美女と野獣(アニメ)ベルは変わり者で変人?本好きとの関係はあるか考察

アニメ・マンガ

1991年公開のディズニーアニメ「美女と野獣」の主人公ベル。

公開30年近く経ちますが、ベルはいまだに人気があるディズニープリンセスです。

ですが、劇中でベルはしばしば「変わり者」と揶揄(やゆ)されています。

そこでここではベルが「変わり者」「変人」と言われる理由を考察します。

「美女と野獣」でベルが「変わり者」「変人」と言われているシーン

まず最初にアニメ「美女と野獣」でベルが「変わり者」「変人」と言われているシーンを確認します。

それは作品冒頭でベルや村の人たちが歌う「朝の風景」の歌詞の中にあります。

ご覧 いつでもあの子は いつも風変わり

夢見る瞳 空想ばかり

謎めいた子だよベルは

ご覧 いつでもあの子は 少し風変わり

夢見る瞳 本を読みふける

謎めいた子だよベルは

さらに村の人達は続けて

ほんとに彼女は美人  他の誰よりも

でもあの子にはミステリアスな謎めいた部分がある

あの子はたしかにとても風変わりな子

「変人」という表現こそありませんが、「風変わり」「ミステリアスな」「謎めいた」などの言葉がいくつも並び、ベルが村の人から「変わり者」と見られていることがよくわかります。

ここで気になるのは「夢見る瞳 本を読みふける」というところ。

「本を読む」という今では当たり前のことを何か特別のことのように表現しています。

やはりベルが本好きであることが「風変わり」と見られていることに大きく関係しているようです。

「美女と野獣」の時代背景

ベルが「変わり者」「変人」と言われる理由を考察する前に、「美女と野獣」の時代背景や当時の価値観を抑えておきましょう。

「美女と野獣」が作られた時代

1991年公開のディズニーアニメ「美女と野獣」は、18世紀中頃のフランスが舞台です。

ヴィルヌーヴ夫人(ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ)の「美女と野獣」が1740年に出版され、この後ボーモン夫人が1756年にその短縮版を出版しました。

ディズニーの「美女と野獣」はボーモン夫人版を元に作られましたが、18世紀中頃のフランスを舞台にしていることは間違いありません。

参考までにこのころ日本では

  • 1732年享保の大飢饉
  • 1742年公事方御定書制定
  • 1745年徳川家重が9代将軍に

などの出来事があった時代。

フランスでは1748年にモンテスキューの「法の精神」が刊行されました。

18世紀中頃のフランスはどんな時代?

「美女と野獣」の原作が書かれたこの時代は、女性は自分の考えを持ったり、教養や知識を身につけることは期待されていませんでした。

そのかわり女性はある程度の年齢になったら結婚し、子どもを産むことが幸せと考えられていたようです。

このことはガストンのベルに対する「女はだまって男の言うことを聞け」「黙ってオレの後をついてこい」のような態度を見てもわかります。

ガストンは悪役キャラクターなので、自信過剰でうぬぼれ屋として描かれているから特別なのかもしれません。

それでもこの時代の女性は男に言われたことをやっているだけ十分。

自分で何かを考え行動することは求められていなかったと考えられます。

ベルが「変わり者」「変人」と言われる理由を考察!本好きとは関係があるかについても

これまでのことを踏まえて、ベルが「変わり者」「風変わり」「変人」と言われる理由を考察します。

本を読むことが好きである

ベルの本好きは「変わり者」と言われることに大きく関係しています。

本を読むことが好きなベルを村の人達は「美人だけどちょっと変わっている」と見ており、「あんなことしなければいい子なのに」のように、本を読むことを悪い事のように考えています。

ガストンも「本なんて捨てちまってもっと大事なことを考えたらどうだ」、さらには「本を読んで賢くなると女は不幸になる」とまで言い、ベルの反感を買います。

これらのことからわかるように、この時代に本を読む女性は明らかにおかしな目で見られています。

教養や知識を身につけることが期待されなかった時代に、本を読んで想像を膨らませたり、ワクワク感を味わうベルは村の人にとっては異質です。

ベルの読書好きは「変わり者」「変人」「風変わり」と言われる最も大きな理由と考えられます。

外見がいいだけのガストンを選ばない

ガストンを結婚相手に選ばないこともベルが「風変わり」と見られる理由です。

(そこそこ)イケメンで陽気、気さくな性格のガストンは村の女性から大人気で、酒場で「しびれちゃう、とてもステキ」とまで言われています。

しかしその内面は粗暴でうぬぼれ屋で、まさに野獣そのもの。

街の女性たちはガストンの内面が見えない、または見ようとしないので「かっこいい」「ステキ」と感じているだけなのです。

その点ベルは違います。

ガストンの性格の悪さをずっと前から見抜き、ガストンから何度口説かれてもプロポーズを受け入れません。

こんなところも村の人から「風変わり」「変わってる」と見られる理由なのでしょう。

そんなベルが最後に選んだのは、見た目は怖いけれど内面はステキな野獣(王子)でした。

こういうところもベルが変わっていると見られるところかもしれません。

それでも中身がクズのガストンを選ぶよりずっと幸せになれますよね(笑。

主張するべきは主張する

ベルは「女性の幸せは、いい男に選ばれ結婚し幸せになること」という当時の常識をよしとしません。

広い世界に興味を持ち、本を読み知識を得て、想像力を膨らませ、自分の足で歩いていこうとするタイプです。

そんなベルは見た目が怖い野獣にも言うべきことはしっかり主張します。

ベルが「入ってはいけない」と言われた部屋に入り、野獣から叱られたあとも「悪気はなかった」「あなたが怖がらせたからいけない」とちゃんと自分の意見を言っています。

ガストンから「本を読むと女は不幸になる」と言われた時も、「あなたってまるで原始人」とガストンの意見を一蹴します。

今では女性が自分の意見をいうことは当たり前のことですが、ベルのように自己主張する女性はこの時代には珍しかったのでしょう。

言うべきことはきちんと口にするところもベルが村の人から「変わってる」と見られる理由と考えられます。

まとめ

この記事では「美女と野獣」のベルが「変わり者」「変人」と言われる理由を考察しました。

  • 「美女と野獣」の原作小説が発表された18世紀中盤は「結婚し、子どもを産むことが女性の幸せ」と考えられていた

ベルが「変わり者」「変人」と言われるのは

  • 本を読むことが好きだから
  • 外見がいいだけのガストンを選ばないから
  • 主張するべきことは主張するから

最後までご覧いただきありがとうございました!

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