1991年公開のディズニーアニメ「美女と野獣」。
主人公のベルは父親のモーリスと暮らしていますが、母親の姿は見当たりません。
「ベルにお母さんはいないの?」「もしかして死んだ?」と思う人は多いはず。
そこでここではベルの母親がいない理由を調べました!
目次
「美女と野獣」(アニメ)ベルのお母さんはなぜいない?
👩🏼#美女と野獣🐻
🌹金曜よる9時🌹ディズニー映画史上
最高のラブ・ストーリー💞声の出演:#伊東恵里,#山寺宏一,#松本宰二,#江原正士,#若江準威知,#熊倉一雄,#福田公子,#山口淳史 pic.twitter.com/ccs9phHzG1
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) April 21, 2020
1991年公開のディズニーアニメ「美女と野獣」のベルに母親がいない理由は劇中で語られていません。
そもそもベルが母親について語るシーンはひとつもないのです。
ですから映画を見ただけではベルに母親がいない理由はまったくわかりません。
ただ調べたところ、アニメ「美女と野獣」にはベルのお母さんはすでに亡くなっている、という設定があるそうです。
ただその死因ははっきりしておらず、想像するしかありません。
そこでここではベルのお母さんが死んだ理由を考察してみます。
不慮の事故または行方不明
不慮の事故による死は高い可能性として考えられます。
なぜならベルの家族は山あいの村に住んでいるから。
山あいの町に住んでいれば、季節の山菜やキノコを採りに山に入ることもあるでしょうし、移動の際も山道を歩くこともあります。
山に入った時、足を滑らせて転落したり、オオカミやクマなどに襲われたりして命を落とすことは十分考えられます。
アニメ「美女と野獣」の中にも、モーリスやベルが山でオオカミに襲われるシーンがありました。
同じようなことがベルの母親の身に起こっても、まったく不思議ではありません。
また山間部にすんでいる限り、行方不明の可能性も捨てきれません。
山に入った際、道に迷うなどして行方不明になり、家に帰れないこともあり得ます。
ただこの場合は死んだかどうか特定できませんが。
病死
病死の可能性も考えられます。
現代でも誰にでも起こりえますが、アニメ「美女と野獣」の舞台は18世紀半ばです。
この時代のフランスの医療がどのくらいのレベルだったか、想像するしかありませんが、今よりずっと低いことは間違いありません。
今なら助かる病気でも、当時の医療レベルなら助からないケースはたくさんあったことが想像できます。
ベルのお母さんが病気でなくなった可能性は十分考えられます。
実写版「美女と野獣」(2017年)では死因が明らかに
先程書いたように、1991年公開のアニメ「美女と野獣」ではベルの母親がいない原因は劇中で語られていません。
しかし2017年公開の実写版「美女と野獣」ではペスト(黒死病)で死んだという設定になっています。
映画の中でベルは母親がペストで死んだことを野獣の持っていた魔法の本を見て知ります。
あくまで私の想像ですが、アニメで母親の死因がはっきりしていなかったので、実写版では視聴者にわかりやすいように死因を明確にしたのかもしれません。
ところで歴史の教科書では耳にしたことがあるペストとはどんな病気なのか、私はほとんど知りません。
そこでペストについて調べてみることにしました。
劇場版「美女と野獣」ベルのおかあさんの死因・ペストとはどんな病気?
ペストとは?
ベルの母親が亡くなった原因のベストは黒死病とも言われ、ペスト菌の感染により起きる病気です。
ペスト菌は、ペスト菌に感染したネズミやノミが保有する細菌で、感染ルートは「ネズミ→ヒト」「ノミ→ヒト」の他、「野生動物→ヒト」「ヒト→ヒト」の感染ルートも考えられるそうです。
ペスト菌に感染し病気を発症すると、体の様々な部分から出血しやすかったり出血が止まらなくなり、死ぬ時には肌が黒ずんでいることから、ペストは黒死病と呼ばれ恐れられていました。
適切な治療を行わなければ高い確率で死に至る恐ろしい病気で、14世紀の大流行では当時の世界の人口に22%にあたる1億人が死亡したと言われています。
ペストが流行した時期
世界的にはかつて何度もペストが流行した時期があり、特にヨーロッパでは1348年から1420年にかけてしばしば流行しました。
15~19世紀にもヨーロッパや中東、アフリカ北部などでペストが流行した時期があります。
実写版「美女と野獣」のベルの母親の死因は1720年代に起きたマルセイユでの流行を参考にしている可能性があります。
なおペストは、19世紀末に北里柴三郎により原因菌が突き止められ、流行は減りましたが、それでも致死率8.2%と怖い病気であることは間違いありません。
日本でのペストの事例
日本では明治時代以前の発症例の記録はなく、1896年に横浜に入港した中国船の中国人乗客の死亡が日本最初のペストの報告例です。
その後国内でも何度かペストの流行はありましたが、1927年以降はペストの国内感染例はありません。
日本では上下水道が整備されたり、ネズミが家の中に入りにくい構造になっていたり、とペスト菌に感染しにくい環境になっています。
そのためペストが流行する可能性は低いと考えられています。
なぜディズニープレンセスに母親がいないキャラが多いのか?
「美女と野獣」のベルに限らず、ディズニープリンセスには母親がすでに死んでいる、あるいは物語の途中で母親が死んでしまうキャラクターが多いと言われています。
例えば「バンビ」の母親や「アナと雪の女王」のエルサとアナの両親は物語の途中で死んでしまいますし、「リトルマーメイド」のアリエルにも父親しかいません。
この点について多くの人が考察していますが、主な理由は2つあると言われています。
主人公の成長を描きやすいから
1つ目の理由は、母親(または両親)がいないほうが主人公の成長を描きやすいから。
ディズニーアニメはプリンセスの成長をテーマにしている場合が多いですが、90~100分という短い上映時間の中で主人公の成長を描くことは大変です。
しかし母親がいない状況になればプリンセスはイヤでも成長せざるを得ません。
「美女と野獣」のベルも父親しかいませんが、父親がちょっと頼りないため、口調に陥ったベル自身が成長し・自立せざるを得なくなります。
つまり母親がいない方が限られた時間内に主人公の成長を描きやすいのです。
また母親がいないプリンセスが成長・自立することで、観客を感動させやすいことも関係しているかもしれません。
1つ目の理由はわかりやすいですね。
ウォルト・ディズニーの母親が事故死しているから
2つめの理由はウォルト・ディズニーの母親がかつて事故死しているから。
1940年代初頭にウォルト・ディズニーが両親のために家を購入したところ、暖炉が壊れていました。
そこで修理をしてもらい、両親が住み始めましたのですが、暖炉のガス漏れが原因で母親が死んでしまいます。
ウォルト・ディズニーは母親の死に責任を感じ後悔していた、と言われており、このことが無意識のうちに影響し、母親がいないディズニープリンセスが多いことにつながっていると言われています。
どちらの理由も当てはまっているかもしれませんし、どちらも当てはまっていないかもしれません。
個人的には「母親または両親がいないほうが、主人公の成長を描きやすい」という理由のほうがしっくりきますが、あなたはどう感じますか?
まとめ
この記事ではアニメ「美女と野獣」の主人公ベルの母親の死因について解説してきました。
- ベルの母親は死んだことになっているが、死因はわからない
- 実写版「美女と野獣」(2017年公開)ではベルの母親はペストで死んだことになっている
母親がいないディズニープリンセスが多い理由は
- 主人公に成長を描きやすいから
- ウォルト・ディズニーの母親が事故でなくなっていることが影響しているから
最後までご覧いただきありがとうございました!