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秋期限定栗きんとん事件/連続放火犯の正体は小佐内ゆき?犯行の目的や結末についても

小市民シリーズ

小説「小市民シリーズ」の第三弾「秋期限定栗きんとん事件」で、連続放火事件が発生。

船戸高校新聞部の1年・瓜野高彦は、連続放火事件を学内新聞の記事します。

調べを進めていくうちに、瓜野は小佐内ゆきが犯人ではないかと考え始めます。。

なぜなら、小佐内さんに疑わしいところがあったから。

小佐内ゆきは連続放火の犯人なのでしょうか?

今回は「秋期限定栗きんとん事件」の連続放火の犯人は誰なのか、解説します。

犯行の目的や、事件の結末についてもまとめました。

なおこの記事にはネタバレがあります。

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「秋期限定栗きんとん事件」連続放火犯の正体は小佐内ゆき?

連続放火犯の正体は小佐内ゆき?

早速ですが、「秋期限定栗きんとん事件」の連続放火の犯人は小佐内ゆきではありません。

小佐内さん誘拐事件で使われた車が放火されるなど、小佐内さんが怪しいと思われる点もありましたが、小佐内さんは事件にはまったく無関係。

犯人は意外な人物でした。

放火犯は氷谷優人

連続放火の犯人は氷谷優人(ひや ゆうと)でした。

氷谷優人は瓜野高彦の同級生であり、中学時代には同じ塾に通った友人。

記事のネタを探しに悩む瓜野に、連続放火の新聞記事を渡した人物でもあります。

勉強をそれほどせずとも成績が優秀で、頭の回転が早い秀才(天才?)タイプ。

 

氷谷を高く評価している瓜野は、氷谷の提案を受け入れ、新聞で連続放火事件について書くことを決意。

氷谷に相談しながら、調査をしたり、記事を書いたりしていきます。

一方の氷谷は、瓜野から得た情報を元に、次に放火する場所を決めていたのでした。

学内新聞の情報は、書く前から犯人に筒抜けだったのです。

 

「小市民シリーズ」氷谷優人の犯行の目的

氷谷の犯行動機

氷谷優人の犯行動機は

  • むしゃくしゃしていたから
  • 放火するたびに友達が騒ぐのが面白かったから

という、実に身勝手なもの。

友達とは、もちろん瓜野のこと。

 

毎日の塾通いや、周囲からの期待で、ストレスがたまっていた氷谷は、気晴らしのつもりで放火。

金曜日の深夜に事件を起こしたのは、金曜の深夜まで塾に通っているから。

最初の頃の事件が木良市の西に集中したのは、氷谷がその辺に住んでいるからでした。

小佐内誘拐に使われた車が放火されたのは偶然

2月に起きた5件目の連続放火事件では、小佐内さん誘拐事件に使われた車がターゲットになりました。

車は小佐内さんを拉致したクループの一人・北条の親のもの。

そのため、小佐内さんの犯行が疑われたわけですが、氷谷が北条の親の車を狙ったのはまったくの偶然。

氷谷は、誘拐事件以降ずっと放置されていた車を放火の対象にしただけでした。

氷谷は防災計画を参考にしたのではない

新聞部の瓜野は、連続放火の犯人は市の防災計画に基づいて、放火の場所を決めていると考えます。

最初の3件の放火が、管轄区域を担当する消防署の記載とは逆の順番に行われたからです。

ですが氷谷が起こした犯行は、市の防災計画とはまったくの無関係。

最初の3件の犯行は、氷谷が自分の住んでいる近くの場所を選んで行われましたが、そこに瓜野が強引に法則を見つけただけ。

ただしそれ以降の犯行は、瓜野の新聞の予想に基づいて、氷谷が起こしたもの。

瓜野の予想が当たったわけではありませんでした。

 

