長澤まさみと山田孝之主演の映画「50回目のファーストキス」。
2018年に公開され大人気になりましたね。
この「50回目のファーストキス」にはオリジナルがあるのをご存知でしょうか?
2005年公開のアメリカ映画「50回目のファーストキス」がオリジナルで、日本版はそのリメイク版なのです。
「50回目のファーストキス」の洋画と邦画はどこが同じで、どこに違いがあるのか?
まだ両方を見ていない方は気になりますよね。
ここでは「50回目のファーストキス」の洋画と邦画(リメイク版)の違いについてまとめました!
また洋画と邦画、どちらが面白いのかについても私個人の感想も含めてご紹介します。
目次
「50回目のファーストキス」洋画と邦画の共通点
オススメ映画
50回目のファーストキス💏
日本でもリメイクされて話題になりました
1日で記憶を忘れてしまう人に恋をしてしまうという何とも切ないストーリですが、それでも諦めず、毎日好きになってもらうよう努力する姿は考えさせられます^ ^結末も感動しました。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/b2vMGoghSa— タマ (@rw7DDe7OwZF1F5K) October 10, 2019
私は「50回目のファーストキス」は洋画、邦画を両方とも見ました。
その上でまず感じたことは、2018年公開の邦画(リメイク版)は2004年公開の洋画(オリジナル版)に忠実に作ってあるということです。
邦画は男女の出会いから、ストーリー展開、細かいセリフ、ジョークに至るまで、かなりオリジナル版を踏まえて作ってあります。
どちらもハワイを舞台としている点も同じです。
私は日本版を先に見ましたが、あとから洋画を見たとき「今のセリフ、日本版とまったく同じ!」ということが何度もありました。
この点を踏まえて上で、洋画と邦画の共通点をご紹介します。
ヒロインが交通事故による記憶障害がある
ルーシーと瑠衣、二人のヒロインはどちらも交通事故による記憶障害がある設定は同じです。
1年前事故に遭う日までの記憶は覚えているが、事故後は前日の記憶がなくなってしまうという細かい設定も共通しています。
主人公の男性はどちらも女たらし
洋画のヘンリー・ロスも邦画の弓削大輔も、どちらもイケメンで女たらし。
ハワイに旅行に来た女性たちと一夜限りの楽しい時間を過ごします。
ただし一緒に過ごすのはその夜だけ。後まで付き合い続けることはありません。
この設定も共通しています。
ラブストーリーにコミカルな要素が含まれている
どちらもラブストーリーですが、笑えるところがとても多くあります。
つまりどちらもラブコメディという点で共通しています。
ヒロインの父親と弟、また主人公の男性とそれに近い人物との会話に笑える場面が多くある点が共通しています。
結婚して子どもが生まれる結末
大筋のストーリーが同じうえ、最後の結末も同じです。
男女がすでに結婚しており、2,3歳の子ども(女の子)がいるという結末が共通しています。
「50回目のファーストキス」洋画と邦画6つの違い
「50回目のファーストキス」の邦画と洋画を観て、違うと感じた点を6つご紹介します。
タイトルが違う
日本では邦画も洋画も「50回目のファーストキス」です。
しかし洋画の原題は「50 First Dates」。直訳すると「50回目の初デート」です。
邦画は「50回目のファーストキス」で、英訳すると「50 First Kisses」です。
洋画にも邦画にも、前日の記憶をなくしてしまうヒロインが「最初のキスって最高」と、毎回ファーストキスを喜ぶシーンがあります。
しかしタイトルを見ると、洋画はデートに焦点を当てており、邦画はキスを全面に打ち出している点が異なっています。
洋画では1日しか記憶を保てないヒロインのために、主人公の男性が毎回趣向を凝らしたデートを計画しヒロインに愛を伝えることから、このタイトルになっているのかもしれません。
邦画も同じように主人公は毎回趣向を凝らしたデートを計画します。
でもこちらは1日経つと記憶をなくしてしまうヒロインにとって、毎回がファーストキスであることにフォーカスを当てているため、「50回目のファーストキス」というタイトルになっていると考えられます。
ファースデートにしてもファーストキスにしても、本来は1度きりのもの。
しかし「50回目」がつくことで、不思議な魅力が加わったタイトルになっていることは共通しています。
主人公の男性の職業と夢が違う
まず最初に主人公の男性の職業と夢が邦画と洋画では違います。
オリジナルの洋画では、主人公のヘンリー・ロス(アダム・サンドラー)の職業は水族館で働く獣医師です。
毎日ペンギンやセイウチなど海の動物たちの健康管理をする仕事です。
ヘンリーの夢はセイウチの生態を調査することで、自分の船で1年ほど野生のセイウチを調査しに行きたいという夢を持っています。
リメイク版の邦画の主人公・弓削大輔( 山田孝之)はハワイの小さなツアー会社のガイドとして働いています。
彼はガイドの仕事の一方で天体の研究をしており、天文学の研究所(宇宙飛行センター)で働く夢を持っています。
現在の仕事を持ちつつ、夢を追いかけるという点では共通していますね。
洋画の方がセリフが下品
10月18日金曜ロードSHOW!「50回目のファーストキス」よる9時放送! https://t.co/e8dp9Iuy2V #kinro
— 山内政憲 (@konanmebae) October 9, 2019
オリジナルの洋画は、かなり下品な下ネタのセリフが随所にでてきます。
アメリカ人には受けがいいとは思いますが、日本人にとっては引いてしまいがちなセリフばかりです。
その点日本版には下品な表現はほとんどありません。
邦画にも下ネタはありますが、日本人が脚本を書き演じるのも日本人なので、日本人が下品と感じる下ネタではありません。
