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裏世界ピクニック/紙越空魚の過去が壮絶!右目の能力や青の意味についても

裏世界ピクニック

「裏世界ピクニック」の主人公の一人・紙越空魚(かみこしそらお)。

友達がおらず、ぼっちを好む空魚は、一人で裏世界の探索を楽しんでいました。

実は空魚は壮絶な過去を持っていることが後にわかります。

そこでこの記事では紙越空魚の過去を解説。

また空魚の青く変色した右目の能力や、「裏世界ピクニック」における青の色(光)の意味についてもまとめました!

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「異世界ピクニック」紙越空(かみこしそらお))の壮絶な過去を解説!

紙越空魚のプロフィール

紙越空魚は埼玉県内の大学に通う大学2年生。

大学の近くにアパートを借りて一人暮らしをしています。

奨学金を借りて大学に通う空魚は、作品開始当初コンビニでアルバイトもしていました。

そんな空魚は怪談やネットロアが好きで、高校生の頃から廃墟ビルなどを見つけては、一人で探索を楽しんでいました。

そしてある時、空魚は埼玉県大宮市内の廃屋で裏世界に通じる扉(ゲート)を発見し、裏世界へ。

空魚にとって、裏世界は人間社会のしがらみやわずらわしさ、お節介から解放される唯一の空間。

自分だけの秘密の場所を楽しんでいましたが、そこで運命の相手とも言える仁科鳥子で出会うことで、「裏世界ピクニック」の物語は動き出します。

悲劇の始まりは母親の死

紙越空魚には家族がいません。

空魚が家族を失ったきっかけは母親の死。

小説版にもコミック版にも、空魚の母親がいつ死んだかは明記されていませんが、早くに事故死したことがわかっています。

空魚は母親のことが大好きでしたが、母の死をきっかけとして一家崩壊が始まります。

空魚の父親と祖母が変なカルトにハマってしまったからです。

父親と祖母がカルトにハマり家族崩壊

空魚の父親と祖母はおかしなカルトにどっぷりハマり、こんな行動を取るように。

  • 家にある神棚も仏壇も捨てる
  • 奥羽山脈の真ん中にある田代峠に何度も通う
  • 家を信者の集会場にしてしまう
  • 空魚をカルトに入信させようとする

この結果、空魚は家に寄り付かなくなります。

でも学校帰りに教団の信者に拉致られそうになったり、寝泊まりしていた漫喫に火をつけられたり。

仕方ないので廃墟に潜り込んでキャンプをしていました。

ちなみに奥羽山脈にある田代峠は「ヤマノケ」など、いくつもの都市伝説がある実在のミステリースポット。

小説とはいえリアルですね。

赤い女の人に抱きしめられる

ある夜、空魚が潰れたラブホテルで眠っていると、赤い女の人にギュッと抱きしめられる夢を見ます。

やわらかい感触のその女性は「あの人たち要らない?」と空魚に質問。

空魚は「いらない」と返答。

翌朝、食料もお金も尽きかけていた空魚は「嫌だな、帰りたくないな~」と思いつつ帰宅。

そして空魚は自宅で灯油を用意して待っていました。

空魚はこの時、父親と祖母を巻き添えにして、焼身自殺を図ろうとしていたのかもしれません。

なお赤い女の人は母親ではなかった、と空魚は述懐しています。

父親と祖母が山中で死亡

空魚は家で父親と祖母の帰りを待っていましたが、何日経っても帰ってきません。

せいせいしていた空魚のもとへ「遺体が発見された」と警察から連絡が。

空魚の父親と祖母はカルト教団の他の信者とともに、山中の窪地でガスにやられていたところを発見されたとのこと。

遺体は見せてもらえませんでした。

一人になった空魚は奨学金で大学に進学。

好きな廃墟探索をしていたら裏世界への扉(ゲート)を発見し、やがて裏世界で鳥子と出会います。

このように空魚は他の女子大生では考えられない壮絶な過去を持っています。

 

紙越空魚(かみこしそらお)の右目の能力を解説

紙越空魚の青く変色した右目について解説します。

くねくねを見たことで右目が青く変色

ファイル1「くねくねハンティング」で、「くねくね」を見てしまった空魚の右目は青く変色してしまいます。

作品中では変色した右目を「鉱物じみた青色」と形容しています。

また仁科鳥子の左手の指先も青く透明になります。

小桜の説明によると、空魚の右目と鳥子の左手の指が青くなったのは第四種接触者になったため。

ハイネックという人物は、空飛ぶ円盤との接近遭遇事例を第三種まで分類していますが、小桜はハイネックの説明を元に、裏世界との接近遭遇事例を第四種接触まで分類しています。

