ティム・バートン監督による鮮やかで奇妙な世界観が話題となった映画「アリスインワンダーランド」。
しかし、一部の視聴者からは「つまらない」「意味不明」「怖い」といった評価も聞かれています。
物語は、成長したアリスが再び不思議な国に迷い込み、赤の女王と白の女王の対立に巻き込まれながら自分の運命と向き合うという展開。
そんな中で、なぜ悪い印象を与えるのでしょうか?
この記事では、「アリスインワンダーランド」はつまらないのか?
また意味不明で怖いと言われている理由を詳しく解説していきます。
目次
アリスインワンダーランドがつまらないし面白くないと言われる理由
2021年64本目「アリスインワンダーランド」
1.4/5.0
久々にはっきりつまらないって思える作品見たなぁ笑
ティムバートンが苦手なのかもしれない。でもシザーハンズとかは好きだから単にこの作品が合わなかったのかな。#映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/JWqaEdL5yh— 7010(杉浦 直人) (@7010_mpm) June 14, 2021
ストーリーがありきたりでつまらない
「アリス・イン・ワンダーランド」は、「ありきたりでつまらない」と感じられる方は多いようです。
その理由の1つに、まず、「どっかで見た事あるような展開だから」ということが挙げられます。
主人公が特別な存在であり、運命的に重要な役割を果たすという構図は、ファンタジー作品で頻繁に見られますよね。
この映画でも、アリスが“予言の戦士”としてワンダーランドを救うために立ち上がるという展開は、よくある“英雄の旅”を踏襲しています。
これは、「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」など、多くの冒険譚でも見られ、類似のストーリーだと感じるようです。
次に、「白の女王と赤の女王が善対悪の構図も非常に典型的だ」との事。
赤の女王は一方的に悪役として描かれ、白の女王が正義の象徴とされているため、対立が単純すぎるという指摘があります。
物語の終盤、アリスが剣を手に取りジャバウォックと戦うシーンは、勇者が巨大な敵と対峙して勝利するという定番の構図。
このようなアクションの展開は、他の多くの冒険映画でも見られるため、「新鮮さに欠ける」と感じる人もいます。
極めつけは、アリスの予言が物語の進行を主導し、結局はその通りに運ぶという展開は、視聴者に予測可能感を与え、「先が読める」という印象を持たれがちになってしまいました。
これらの要素が合わさって「ありきたり」と感じるようですね。
CGがチープすぎる
CGがチープすぎるとの意見も。
たとえば、チェシャ猫やウサギなどのキャラクターは非常に細かく作られ、現実感と幻想感を兼ね備えていました。
しかし、逆に赤の女王の異常に大きな頭部など、意図的にデフォルメされたキャラクターは、奇抜すぎると感じる人も。
このような過剰なデザインが「不自然」や「チープ」に感じられた部分があったのです。
CGそのもののクオリティは高いものの、物語の進行やキャラクターの感情の表現がCGに依存しすぎているため、「視覚的な美しさが先行して、感情的なつながりが薄くなっている」という批判もありますね。
原作のよさが台無し
『アリスインワンダーランド』
2010年に公開されたDisney映画です。ワンダーランドで出会った不思議な住人との冒険が描かれているファンタジー作品です。
予告編https://t.co/lvY6MQWFzV pic.twitter.com/UlorMWAoAK— 映画 (@MoMa_F_and_F) April 17, 2020
「原作のよさが台無し」という意見も数多くあるのも事実。
なぜそのように言われるのか以下にまとめてみました。
アリスのキャラクターが変更
原作のアリスは、好奇心旺盛で、無邪気な感覚でワンダーランドの不条理な出来事を楽しむキャラクターとして描かれています。
しかし、映画版ではアリスが19歳に成長し、ワンダーランドに戻るという設定が追加され、彼女は「選ばれし者」として世界を救う使命を持つキャラクターに。
この成長したアリスのキャラクター性が、原作の純粋な冒険心や子供らしい無垢さを失わせていると感じるファンも多く、これが原作の良さを損なっているとする意見があります。
キャラクターの扱い
原作には多くの個性的なキャラクターが登場しますが、映画版では一部のキャラクターが単純化されています。
例えば、ハンプティ・ダンプティやドードー鳥など、原作でのユニークな会話や哲学的なやりとりが映画ではほとんど描かれず、キャラクターの存在感が希薄になっています。
特に、チェシャ猫やマッドハッターも、映画では過剰にドラマチックに描かれ、原作の奇妙さが損なわれたと感じる人もいます。
アクション要素が強すぎる
映画ではヒーロー的な役割が与えられているアリス。
この「アリスが戦士になる」という設定は、原作のアリス像から大きく逸脱しており、これが原作ファンにとっては違和感となり、「原作の良さが台無し」という声につながっています。
赤の女王にも白の女王にも共感できない
なぜ、赤の女王の頭は大きいのか?
