切で明里に似た女性とすれ違う

ラストシーンの踏切で明里に似た女性とすれ違います。

最後の場面で、貴樹は踏切を渡ろうとすると、向かい側から明里と思われる人物が現れ、踏切の中ほどで二人はすれ違います。

線路を渡り終えたあと、貴樹は振り返り、小説版では「目が合った」と明記されていますが、その人物が本当に明里だったのかは明言されていません。

二人が確認し合う前に、遮断機が降り、電車が二人の間を遮ってしまいます。

電車が通り過ぎるのを踏切の前でじっと待つ貴樹。

しかし電車が通り過ぎた後、明里らしき人物はすでにいなくなっていました。

それにもかかわらず、貴樹の表情はとても晴れやかで、彼は前を向き直し、再び太陽の下を歩き始めます。

その後は新たな一歩を踏み出したと考察

貴樹のその後は、過去と決別し、新しい一歩を踏み出だしたと考察。

ラストシーンで貴樹は、かつての自分の思いを確認するように後ろを振り返りますが、電車によって二人の間が遮られ、明里と思われる人物が消えてしまいます。

これは、物理的にも心理的にも「過去との断絶」を象徴。

電車や遮断機は、貴樹の前に立ちはだかる「時間の流れ」や「運命の障害」だと解釈しました。

電車が二人の間を遮る瞬間は、過去を振り返りたいという貴樹の気持ちを断ち切り、新しい一歩を踏み出すことを促すようなシンボル。

電車が通り過ぎた後に明里らしき人物が消えていることは、彼の過去の未練が消えたこと、またはもう取り戻せないことを意味している可能性があります。

 

踏切でのすれ違いの後、貴樹は晴れやかな表情を見せ、前を向いて歩き始めますよね。

これは彼が過去への執着を手放し、未来に向かって歩き出すことを意味。

明里がいなくなっても、彼はもうその事実にとらわれず、新しい自分を受け入れ、前に進む覚悟ができたのです。この歩き出しは、物語の中で貴樹の感情的な成長や変化を示しています。

貴樹が他人のことも考えられるよう、クズでなくなるよう祈りますね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「秒速5センチメートル貴樹はクズなのか?主人公のその後も考察」でした。

主人公・遠野貴樹がクズと言われる理由を考察

  • 転校が決まった明里に感情的な言葉を返す貴樹はクズ
  • 花苗に告白させない貴樹はクズ
  • 付き合うたびに女性を傷つける貴樹はクズ
  • 最初の恋愛を引きずりすぎる貴樹はクズ

遠野貴樹のその後については

  • 第3話で貴樹は水野と別れ仕事もやめ、ラストの踏切で明里に似た女性とすれ違う
  • その後は新たな一歩を踏み出したと考察

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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