人気ジブリ作品「猫の恩返し」の主人公・吉岡ハルの父親がいない背景や、母親の仕事、そしてハルの猫化の理由についてご紹介致します。
劇中で
- ハルの父親はなぜ登場しないのか?
- 母親は何の仕事をしているのか?
- ハルはなぜ猫化したのか?
この3点については、視聴者のみなさんの1番気になる点ではないでしょうか。
この記事では、猫の恩返しを全部観た筆者独自の目線から物語の謎に迫ってみたいと思います。
目次
「猫の恩返し」ハルの父親はなぜいない?
何かに執着し過ぎた時は猫の恩返しのラストシーンを観る。ハルの「もう良いのよ。」の一言で憑き物が全部落ちる。 pic.twitter.com/GDd7TyGA6j
— 森 (@kamahensorede) September 24, 2021
ハルの家は母子家庭
ハルの家は母子家庭です。
実は森田宏幸監督も、母子家庭については具体的な設定は考えておらず、原作者の柊あおいさんにも訊かなかったそう。
その理由は
- そっとしておきたい
- 今の二人が明るく暮らしている
- 過去に悲しい出来事があったとしても、それをこの映画で描く必要はない
- 「色んなことをこの親子は乗り越えてきたんだなって、お客さんに想像してもらいたい」
との森田監督の意向だったという事です。
父親がいない理由は説明されていない
父親がいない理由も説明されていません。
筆者的にはおそらく、ハルが小さいころに亡くなったのではないかと推測。
昔の回想シーンで、ついてきていた猫(ユキちゃん)に自分のおやつの魚のクッキーをあげるところがありましたが、そのときから父親の描写はないので、小さいころからいないのでしょう。
ハルの家は、お母さんと2人で暮らすには広すぎる一軒家。
これは、父親も入れた3人で住んでいたときに購入した一軒家だとも解釈できます。
母子家庭に設定した理由を考察
そもそも母子家庭に設定した理由とは、母子家庭で育ってきた人の気持ちに寄り添いたいと思ったからではないかと考察。
「母子家庭だけど、こんなに楽しく暮らしているよ」という事を伝えたかったのではないでしょうか。
色んな形の母子家庭があるし、「母子家庭だからかわいそう。お父さんいなくてかわいそう。」などと穿った見方をしなくて済む世の中にしたいという思いもあるのかもしれませんね。
「猫の恩返し」ハルの母親の仕事は?
【エピソード】猫の恩返しのハルの母吉岡直子の仕事はパッチワークのデコレーション担当 父がいないため、遠働きが不可能で自宅でやっているのだ pic.twitter.com/z01cAULqb1
— (@Kobichan_Ghibli) August 20, 2021
お母さんの仕事はパッチワークキルト
お母さんの仕事はパッチワークキルト。
パッチワークキルトとは、片面の布にはパッチワーク模様を施し、2枚の布を重ねて、間に綿などの保温性の高い素材を挟んで縫い合わせ、パッチワーク模様と、キルトの美しいラインを融合させる物。
寝具や敷物になる事が多いようです。
おそらく、そのデザインから手掛け作っていたのでしょう。
母子家庭なのでハルは家事がこなせる
ハルは母子家庭なので、家事はこなせます。
お母さんが忙しい時は、炊事などを引き受け家庭的な面も。
お母さんがハルに「ご飯作って」と言っているように家事を任せる描写もありますね。
「猫の恩返し」ハルの猫化の理由は?