秘密は、赤の女王と白の女王の幼少期に…https://t.co/INJ22Wx784 #アリスインワンダーランド #時間の旅 pic.twitter.com/7mtVeMUzXq
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) May 31, 2016
「赤の女王にも白の女王にも共感できない」からつまらなくなることも。
赤の女王は、暴君的で自己中心的なキャラクター。
彼女は短気で、気に入らないことがあると部下や住民に対して「首をはねよ」と命じるなど、非常に攻撃的な性格です。
そのため、彼女に共感するのは難しいと感じる視聴者が多いのは確か。
一方、白の女王は、正義の象徴として描かれていますが、彼女にも共感しにくい部分があります。
白の女王は常に上品で優雅な振る舞いを見せ、戦いを直接行わない「平和主義者」としてのスタンスを持っていますが、少し皮肉な側面があります。
最終的にはアリスに戦うよう促し、赤の女王を倒すための戦争を起こすことを容認するため、「平和主義者」としての言動と実際の行動に矛盾があると感じる人も。
そのため、彼女の行動や態度に対して完全に共感しづらいと感じることがあるのです。
期待して見ると裏切られる
「期待して見ると裏切られる」との意見も。
原作の「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」は、独特の不条理さや言葉遊び、奇妙なキャラクターが魅力的。
しかしバートン版の映画は原作の忠実な再現というよりも、アリスのその後の物語として展開されます。
そのため原作ファンにとっては、ストーリーの変化や登場人物の描写が違いすぎて期待外れだと感じてしまうのですね。
アリスインワンダーランドは意味不明で怖い?
最近LSD摂取して不思議の国のアリスからアリスインワンダーランド2作品を観ました🌈
想像を遥かに超えて深くおもしろい映画🔥
視覚でもとても楽しめて最高✌️
1V LSDだと150μgかそれ以下ぐらいの量が映画を楽しめると思います
マーメイドは視覚に効果ありすぎて映画が見れない時間がある🧜♀️ pic.twitter.com/93OUmLTdiQ— 賽chedelic🌈 (@V2Hq6) September 21, 2022
原作を知らないと意味不明
原作を知らないと意味不明だという方も多数。
それは、特にそれぞれの動機や行動など、はっきりとした説明されないことが多いのが原因になっています。
たとえば「マッドハッターやチェシャ猫が何故アリスを助けるのかわからない。」「“アリスが以前ワンダーランドを訪れた”という事実が唐突に感じる。」
など、映画から見た方は、説明不足に困惑するそう。
映画のクライマックスで、アリスは「ジャバウォック」というドラゴンと戦います。
これは、原作の詩「ジャバウォックの詩」から来ているキャラクター。
原作を知らないと、この巨大なドラゴンが何で、なぜアリスがそれと戦うことになったのかが突然に感じる方もいらっしゃいましたね。
キャラクターが怖いと感じる人も
キャラクターが怖いと感じる人も多いです。
まず、見た目からも「赤の女王」。
巨大な頭と怒りっぽい性格、そして残酷な支配者として描かれていて、彼女の命令で誰にでも「首をはねよ!」と叫ぶ姿は恐怖を与えるそうです。
次に、「マッドハッター」。
こちらも、彼の外見、特に異常に大きな目や青白い顔色、そして突然変わる性格が、不安を誘う要素。
彼は笑ったかと思うと突然怒りだしたり、急に落ち込んだりと、感情の起伏が激しく、予測できない行動を取るため、精神的に不安定な印象を与えますよね。
そして、「双子のトウィードルディーとトウィードルダム」。
この双子キャラクターは、丸く大きな体と小さな手足、そして不自然な動きが強調されており、どこか異様な雰囲気を持っています。
彼らのデザインは、コミカルでありながらも不気味さを感じさせるもので、多くの視聴者にとって「笑えるけれど怖い」という印象を与えるキャラクターに。
ティム・バートン監督のダークで不条理な美学が反映されており、ファンタジー映画でありながらもホラー的な要素を感じさせる作品となっています。
そのため、特に子供や感受性の強い人には「怖い」と感じられることが多いみたいですね。
アリスインワンダーランドを見た感想
『アリスインワンダーランド』
○私が観ているのは夢か現実か。
●よく分からないけども運命なのだ。
◇この剣を持って、勇気を持って、
◆アリスとして立ち上がれ。アリス演じるミアが可憐。ティムとジョニーコンビの映画は奇妙で面白い。#オススメの映画 #映画 #映画好きさんと繋がりたい pic.twitter.com/ycm0X53Sht
— ハヤスキ (@hakihack) May 9, 2019
筆者の「アリスインワンダーランド」を見た感想は、見た感じ、非常に美しく、色彩豊かなワンダーランドの風景や、個性的で奇抜なキャラクターデザインは圧巻。
特に、マッドハッターや赤の女王の存在感が強く、映画の魅力の一端を担っていて、少しみなさんおっしゃる通り、怖さはあります。
しかし、これらのキャラクターはバートン監督のダークで奇妙な世界観を体現でき、ファンタジーの枠を超えた不思議な感覚を楽しむことができましたね。
一方で、ストーリーは少々単調で、予想可能な展開が多いため、物語に引き込まれるというよりは、視覚的なインパクトを楽しむ映画になってしまった感があります。
アリスの成長を描いたテーマ自体は魅力的ですが、その成長過程や葛藤が深く描かれておらず、感情的な盛り上がりに欠ける部分があるのが惜しいところ・・・。
特に、赤の女王と白の女王の対立や彼女たちの過去についての描写が表面的に感じられ、物語にもう少し深みがあればより感動的だったかもしれません。
それでも、奇抜で不思議な世界を一度体験してみたいという方には、視覚的に楽しめるファンタジー映画としておすすめできる作品ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『アリスインワンダーランドはつまらない?意味不明・怖いと言われる理由についても』でした。
アリスインワンダーランドがつまらないし面白くないと言われる理由
- ストーリーがありきたりでつまらない
- CGがチープすぎる
- 原作のよさが台無し
- 赤の女王にも白の女王にも共感できない
- 期待して見ると裏切られる
アリスインワンダーランドは意味不明で怖い?
- 原作を知らないと意味不明
- キャラクターが怖いと感じる人も
最後まで読んでいただきありがとうございました!