漫画「ダンダダン」に登場する邪視は、山の怪として恐れられる存在です。
その特徴的な姿と強大な力で、多くの読者に強い印象を残しているキャラクターと言えるでしょう。
縦に配置された目と白い体、ブリーフ一丁という独特な姿をした妖怪であり、その目を見た者を発狂させ自殺に追い込む恐ろしい能力を持っています。
邪視の存在は、作品の中で重要な転換点となっていきます。
邪視には人間だった頃の悲しい過去があり、現在はジジ(円城寺仁)と共存する特殊な存在となっています。
一見すると恐ろしい妖怪に見える邪視ですが、その背景には深い物語が隠されているのです。
この記事では、邪視の正体や元ネタ、過去。
さらにジジとの関係性について詳しく解説していきます。
目次
「ダンダダン」邪視の正体とは
ダンダダン読んで気づいたけど、はるか昔にpixivでみためっちゃ好みのキャラ、ダンダダンに出てくる円城寺仁ってキャラの体乗っ取ってる邪視って子だ、、、
ヒェー運命の再開すぎる pic.twitter.com/lYKNkG2Mc6— ジンちゃん💚 (@JIN_BLdaisuki) February 27, 2024
山の神として崇められた存在
邪視は「山の怪」と呼ばれ、神と崇められるほどの強い妖怪です。
その存在は地域の人々に畏怖の念を抱かせ、誰も近づけない存在として扱われてきました。
星子も邪視の力を認めており、通常の除霊では対処できない強大な存在であることを示唆しています。
実際、邪視の除霊を試みた5人の霊媒師のうち3人が自殺に追い込まれるという事態も起きています。
恐るべき能力の持ち主
邪視の能力は以下の特徴を持っています。
- 目を見た者を発狂させ、自殺に追い込む「邪眼」の力
- 超人的な身体能力と肉弾戦の技術
- 呪いの力をボール状にして攻撃する特殊な技
- 「家」の形をした結界を作り出す能力
- 相手の心を読み取る力
特に「邪眼」の力は、見た者の精神を完全に支配し、自殺へと追い込む極めて危険な能力です。
この力はジジの両親さえも自殺未遂に追い込むほどの威力を持っていました。
また、ジジのサッカーの技術と組み合わさることで、呪いのボールを蹴って攻撃するという独特の戦闘スタイルも身につけています。
このように、邪視は単なる怪力だけでなく、多彩な能力を駆使して戦うことができます。
「ダンダダン」邪視の元ネタは?
ダンダダンがアニメ化決定してジジ(邪視)やりたいけど露出規約引っかかる予感しかない‼️ pic.twitter.com/elnopEv238
— りっっく (@zirou_fuka_cos) November 28, 2023
2ちゃんねるの都市伝説との関連
邪視の元ネタは、2000年代に2ちゃんねるに投稿された都市伝説だと考えられています。
この都市伝説は、山中での不可思議な体験として語られ、大きな反響を呼びました。
投稿の内容は以下のようなものでした。
- 山中で白い人型の存在を目撃
- その姿は裸で、縦に一つの目を持つ
- 目が合うと途端に死にたくなる強い衝動に駆られる
- 興味を持たれると追いかけてくる
- 不浄なものを嫌う性質がある
作品内の邪視は、この都市伝説の要素を多く取り入れながら、独自の解釈を加えて描かれています。
特に、相手を死に追い込む能力や、白い体に一つ目という特徴的な外見は、都市伝説との共通点として挙げられます。
民間伝承としての邪視
「邪視(Evil Eye)」という概念自体は、世界中に存在する民間伝承の一つです。
特にヨーロッパやアジアの各地で、古くから語り継がれてきました。
邪視は一般的に、悪意を持った視線で相手に不幸をもたらすという概念として知られています。
各地域によって具体的な内容は異なりますが、以下のような共通点が見られます。
- 嫉妬や憎しみの感情が力の源
- 目を合わせることで効果を発揮
- 対象者に不幸や災いをもたらす
- お守りや護符で防ぐことができる
くねくねとの関連性
邪視のもう一つの元ネタとして、「くねくね」という都市伝説との関連も指摘されています。
くねくねは、田舎で目撃される白い人型の存在で、その正体を知ると精神異常をきたすとされています。
邪視の動きや、相手の精神に影響を与える能力は、くねくねの特徴とも重なる部分があります。
特に、人型でありながら人間離れした動きをする点や、目撃者の精神に作用する点は、両者に共通する要素と言えるでしょう。
「ダンダダン」邪視の過去とは
