「魔女の宅急便(魔女宅)」に登場する絵描きの少女。
スランプに苦しむキキにアドバイスをしてくれます。
キキに大きな影響を与えた人物です。
物語中での出番が少ないので、どんな人間なのかについては様々な推測がされています。
ここでは、絵描きの少女の名前とキキに与えた影響、謎に包まれた人物像について考察します。
目次
「魔女宅」絵描きの少女・ウルスラのプロフィール
ウルスラは18歳の画学生。原作では「絵描きさん」となっていて、映画でも名前で呼ばれることは1度もありませんが、名前は設定されています。当初、宮崎監督は27歳と設定していて、鈴木敏夫さんがキキと同世代がいいと提案し、話し合いの結果、間をとって18歳ということになりました。#魔女の宅急便 pic.twitter.com/48wAKVq3NG
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) March 27, 2020
絵描きの女の子の名前はウルスラ
絵描きの女の子の名前はウルスラです。
物語の中ではちゃんと名前を呼ばれているシーンがないので、覚えてない人が多いのではないでしょうか。
年齢は19歳で、画家として生計を立てています。
性格は明るくて前向きで、いつも楽しそう。
ちょっとした辛いことを笑い飛ばしてしまいそうな豪快さを感じさせます。
同時に、表に見せない繊細さも持っている人物です。
カラスの女の子
ウルスラは「カラスの女の子」としても知られています。
森の中の小屋に一人で住んでいて、ご近所さんのカラスと仲良くしているからです。
カラスもウルスラに懐いていて、まるで飼われているようでした。
もっとも普通だと鳥類は放し飼いにはしませんが。
このカラスが、キキと知り合うきっかけになります。
偶然キキと知り合う
ウルスラがキキと知り合ったのは偶然です。
仲良しのカラスが、キキが仕事で運んでいたぬいぐるみを傷つけてしまったのが原因でした。
ウルスラは、傷ついたぬいぐるみを縫い直してくれます。
優しいお姉さんです。
ウルスラは交換条件として、キキに絵のモデルになってくれるようにお願いしました。
キキのことを一目で気に入ったようです。
キキは、絵のモデルをするためにウルスラの家に一泊して、沢山のお話をします。
その時の会話は、キキに大きな影響を与えました。
ウルスラがキキに与えた影響
そういう時はジタバタするしかないよ。描いて描いて描きまくる! ウルスラ / 魔女の宅急便 pic.twitter.com/a7EbSltJoC
— スタジオジブリ名言bot (@jiburicollecti2) April 14, 2022
キキにとっては人生の先輩で憧れの人
キキにとって、ウルスラは人生の先輩といえる存在です。
絵描きとしてすでに生活できているウルスラの姿は、生活に苦労しているキキにはまぶしく見えたでしょう。
年齢も自分より少し上なだけなのに、自分のやりたいことをして生きている凄い人。
キキはウルスラに、そんな印象を持ったのでしょう。
さらに、明るく朗らかで前向きな性格なども合わせて、キキは「ウルスラのような大人になりたい」という憧れを抱いたのだと推測できます。
スランプから脱出するためにアドバイスする
ウルスラはスランプに苦しむキキにアドバイスをします。
その言葉は、自らの経験に裏打ちされたもの。
ウルスラの深い人生経験が垣間見えるシーンです。
視聴者の多くは、ウルスラがまだ19歳の少女だと知った時に驚いたと思います。
それぐらい、ウルスラの言葉には重みがあります。
キキにもその言葉は届いたようで、あきらかに落ち着きを取り戻していました。
「魔女の宅急便」ウルスラの人物像を考察
私が魔女の宅急便を観ていると恋人がいつも「君の喋り方はウルスラの喋り方にそっくり!」と言ってくるので、人生のこと全然分かっていない私がこんな話し方してるの!?直さなきゃ…!と毎回思っている。無自覚の限界オタクなんだね…。 pic.twitter.com/XGJ22CyrTT
— (@kamahensorede) April 9, 2022
次は、ウルスラの人物像を物語の中での言動から考察しましょう。
ウルスラの人物像については、色々な推測がされています。
絵描きとして自活している
ウルスラは絵描きとして自活しています。
本人の言葉によると、生活に苦労しない程度には稼げているようです。
自力で生活できているウルスラは、生活に苦労しているキキの未来の姿。
製作者の宮崎駿監督は、そういうイメージを込めたのではないでしょうか。
そう推測する根拠は、キキとウルスラを演じている声優さんにあります。
声優はキキと同じ人
キキとウルスラの声は、どちらも高山みなみさんが演じています。
声優さんの見事な演技力で同一人物には聞こえませんが、実は一人二役。
この事実は、ウルスラ=未来のキキという推測の根拠としては十分でしょう。
さらにそこから発展して、ウルスラ自身についても推測がされています。
実は魔女だという説も
魔女の血。絵描きの血。パン職人の血。神様か誰かがくれた力なんだよね。 おかげで苦労もするけどさ。 ウルスラ / 魔女の宅急便 pic.twitter.com/GDXUWXbGpg
— スタジオジブリ名言bot (@jiburicollecti2) April 13, 2022
ウルスラは、実は魔女なのではないかという推測があるのです。
根拠は、「キキと会話しているときに、魔女の掟(おきて)について知っていた」から。
コリコの街の他の人々は、魔女の存在すら知らなかったのに、なぜウルスラは知っているのでしょう?
その答えは「ウルスラが魔女だから」という推測がされています。
さらに、物語の中で、ウルスラが「13歳くらいのころに絵描きになるって決めた」と語っています
魔女は、13歳で家を出て一年間一人暮らしをします。
ウルスラが絵描きになると決めたのはその時なのではないでしょうか。
これらの推測を全てつなぎ合わせると、「ウルスラはキキの未来の姿であり、魔女に生まれたが、絵描きになることを選んだもう一人のキキ」という考察が出来ます。
そう思って映画を見ると、ウルスラの言葉がもっと深く聞こえてきますね。
ウルスラは、過去の自分にアドバイスしたのでしょうか。
まとめ
魔女の宅急便のサウンドトラックで1番好きなのは〖神秘なる絵〗
ジブリDVDの中で1番好きな特典映像は魔女の宅急便の〖ウルスラの絵〗
本当にThe神秘的で、どこか怖くてでも懐かしいような気持ちになる。
久石譲という作曲家は天才だ。#スタジオジブリ
#魔女の宅急便
#久石譲 pic.twitter.com/YQBCmF8WxT— Mrs Curtis (@Curtis4Mrs) April 10, 2022
ここでは、絵描きの少女の名前とキキに与えた影響、謎に包まれた人物像について考察しました。
- 絵描きの少女の名前はウルスラ
- キキに大きな影響を与えた、憧れの人
- 実は魔女で、もう一人のキキなのではないかと考察できる
ウルスラとキキが会話をするシーンは、魔女の宅急便の物語の中でも特に印象深いシーンです。
何度でも見返したくなってきますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!