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アリスとテレスのまぼろし工場/五美の正体は?幻の世界に来た理由や帰れたかについても

アリスとテレスのまぼろし工場

アリスとテレスのまぼろし工場」の序盤、主人公・菊入正宗は、大嫌いな佐上睦実に連れられ製鉄所へ。

そこには睦美によく似た少女の姿がありました。

睦美によると、少女には名前がなく、外に出してもいけないとのこと。

以降、正宗は少女を五実(いつみ)と名付け、世話をするようになります。

謎の少女・五実とは何者なのでしょう?

この記事では五実の正体を解説します。

五実が幻の世界にやってきた理由や、元の世界に帰れたかについても解説します。

 

「アリスとテレスのまぼろし工場」五美(いつみ)の正体

五実の正体:現実世界で結婚した正宗と睦美の子ども

さっそく結論ですが、五実は現実世界で結婚した菊入正宗と佐上睦実の子どもです。

作中での描写は、幻の世界のものがほとんどで、現実世界についてはほとんど描かれていません。

そのため、どのような経緯で現実世界の正宗と睦美が結婚したかは不明。

推測ですが、最初に正宗が睦美に好意を抱き、睦美も正宗が好きになっていたのだと思われます。

 

多くの見伏の住民と同じく、正宗は製鉄所に就職。

その後、正宗は睦美と結婚し、五実が生まれたのではないでしょうか。

五実の本名:菊入沙希

五実の本名は菊入沙希(きくいりさき)

正宗が謎の少女に初めて会った時、少女には名前がありませんでした。

名前がないのはかわいそう、と思った正宗がふと顔を上げると、第五高炉の「五」という数字が目につきます。

そこで正宗は少女を五美と名付けることにしますが、睦美には五実という名前を知らせませんでした。

 

ある時、睦美とケンカをした正宗が五実という名前を口にすると、睦美は「五実って、なに。この子の名前!?」と激怒。

それに対して「お前より、罪の数が一つ少ないから五実だ!」と正宗は答えるのでした。

睦美は五実の正体に気づいていた

睦美は五実が自分の娘であることに気が付いていました。

五実が背負っていたリュックに「きくいり さき」という名札が付いていたからです。

ですが、睦美には五実(沙希)が自分の子どもだという認識はありませんでした。

沙希は現実世界に住む睦美の子どもだと考えたからです。

 

義父から五実の世話を押し付けられた睦美は、五実に名前を付けることなく、感情を押し殺して、淡々と世話をするようになります。

五実に近づきすぎたら、好きになってしまうと思ったからです。

睦美は感情を押し殺して五実(沙希)の世話をしていた

もし五実を好きになったら、製鉄所に閉じ込めていることの罪悪感に自分が押しつぶされてしまう。

そのため、いっしょに遊びたがっている五実をひたすら無視して、睦美は世話だけをしていました。

睦美にとって、五実は好きになってはいけない存在だったのです。

 

五美(菊入沙希)が幻の世界に来た理由

五実は盆祭の日に迷子になり幻の世界に迷い込む

作品後半、五実(沙希)が幻の世界にやってきた経緯が明らかになります。

10年ほど前、両親と一緒に盆祭に来ていた沙希は、ハッカパイプの屋台の前で、「あれ、ほしい!」と駄々をこねていました。

「かってくれるまでうごかない」と粘る沙希を残して、睦美は正宗の腕を引いて歩いて行ってしまいます。

直後、不安を感じた睦美が振り返ると、沙希の姿はありませんでした。

 

沙希の捜索が行われるも発見されず。

その後、夫婦にとって沙希を探すことが最優先になったのです。

貨物列車に乗って幻の世界へ

第五高炉へと行く貨物列車に乗って、沙希は幻の世界にやってきたのだと思われます。

ただし、貨物列車に乗って幻の世界に迷い込んでしまった理由は不明。

何らかの理由で時空を飛び越えて、迷い込んでしまったと考えるしかありません。

製鉄所に軟禁される

こうして、五実(沙希)は幻の世界で唯一の現実の存在になります。

佐上衛により、五実は製鉄所に軟禁されることに。

幻の世界での五実は自由がまったくありませんでした。

「神の女は、人を好きになったら、力を失ってしまう」と睦美が話した通り、五実が恋愛でもすれば、幻の世界は消滅してしまうからです。

幻の世界の命運は、五実の手の中にありました。

五美は現実の世界に帰れた?

五実は現実世界に帰る

結論を書くと、五実は現実世界に帰ります。

幻の存在である自分たちは消える運命にあるが、実在の存在である五美には未来がある、と正宗は認識。

五実を現実の世界に返そうとします。

正宗の中には、現実世界で娘を失い、苦しんでいる正宗と睦美を救いたい気持ちもありました。

そのためには、現実世界で盆祭が行われている日に、五実を現実の列車に乗せる必要がありました。

五実と睦美は現実の列車に

映画のクライマックス、列車の連結部に先に乗り込んだ睦美は、手を伸ばして五実を列車に乗り込ませます。

しかし、正宗が列車に乗ることを許しませんでした。

睦美は自分が消える覚悟で、列車に乗り込んだのです。

ですが、睦美は正宗の心だけは自分のものにしていました。

正宗の心を手に入れたのは、睦美が幻の世界で存在した証だったのかもしれません。

その後、五実は約10年ぶりに現実世界に帰るのでした。

両親の愛情を受け幸せに暮らしたと考察

幼い頃に行方不明になった少女が10年ぶりに帰ってきたというニュースは、様々な憶測を呼びます。

現実世界に帰った沙希(五実)は、

  • 製鉄所で暮らしていたこと
  • 睦美という女性に面倒を見てもらっていたこと
  • 正宗と言う名の少年と仲良くなったこと

などを話しましたが、大人たちは沙希の話信じなかったようです。

 

それでも現実世界の睦美は、「沙希はきっと愛されていたんだ」と感じていました。

帰ってからの沙希は、両親からの愛情をたっぷりと受け、幸せに暮らしたと考察します。

 

まとめ

  • 五実の正体は、現実世界で結婚した正宗と睦美の子ども
  • 本名は菊入沙希
  • 盆祭の日に迷子になり、幻の世界に列車でやってきた
  • 五実は列車に乗って現実世界に帰る
  • その後は両親の愛情を受け、幸せに暮らしたと考察

最後までご覧いただきありがとうございました!

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