  • 第一種接触:単純な目撃
  • 第二種接触:侵入
  • 第三種接触:生物との接触
  • 第四種接触:接触により肉体的な影響を受ける

空魚の右目と鳥子の左手の指先は「くねくね」と接触し、影響を受けたため、青く変色してしまったようです。

青く変色した空魚の右目の能力

望んで手に入れたわけではないので、「能力」という表現はふさわしくありませんが、青く変色した空魚の右目は、裏世界の怪異や事象を見破ることができるようになっていました。

裏世界の怪異、例えば「八尺様」「きさらぎ駅」を通過する電車、「猫の忍者」「コトリバコ」などは、見る人間に錯覚を起こさせます。

怪異を見た人間は異状をきたしますが、空魚の右目は怪異の真の姿を見ることができるので、裏世界が仕掛けてくる錯覚のベールを何度も剥ぎ取ることができます。

このため空魚は事前に危険を回避することが可能。

ただしすべての怪異の実態を見ることはできず、空魚も危険に巻き込まれることはあります。

凝視した人間が少しだけ狂う

空魚が青く変色した右目で人間を凝視すると、相手は少しだけ狂うことがわかっています。

例えばファイル4「時間、時空、おっさん」では、空魚は右目の意識を小桜に向けて、小桜を植物にしたり。

またファイル10「サンヌキさんとカラテカさん」で、空魚が右目の意識を瀬戸茜理に向けると、茜理は少し狂って、敵(サンヌキカノ)を空手技で激しく攻撃し始めたり。

ただし空魚本人は、右目を人に使うのは怖いからあまりやりたくない、と述懐しています。

なぜなら人を人として認識できなくなりそうだから。

それでも空魚は必要なときには人間に対して右目を使い、危機を脱するようにしています。

「裏世界ピクニック」における青の色(光)の意味を考察

「裏世界ピクニック」では青い色、青い光など、「青」が頻繁に登場しています。

空魚の右目も青く変色しました。

作品における「青」の意味を考察します。

青は危険な色

「裏世界ピクニック」で初めて青い色が登場したのはファイル1「くねくねハンティング」。

空魚と鳥子が初めて裏世界で会った日の帰り道、空魚がさいたま市内の廃墟にある裏世界への扉ののぞき穴(ドアアイ)を覗くと、青い色だけが見えます。

閏間冴月から「裏世界が青くなったら危険」と聞いていた鳥子は、すかさず銃を構えます。

空魚が再び扉を開けると裏世界はなく、表の世界(現実世界)の景色が広がっていました。

このあともファイル7「箱の中の小鳥」のコトリバコの壁の上に深い青の光が現れたり、裏世界の研究をしているDS研の会員が修業の過程で見た光景が深い青だったり。

またファイル4「時間、時空、おっさん」で、風車女が空魚を誘い込んだ鳥子のマンションでの青や、ファイル6「果の浜辺のリゾートナイト」での浜辺の青など、頻繁に青が登場します。

空魚の右目や鳥子の左手の指先も青く変色しています。

空魚や鳥子はこれらの青が危険なものだと体感することになります。

「裏世界ピクニック」における青の意味を考察

危険をイメージする色として、すぐに思い出すのが赤。

例えば信号の赤がそれに該当します。

青は心を落ち着かせたり、情報を伝えたりなど、別の意味で用いられることが多いようです。

でも「裏世界ピクニック」では青が危険を表す色として用いられています。

どうやら裏世界の核心に近づけば近づくほど青い色や光が登場するようです。

ここには「これ以上(核心に)近づくな!」という警告の意味が込められている、と考えられます。

空魚も

青い色が裏世界の「深い」領域を示す兆候というのは間違いないと思う。

引用元:「裏世界ピクニック2」ファイル8

と考えています。

青が危険な色である意味について、DS研の汀曜一朗は「ヨガでは開いたチャクラによって見える光の色が変わる。喉の第五チャクラでは青、眉間の第六チャクラでは藍色なのだとか」と説明しており、これが何らかのヒントになるかもしれません。

ただなぜ青なのかについてはわかりません。

今後も作品を読みつつ考察を続けていきます。

 

 

まとめ

紙越空魚の過去は

  • 母親が事故死したあと、父親と祖母がカルトにハマる
  • 空魚は家に寄り付かず、廃墟や漫喫などを転々としていた
  • 父親と祖母は山中で遺体で発見される
  • 一人ぼっちになった空魚は奨学金で大学へ

空魚の右目について

  • くねくねを見たことで青く変色
  • 青く変色した空魚の右目は、裏世界の怪異や事象の本質を見ることができるようになる
  • 右目を人間に使うと、見られた人間は少しだけおかしくなる

裏世界における青い色や光は

  • 危険を表す
  • 裏世界の核心に近づくほど青が現れ、警告をしていると考えられる
  • なぜ青なのかはわからない

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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