今夜の #金曜ロードSHOW は【#猫の恩返し』
監督は #森田宏幸、声の出演は主人公のハル役を #池脇千鶴、バロンを #袴田吉彦 などの豪華俳優陣が務めている
本作は等身大の女子高生である吉岡ハルがひょんなことから「猫の国」の王子のルーンを助けた恩返しに猫の国に招待されるが…
乞うご期待! pic.twitter.com/M7PQPzbi2e
— かずきっき@mangaいらすと (@kazukiki_manga) August 20, 2021
1番最初の猫化のみ取り込まれたか魔法的なものをかけられた
1番最初の猫化に限っては、猫の国に着いた時点で取り込まれたか、あるいは魔法的なものをかけられたのではないかと考察。
なぜなら理由は3つあります。
猫の国に着いた時点でハルはおかしくなっていていた
ハルは目的を忘れて、取り込まれたかのように以下の事をしてムタも驚いている場面もありました。
- 猫の国に着いた途端「気持ちいい~」と言って寝転がる。
- 猫王に挨拶をすると言う。
- ドレスを着て「なんかきれいかも」と言う
猫王のセリフがおかしい
ルーンと結婚させようとする猫王に対し、ハルは「猫じゃないから結婚はできない」と言うことを伝えました。
猫王は「それなら問題ない。」と言いい、ハルは耳と肉球が生えて猫化していました。
これは、もう初めから猫化する事を知っているかのような口ぶりですよね。
猫の国=猫の死後の世界だから
そして、この場所は猫の国。
猫の国=猫の死後の世界です。
取り込まれたり、自由に人を操れたりするところだと解釈できますよね。
ハルの性格も関係ある
猫化の理由は、ハルの性格も関係あるのではないかとも。
ハルは元々優しくて、困っている人を見たらほっとけない性格でその反面、流されやすいところもあります。
お化けが見える人(取り憑かれる人)の定義と同じイメージで、やはりこういった性格の人は取り込まれやすいですよね。
猫化が進んだ理由は自分を見失いそうになったから
🐱#猫の恩返し🐱
金曜よる9時女子校生が…猫に!?猫の国に招かれ猫になっちゃった女子高生のふしぎな青春冒険ファンタジー🍀 pic.twitter.com/3qwtsU5Tsg
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 29, 2024
ハルの猫化が進んだ理由としては、猫の世界で自分を見失いそうになったから。
先ほどご説明した通り、ハルの性格もあり、取り込まれたか魔法的なものをかけられたため、自分を見失う事態に発展したのではと考えます。
だんだん猫化していくハル。
次の猫化は、猫王達と劇団の失敗作の芸を見ている時、猫語に。
この時はすでに自分を見失っているかのような描写でした。
そこにバロンが現れハルと音に合わせてダンスを踊ることに。
そのダンスに気分が良くなったハルは「猫になってもいいかも〜」と更に自分を見失いそうになって、すぐにヒゲが生えてきました。
この意味は、いつも何となく流されがちなハルに「自分を見失うな。自分のした事に自信を持て」との警告だったのではと思えますよね。
ハルが元の姿に戻れたのはなぜ?
ハルが元の姿に戻れたのは、ユキちゃんとルーンを助けた事を思い出し、猫を助けた事は間違ってなかったと確信し、自分を取り戻したから。
ハルが小学校の時、餓死しかけていた猫にクッキーをあげて助けた事があったのですが、その猫がユキちゃんだと判明します。
ハルはトラックに轢かれそうになったルーンも助け、結果2人は結婚し幸せになったので
「猫を助けてよかったのよ。」と考え直します。
ハルはルーンを助けた時助けなかったら良かったのかと悩んでいました。
しかしユキちゃんやバロン達のおかげで
と自信をもって言えるようになり、自分を取り戻し、その後すぐ元の姿に戻り人間の世界に帰りました。
まとめ
映画「猫の恩返し」観賞
監督:森田宏幸
事故に遭いそうな猫を助けたハルは、その夜猫王からお礼を受けるが…
「耳をすませば」の主人公・月島雫が書いた物語と言う位置づけのスピンオフ作品。
おマヌケな猫王もお茶目で
つじあやのさんの主題歌も爽やかな可愛い作品です
#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/NYvMt3xEs6— Halloween-41 (@Halloween_41) August 31, 2022
いかがでしたでしょうか。
「猫の恩返しハルの父親はなぜいない?母親の仕事や猫化の理由についても」でした。
「猫の恩返し」ハルの父親はなぜいないのか
- ハルの家母子家庭
- 父親がいない理由は説明されていない
- 母子家庭に設定した理由は、母子家庭で育ってきた人の気持ちに寄り添いたい
ハルの母親の仕事は
- お母さんの仕事はパッチワークキルト
- 母子家庭なのでハルは家事がこなせる
ハルの猫化の理由は
- 猫の世界で自分を見失いそうになったから
- ハルが元の姿に戻れたのは、猫を助けた事は間違ってなかったと確信し、自分を取り戻したから。
最後まで読んでいただきありがとうございました!