#絵描きさんと繫がりたい #絵描きさんフォロバ #ダンダダン #ダンダダンファンアート #絵柄が好みっていう人にフォローされたい
オカルンVS邪視 pic.twitter.com/ba6LRkMp28— ゴリゴリさん (@gorigori32632) February 14, 2023
生贄として選ばれた少年
邪視は元々は普通の少年でした。
しかし、火山の噴火を防ぐための生贄(いけにえ)として鬼頭家によって選ばれ、幼くして命を奪われてしまいます。
当時の村には、大蛇信仰という独特の信仰があり、火山に住む大蛇の怒りを鎮めるために定期的に生贄が必要だと考えられていました。
この信仰により、200年もの間、村の子供たちが生贄として捧げられ続けてきたのです。
悲しみから生まれた怨念
生贄として選ばれた邪視は、友達と遊ぶことも許されず、地下に閉じ込められた生活を送りました。
唯一の楽しみは、鉄格子越しに見える子どもたちの様子を真似て踊ることでした。
孤独な生活と理不尽な死は、邪視に深い心の傷を残します。
さらに自分と同じように生贄にされた他の子どもたちの存在を知ったことで、邪視の怒りと悲しみは増幅していきました。
その結果、邪視は強力な妖怪として復活し、人間への復讐を誓うことになります。
特に、生贄を続けてきた鬼頭家への怨念は強く、その怒りは現代にまで及んでいました。
「ダンダダン」邪視とジジの関係性
#ダンダダン#dandadan
ジジと邪視
「一緒に遊びたいんだ」 pic.twitter.com/TSa5a7cqLI— はる (@rkgk_rkgk123) July 5, 2024
最強の器としてのジジ
ジジは天才的な霊力と強靭な肉体を持っており、邪視にとって理想的な「器」でした。
通常の人間では、邪視の力に耐えることができず、細胞が壊れて死んでしまうほどです。
しかしジジの持つ卓越した霊力は、邪視の力を受け入れることができました。
そのため邪視は、最初からジジを狙って接近していたのです。
共生関係へ発展
当初は単なる「器」として狙っていたジジでしたが、邪視の悲しい過去を知ったジジは、邪視を理解し受け入れる決断をします。
この決断により、両者の関係は大きく変化していきます。
現在は以下のような状態で共存しています。
- 水に触れると邪視、お湯で戻るとジジという特殊な体質
- オカルンとの約束により、週に一度の戦いのみ許可
- ジジの霊力で邪視の力をコントロール
- 邪視の怨念が込められたブリーフは神社で保管
さらに、ジジは星子の下で修行を重ね、邪視の力を自在にコントロールできるようになっていきます。
その結果、「邪銃(じゃがん)」という強力な必殺技も開発することに成功しました。
オカルンとの約束
邪視の暴走を止めるため、オカルンは重要な役割を果たします。
オカルンは邪視に「週に一度だけ戦う」という約束を取り付け、これにより邪視の無差別な攻撃を抑制することに成功しました。
この約束は現在も守られており、邪視は約束の日以外は人々を攻撃することはありません。
この変化は、邪視が単なる復讐の化身から、ルールを理解し守る存在へと成長したことを示しています。
まとめ
「ダンダダン」に登場する邪視の元ネタや過去、ジジとの関係を解説しました。
邪視の元ネタについては
- 2ちゃんねるに投稿された都市伝説が主な元ネタ
- 世界の民間伝承「Evil Eye」の概念も影響
- くねくねの都市伝説とも共通点あり
- 相手を死に追い込む能力や外見的特徴が都市伝説と一致
邪視の過去については
- 火山の噴火を防ぐための生贄として命を奪われた少年
- 地下に閉じ込められ、孤独な生活を送る
- 鉄格子越しに子どもたちの遊ぶ様子を見て過ごす
- 理不尽な死から強い怨念を持つ妖怪として復活
- 他の生贄の子どもたちの存在を知り怒りが増幅
邪視とジジの関係については
- 当初はジジの体を乗っ取ることが目的
- ジジの理解により共生関係に発展
- 水とお湯で意識が入れ替わる特殊な状態に
- オカルンとの約束により制御された戦闘のみ実施
- 星子の下での修行で力のコントロールが可能に
- 「邪銃」という必殺技の開発にも成功
このように、邪視は単なる恐ろしい妖怪ではなく、深い物語性を持ったキャラクターとして描かれています。
現在も続くジジとの共生関係や、オカルンとの約束は、邪視の成長を象徴する重要な要素となっています。
今後も邪視の活躍から目が離せません。
最後までご覧いただきありがとうございました!