人によっては洋画のセリフを不快に感じることがあるでしょう。
邦画のほうが意図した笑いが多い
50回目のファーストキス楽しみ😆✨ pic.twitter.com/ObGrzzC2AD
— ひろみ (@m1216616) October 4, 2019
オリジナルの洋画には主人公の親友のウーラ、水族館の職員、ヒロインの父親や弟など、クセのあるキャラが多数登場し、笑える場面が多くあります。
邦画もまったく同じ人物が登場し、笑えるシーンが随所にありますが、邦画のほうが狙った笑いが多い印象を受けました。
特にヒロインの弟と父親の絡みでは、邦画のほうに笑いが多くありました。
例えばヒロインが自らの障害を知ってしまい、父親、弟、主人公といっしょに病院に行く車内でのやり取り。
最初はシリアスな雰囲気から始まり少しずつ笑いが加えられるのですが、明らかに邦画の方が笑いが多くなっています。
邦画の方が笑いが多いのは福田雄一監督作の作品だから、と考えています。
この方は「コメディの奇才」と称されるほどコメディ映画を得意とする監督で、これまで多くの映画の脚本、監督を経験しています。
オリジナルがラブコメディなので、リメイクする際福田監督が選ばれたのだと思いますが、コメディを得意とする監督が作ったため、オリジナルより狙った笑いが多くなっているのではと思います。
時代が違うためアイテムや時事ネタが違う
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— 映画『50回目のファーストキス』 (@50kissjp) November 22, 2018
2004年公開の洋画に対して、邦画は2018年公開です。
時代が違うため、劇中に出てくる生活のアイテムや時事ネタが異なります。
例えば洋画には今では少なくなった新聞、ブラウン管テレビ、ビデオテープなどが使われています。
ヒロインが記憶を補うためにつけるのも日記だけです。
邦画ではDVD、スマートフォンなど今では当たり前のアイテムが使われています。
ヒロインは手書きの日記をつけるだけでなく、スマートフォンに写真を記録しています。
またヒロインの記憶を呼び起こすために主人公の男性が作ったビデオ(DVD)には、時代に合わせて違った出来事が記録されています。
2004年版の洋画には2004年のハリケーンチャーリーなど当時の事件がビデオに記録されています。
2018年版の邦画にはトランプ大統領誕生、米軍のシリア攻撃、藤井棋士の連勝記録などが入っています。
オリジナルとリメイク版に14年の時間があるため、以上の違いがあるのです。
ラストシーンの場所が違う
洋画も邦画も、ラストでは2人は結婚しすでに子どもがいます。
しかしラストシーンを迎える場所が違います。
ヒロインが朝目覚めて、忘れてしまった出来事が記録されたビデオ(DVD)を見るまでは同じです。
その後起きて夫のもとに向かうと、
- 洋画:船の上、おそらくはセイウチの研究のため行ったアラスカの海洋上
- 邦画:展望台のある家。防寒着を着ているため、ハワイではないと思われる
ラストの場所が違うのは、主人公の男性の夢が違うためでしょう。
邦画のラストは、天文研究所の近くの家ではないかと推測します。
「50回目のファーストキス」面白いのはどっち?
50回目のファーストキス観てまた泣きそう
ただ、クロスは喧嘩した時の凶器になりかねんから持っていくのは止める pic.twitter.com/spVvQC2gKI— さ の (@noguso08) November 19, 2015
「50回目のファーストキス」の洋画と邦画、どちらが面白いか?
結論から書くと好みです(笑。
どちらも基本的なストーリーや設定、舞台は同じ。同じセリフもかなりあります。
しかし映画の雰囲気、音楽、役者、撮影時期などが違いますから、見る人の好みにより感じられる面白さは大きく異なるはずです。
ここで私個人の好みを書くと洋画のほうがよかったと感じました。
一つの理由にハワイで撮った映画ということがあります。
ハワイを舞台にした映画のため、異国の日本人が演じた邦画よりアメリカ人が演じた洋画の方が、役者がハワイに馴染んでおり、現地の魅力がより引き立てられていたように感じます。
もう一つの理由は、ラブストーリーとコメディのバランスが洋画のほうがいいと感じられたためです。
洋画はシリアスとコメディが絶妙に組み合わされた作品です。
邦画は笑いの要素が多すぎて、恋愛ものとして感動するほどの内容にはなっていないと感じられました。
あとは個人の好みの問題ですね。
日本版を観て笑って泣いた方は大勢いらっしゃいますし、長澤まさみが大好きなら日本版のほうが気にいるでしょう。
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— 映画『50回目のファーストキス』 (@50kissjp) November 8, 2018
いっそのこと洋画と邦画はまったく別の作品と考え、比較せずにそれぞれを楽しむ、という見方がいいのかもしれません。
ちなみに観る順番はどちらが先でもいいと思います。
どちらも評価が高いので、どちらも観てそれぞれのよさを味わってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「50回目のファーストキス」洋画と邦画の違いは
- タイトルが違う
- 主人公の男性の職業と夢が違う
- 洋画の方がセリフが下品
- 邦画のほうが意図した笑いが多い
- 時代が違うためアイテムや時事ネタが違う
- ラストシーンの場所が違う
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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