そもそも、7年以上前に今回の火事で出動した小指署は存在していませんし、5年前から1年前までの防災計画には、分署の管轄は記載されていません。

瓜野の推測では、犯人が参考にしたのは6年前に発行された防災計画ということになります。

ですが、6年前発行限定の資料に基づく犯行と考えるのは、あまりにも無理あります。

小鳩くんと堂島健吾は、早い時期から瓜野の推理を疑っていました。

「秋期限定栗きんとん事件」瓜野高彦が小佐内さんを疑った理由

瓜野が小佐内さんを連続放火の犯人だと疑ったのには、いくつかの理由があります。

5月の放火事件の時に電話をしたら電車の音が聞こえた

5月の事件が起きたとき、上ノ町を張り込んでいた瓜野は、事件が起きる直前に小佐内さんから電話をもらいます。

このとき、電話口からは電車の音が聞こえてきました。

5月の現場は鉄道の高架下の空き地。

そのため、瓜野は小佐内さんが現場にいて、火を着けたと考えたのです。

ですが、小佐内さんは電車の音を録音したもののを電話で聞かせただけ。

当然、放火もしていません。

6月の事件は金曜日に起こったと言った

放火は決まって金曜日の夜に起こっていましたが、6月の事件は金曜日に起きたのか、それとも土曜日だったのか、微妙でした。

新聞社や新聞部は、放火は土曜日に起こったと報道しました。

なぜなら、火事が起こった時刻ではなく、通報があった時刻を元に記事が作られたから。

しかし小佐内さんは「金曜日に放火があった」という趣旨の発言をします。

この言葉を聞いた瓜野は、小佐内さんが犯人だと考えるのでした。

「何もしない方がいい」と発言したから

春休み、小佐内さんと瓜野は映画の後に「桜庵」という喫茶店へ。

そこで小佐内さんは、生徒指導部の新田教諭が転勤になったという記事を瓜野に見せて、「おいたは、もうだめ。何もしないのが、一番いい」と話します。

このとき瓜野は「おいた」が何を意味しているか、わかりませんでしたが、事件を追っていくうちに、放火であると考えます。

これ以上調査されると、自分に不利益になると思った小佐内さんが、「何もしないのがいい」と発言したと瓜野は考えます。

 

ですが、瓜野が放火事件を調べれば調べるほど、警察に疑われるなど、責任が瓜野や新聞部に及ぶ可能性を心配したのです。

だから小佐内さんは「何もしないのがいい」と瓜野に話したのです。

「秋期限定栗きんとん事件」の結末

当初は瓜野を応援していた小佐内さんだった

小佐内さんは新聞部の五日市に接触して、学内新聞の最後に部員が自由に書けるスペースを作ることを提案させます。

部員の多数決により、五日市の提案は可決。

瓜野にも自分が書きたいことが書ける機会が巡ってきます。

 

五日市の提案には裏があります。

小佐内さんが五日市に接触して、自由に書けるスペースのことを五日市に提案させたのです。

小佐内さんは瓜野のことを応援していたからこそ、五日市を陰から動かしたのです。

瓜野が強引にキスしようとしたことで小佐内さんは復讐を決意

「秋期限定栗きんとん事件・上」第三章「とまどう春」で、瓜野は強引に小佐内さんにキス。

小佐内さんはレシートでキスを阻止しますが、これをきっかけとなり、小佐内さんは瓜野への復讐を決意。

スイーツと復讐が何より好きな小佐内さんに、瓜野は復讐の大義名分を与えてしまったのです。

小佐内さんは瓜野に復讐を果たす

自分が放火犯でないことを証明した小佐内さんは、「聡明さが足りない」「狡猾さも足りない」などと瓜野を罵倒。

小佐内さんは、瓜野に復讐を果たすのでした。

犯人は逮捕され瓜野は恥をかくことに

放火犯の氷谷優人が逮捕されたことはテレビでも報道されます。

容疑者が未成年のため「市内の高校生」としか発表されませんでしたが。

氷谷を捕まえたのは小鳩くんですが、名を名乗らずに姿を消します。

9月に発行された学内新聞には、「犯人が悪いのは言うまでもないが、大騒ぎした側にも責任がある」という五日市のコメントが掲載されていました。

五日市は、結果的に犯人に情報を漏洩した瓜野を皮肉ったのです。

 

氷谷に利用され、恋人には罵られ、部の同僚には皮肉な記事を書かれた瓜野は、大恥をかくことになりました。

瓜野は自己評価が高いだけの、ただの高校生でしかありませんでした。

小佐内さんと小鳩くんの互恵関係が復活

「秋期限定栗きんとん事件・下」の第六章「ふたたびの秋」で、小佐内さんと小鳩くんの互恵関係が復活。

お互いに相手の存在が必要だと感じたからです。

1年前に別れた2人でしたが、再び一緒にいることを誓ったのでした。

 

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まとめ

  • 「秋期限定栗きんとん事件」の連続放火犯は氷谷優人
  • 小佐内ゆきの犯行を疑った瓜野高彦だったが、小佐内さんは犯人ではなかった
  • 最初は瓜野を応援していた小佐内さんだったが、キスされそうになったことで瓜野に復讐を誓う
  • 氷谷優人は逮捕され、小佐内さんは瓜野に復讐を果たす
  • 氷谷に利用され、恋人には罵られ、部の同僚には皮肉な記事を書かれた瓜野は恥をかくことに
  • 小佐内さんと小鳩くんの互恵関係が復活する

最後までご覧いただきありがとうございました!

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