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モアナと伝説の海/モアナはなぜ海に選ばれた?やさしい心が理由なのか考察

モアナと伝説の海

ディズニーアニメーション「モアナと伝説の海」。

壮大な冒険物語の中で、主人公モアナは「海に選ばれた少女」として描かれています。

しかし、なぜモアナが選ばれたのか、その理由は作中で明確には語られていません。

実はこれまで1000年もの間、テ・フィティの心を返そうとした人々は数多くいたはずです。

しかし、誰一人として成功することはできませんでした。

そんな中で、なぜ16歳の少女モアナが選ばれたのでしょうか。

そもそも「モアナ」という名前自体が、ハワイ語で「海」を意味します。

この名前は、モアナが生まれながらにして海と特別な絆を持つ存在であることを示唆しているのかもしれません。

今回は映画の様々なシーンや設定から、モアナが海に選ばれた理由を詳しく考察していきたいと思います。

 

「モアナと伝説の海」モアナはなぜ海に選ばれた?

命を大切にする純粋な心の持ち主だから

モアナと海との出会いは、幼少期に遡ります。

浜辺で遊んでいた2-3歳のモアナは、生まれたばかりの子ガメが鳥たちに襲われそうになっているのを目撃。

この時、海は美しい貝殻をモアナに差し出しますが、モアナは自分の欲求よりも子ガメの命を優先します。

この行動には、深い意味が込められていました。

  • 子ガメはポリネシア文化において神の使いとされる神聖な生き物
  • 自分の欲求よりも他者の命を優先する純粋な心
  • 困っている者を見過ごさない思いやりの精神
  • 生命の尊さを直感的に理解する感性

海はこの時、モアナの中に特別な資質を見出したのです。

それは単なる親切心だけではありません。

自分の欲求を抑えてでも、他者のために行動できる強さです。

このような純粋な心は、後の大きな試練を乗り越えるための重要な要素となっていきます。

さらに、この時の経験は祖母タラによって見守られていました。

タラはモアナの特別な資質を理解し、後にテ・フィティの心を託すことになります。

海への純粋な憧れと強い意志の持ち主だから

モアナには、他の村人たちにない特別な特徴がありました。

それは幼い頃から海への強い憧れを持ち続けていたことです。

父親のトゥイを含め、村人たちは珊瑚礁の外に出ることを恐れていました。

その恐れには理由がありました。

かつて若かりし頃のトゥイは、親友と共に珊瑚礁の外へ漕ぎ出し、その親友を失うという悲しい経験をしていたのです。

しかしモアナは、そんな周囲の反対を押し切ってでも海に出ようとする強い意志を持っていました。

この意志は単なる反抗心からくるものではありません。

モアナの中には、海の向こうに広がる世界への純粋な好奇心と憧れがありました。

そしてその憧れは、後に明らかになる自分たちの祖先の航海者としての遺伝子とも呼応していたのです。

祖母タラはこのモアナの特質を理解していました。

タラ自身も海との特別な繋がりを持っており、それはタラの背中に刻まれたエイの入れ墨となって表現されています。

ポリネシア文化においてエイは守護神とされており、タラがモアナの守護者としての役割を果たすことを暗示していたのです。

 

挫折を乗り越え成長する力の持ち主だから

海はモアナに対して様々な試練を与えます。

初めて一人で海に出た時、モアナは命の危険を感じるほどの恐ろしい体験をします。

荒波に飲み込まれ、カヌーは木っ端微塵に。

命からがら島に戻ったモアナは、海の本当の恐ろしさを知ることになります。

しかし、この経験は海の本当の姿を知るための重要な試練でした。

モアナはこの試練を通じて以下のことを学びます:

  • 海は憧れだけで向き合える存在ではないこと
  • 真の航海者になるために必要な覚悟
  • 自分の未熟さを認識し、成長する必要性
  • 命を懸けた覚悟の重要性
  • 準備と技術の必要性

この経験は、モアナにとって大きな転換点となります。

単なる憧れから、真摯に向き合う覚悟への変化。

この成長なくしては、後の大きな冒険は成し得なかったでしょう。

興味深いことに、海は常にモアナを助けるわけではありませんでした。

時には危険な目に遭わせることさえあります。

それは、モアナが本当の意味での航海者として成長するために必要な経験だったのです。

他者に依存せず自らの力で問題に立ち向かう姿勢があるから

テ・カァとの最初の戦いでモアナとマウイは完全な敗北を喫します。

この敗北には、非常に重要な意味が隠されていました。

それは、モアナが「マウイに頼って問題を解決しようとした」ことへの警鐘でした。

確かに、マウイはテ・フィティの心を盗んだ張本人。

しかし、その根本的な原因は人間の際限のない欲望にありました。

マウイは人間に愛されたいがために、人間の欲望に応えようとしてテ・フィティの心を盗んだのです。

この問題の本質を理解したとき、モアナは重要な決意をします。

2度目の挑戦で、モアナは自らの力でテ・フィティの心を返すことを決意するのです。

この決意こそが、海に選ばれた者としての真の姿でした。

そしてこの決意があったからこそ、モアナはテ・カァの正体、それがテ・フィティ自身であることを見抜くことができたのです。

実は、テ・フィティとモアナには重要な共通点がありました。

どちらも「心が不安定な状態」にあったのです。

テ・フィティは心を失い、怒りと化していました。

一方モアナも、自分の居場所や使命について悩み、心が落ち着かない状態でした。

だからこそモアナは、テ・カァの中にテ・フィティの姿を見出すことができたのです。

 

まとめ

モアナが海に選ばれた理由は

  • 命を大切にする純粋な心の持ち主だから
  • 海への純粋な憧れと強い意志の持ち主だから
  • 挫折を乗り越え成長する力の持ち主だから
  • 他者に依存せず自らの力で問題に立ち向かう姿勢があるから

モアナが選ばれたのは、決して偶然ではありませんでした。

また、生まれながらの特別な力によるものでもありません。

純粋な心、強い意志、そして成長する力を持ち合わせていたからこそ、海はモアナを選んだのです。

そして、その選択は間違っていなかったことが、物語の結末で証明されることとなりました。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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