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風の谷のナウシカ/腐海の正体は?生まれた理由や瘴気についても

風の谷のナウシカ

宮崎駿監督製作のアニメ映画「風の谷のナウシカ」。 

独特の世界観で描かれる物語が、とても印象に残る作品です。

中でも、人類が生存不可能な領域である「腐海」の存在が、ナウシカたちを苦しめ、生きることを困難にしている最大の原因です。

腐海の正体については、映画では語られていません。

しかし、原作漫画版では腐海の正体や生まれた理由が描かれているのです。

そこで今回は原作漫画版で語られている、腐海の正体や生まれた理由について解説していきます。

さらに、腐海の毒である「瘴気」についても説明していきますね。

ぜひ最後までお付き合いください!

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「風の谷のナウシカ」腐海の正体

人間が汚した大地を浄化するシステムが腐海

原作漫画の終盤では、腐海の正体について語られています。

腐海というのは汚染された世界を浄化するためのシステム。

腐海の植物は、汚染物質を吸い込んで、毒の空気「瘴気」を吐き出します。

地球の植物が、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出すようなものですね。

ただ、吐き出す空気はナウシカたちにとって猛毒なのですが。

汚染物質を吸い込んで徐々に減らしていくことが、腐海の役割だったのです。

私たちの感覚で理解すると、放射能を吸い込んで無効化するが、代わりに毒を出す植物、というイメージでしょうか。

蟲たちは腐海を守る存在

腐海では、通常の生物が生きられない代わりに「蟲(むし)」と呼ばれる独特な生物が存在します。

蟲たちは腐海の植物を守護するために生み出されました。

腐海の植物の吐き出す瘴気は、通常の生物にとっては猛毒。

その事実を知れば、人間たちは腐海を滅ぼそうとするでしょう。

腐海を守るために、腐海に住む蟲が創られたのです。

さらに、「腐海の主」王蟲には、腐海を広げるという役割も与えられました。

腐海の植物は巨大化した菌類

腐海に存在する植物の多くは巨大化した菌類です。

例えばカビなどの類ですね。

大きさは、私たちの知っているものとは全く違いますが。

菌類の特徴は、生命力が強く、どこでも繁殖すること。

水と空気があれば、どれだけ駆除しようとしてもまた生えてきます。

お風呂掃除などで実感している方も多いのではないでしょうか。

どんどん広がっていく腐海の植物が菌類だというのは、とても納得できるお話ですね。

大地のすべての毒を浄化すると役目を終える

腐海の植物は、汚染物質をすべて浄化すると役目を終えて枯れてしまいます。

汚染物質がない場所では、腐海の植物は生きていけません。

世界中の汚染がすべて浄化されたとき、腐海の植物は消えてしまうのです。

映画版でも、腐海の地下に落ちたナウシカは、腐海の植物がいない場世にたどり着きましたね。

腐海の奥にもかかわらず、瘴気の存在しない、清浄な空間でした。

あの場所こそが、汚染の浄化が終わった場所。

世界中の汚染物質を浄化し終えたとき、腐海の植物は消えてしまうのです。

 

「風の谷のナウシカ」腐海が生まれた理由

映画では火の7日間の終結直後に腐海が自然発生したという設定

映画版では、「火の七日間」の終結直後に腐海が自然発生したという言い伝えが。

ですが、はるかな過去の出来事なので、伝説や神話のような扱いですね。

つまり、正確なことは誰にも分っていないのです。

原作では腐海は旧人類が作り出した浄化システムという設定

原作漫画版では、「腐海」は旧時代の人類が生み出した浄化システムだということが判明します。

かつての人類は、ナウシカたちの時代よりも、はるかに優れた文明を築いていました。

しかし、その技術で人類同士の戦争を繰り返していたのです。

結果、世界は汚染され、旧人類が生きていけない環境に。

そこで旧人類は、世界を浄化するためにシステムを生み出しました。

それこそが「腐海」だったのです。

「風の谷のナウシカ」腐海の瘴気とは?

腐海の菌類が放出する猛毒のガス

瘴気というのは、腐海の植物が放出する猛毒のガス。

ナウシカたちは、瘴気を吸い込むと数分で死亡してしまいます。

瘴気を吸い込まないためのマスクがなければ、瘴気の中に飛び込むことは死を意味するのです。

それにマスクをつけていても、瘴気の中に長時間いるのはリスクが高いようですね。

ナウシカの父親も、瘴気の毒でなくなったそうです。

人類にとって、きわめて厄介な存在だといえるでしょう。

正体は大地を無毒化する過程でできる二次代謝物

瘴気の正体は、腐海の植物が、汚染された大地を浄化するときに発生する二次代謝物です。

通常の植物が、二酸化炭素を吸い込んで酸素を吐き出すように、腐海の植物は汚染物質を吸い込んで瘴気を吐き出します。

つまり、瘴気の発生は汚染を浄化するために必要なプロセス。

旧人類の技術でも、無条件で汚染を浄化することはできなかったんですね。

きれいな水と砂の環境下では植物は瘴気を出さない

腐海の植物は、汚染物質を吸い込まなければ瘴気を出さないことが確認されています。

映画版でもナウシカが実験を行っていましたね。

実験では、ずっと深い地下からくみ上げた水と、その周辺の砂を使用。

ナウシカの世界では、地表はすべて汚染されているんですね。

その結果、腐海の植物は瘴気を出しませんでした。

つまり瘴気は汚染物質を分解する際に発生する、ということですね。

ただし、浄化が完了すれば腐海の植物は枯れてしまうので、ナウシカの実験でも長くは生きられないと考えられます。

 

まとめ

今回は、原作漫画版で語られている、腐海の正体や生まれた理由と、腐海の毒である「瘴気」について解説しました。

  • 腐海の植物は、巨大化した菌類で、人類によって汚染された大地を浄化するためのシステム
  • 旧世界の人類が、戦争で汚染された世界を浄化するために作り出した
  • 腐海の植物が出す瘴気は、汚染を浄化する際に発生する二次代謝物
  • 汚染のない状況では、腐海の植物は瘴気を出さないが、長くは生きられないと考えられる

腐海の存在は、ナウシカの物語に独特な世界観を与えてくれています。

もしかしたら、未来の私たちも似たようなものを生み出すかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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