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はちみつは常温でも絶対に腐らない?保存方法や賞味期限切れの使い道についても

雑記

私は養蜂をしており、春から初夏にかけてはちみつを採取します。自分のためにも買ってくれる方のためにも、はちみつの質には注意しています。安心して食べられるものがいいですからね。

ところで「はちみつって腐るんですか?」とか「賞味期限が過ぎたらどうすればいいですか?」などはちみつに関する質問をよく受けます。

はちみつは買ってすぐに食べ切ることは少なく、少しずつ消費する方が多いです。中には何年も放置する方がいるようです。そのため腐ることを心配したり、賞味期限が心配になったりするものです。

はちみつは絶対に腐らないのでしょうか?みつばちの専門家が解説します。またはちみつの保存方法や、賞味期限が切れたはちみつの使い道についてもまとめました。

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はちみつは常温でも腐らない?みつばちの専門家が解説

結論から書くとはちみつは常温でも腐りません!純粋で混ざり物がないはちみつで、保存状態がよければ常温でも腐ることはありません。

その証拠に3,000年以上前のエジプトの墓から見つかったはちみつは、品質が変わらず、そのまま食べられたという話があるくらいです。地球上で唯一腐らない食べ物と言われているのがはちみつですからね。

ではなぜはちみつは腐らないのか、次で解説します。

はちみつはなぜ常温でも腐らないのか?その理由を解説

はちみつが腐らない理由として、濃度が高く水分の割合が非常に少ないことがあげられます。水分の割合が約20%、濃度が80%ほどです。働き蜂が花から集めてきたばかりの蜜の濃度は30~40%。水分が半分以上含まれています。この状態ではまだはちみつとは言えません。巣の中に貯めて、羽で水分を飛ばし、濃度が高くなることで熟成したはちみつになります。

ほとんどの養蜂家は濃度80%ほどになって初めてはちみつを採取します。水分は20%以下しか含まれておらず、はちみつとして完熟した状態です。濃度が高く、水分量が少ないはちみつは殺菌力が高く、菌やバクテリアは繁殖することができないのです。殺菌力がとても高いためです。

はちみつが腐らないもう一つの理由に弱酸性の食品であることがあげられます。働き蜂は花の蜜を集めて巣に持ち帰り、巣の中のみつばちに口移しで渡しますが、このとき花の蜜にはみつばちが出す分泌液が混ざります。この分泌液の働きではちみつは弱酸性の食品になりますが、この中では菌は繁殖できません。だから腐らないというわけです。

付け加えるとはちみつ自体は弱酸性ですが、体内に入るとアルカリ性に変わります。カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどミネラルが豊富だからです。健康にいいのはこれらミネラルのおかげでもあるのです。

ただし純粋なはちみつでも、使い方は次第では腐ってしまうことがあります。次に解説します。

はちみつが腐ってしまう意外な原因とは?

本来腐らないはちみつですが、場合によっては腐ってしまうことがあります。

水分がついたスプーンをはちみつに入れてしまうと、水分が入ってしまい腐ることもあります。

ですからはちみつを容器から取り出す際は、水分がついていないキレイなスプーンを利用するのがいいですね。

 

はちみつの正しい保存方法:常温それとも冷蔵庫?

まえに「はちみつは保存状態がよければ腐ることはない」と書きました。ここでは正しい保存法について説明します。

はちみつは常温で保存します。直射日光が当たらない、涼しい場所がいいでしょう。また暖房の熱が直接当たらない場所がいいです。戸棚などに置いておけばいいでしょう。

うちでは自分のところで採取したはちみつをダイニングや茶の間の戸棚に置いておきますが、腐ったことはありません。熱や直射日光を避けた場所なら、それほど神経質にならなくてもはちみつの品質が落ちることはありません。

なおはちみつは冷蔵庫に入れないでください。はちみつに含まれるブドウ糖が結晶して固まってしまいますから。結晶しても食べられますが、使い勝手が悪いです。もともと常温で保存できるものですから、冷蔵庫での保存はおすすめしません。

賞味期限が過ぎたはちみつは食べられない?

はちみつの賞味期限が過ぎたら、という話をする前に賞味期限と消費期限について知っておきましょう。

  • 消費期限:この日を過ぎたら食べない方がいいという期限。いたみやすい食品に表示される。
  • 賞味期限:おいしく食べることができる期限。いたみにくい食品に表示される。

はちみつに表示されているのは賞味期限です。賞味期限はおいしく食べることができる期限ですから、これを過ぎてもすぐに食べられなくなるということではありません。はちみつは保存状態に問題なければ、賞味期限を過ぎても食べることができます。

ただ味はそれほど変わりませんが、賞味期限を過ぎると風味が落ちることがあります。日本の暑い夏を超すとはちみつの風味が抜けやすくなるからです。

販売業者は2年の賞味期限をつけて販売するところが多いようです。これは「夏を2回超すくらいなら風味は保てるが、それ以上の回数夏を越すと風味が抜けてしまいます。だからおいしく食べられる期間は賞味期限までですよ」という意味が含まれているのです。

繰り返しますが、はちみつは正しく保存すれば賞味期限を過ぎても問題なく食べることができます。

賞味期限が切れたはちみつの使い道

賞味期限が切れたはちみつの使い道は特に変わったことはありません。パンに塗ったりドリンクに入れたり。そのまま口に入れてもいいです。

でも風味が落ちていやだ、という方は料理に使ってみてはいかがでしょうか。砂糖よりカロリー数が低く、少しですがダイエット効果が得られます。ビタミン、ミネラルなど栄養素も豊富です。

またはちみつには魚の臭みを消したり、やわらかくする効果があります。煮魚などには最適です。私は自家製のドレッシングにはちみつを入れます。自然な甘さがつきますし、はちみつを入れると少し長持ちするようになります。

別の使い道としてはちみつパックがあります。お風呂で洗顔後、大さじ1程度のはちみつを手に取り顔の肌全体に塗ります。そして5分そのままにしてぬるま湯で洗い流します。はちみつには保湿効果や殺菌効果があるので、肌がしっとりスベスベになりますよ!

まとめ

  • 純粋なはちみつは腐らない
  • 水分がついたスプーンではちみつをすくうと腐ることも
  • 賞味期限を過ぎても食べることができる。ただし香りが飛ぶことも
  • 保存は常温で。冷蔵庫に入れない
  • 賞味期限切れのはちみつは料理やパックに使うとよし

砂糖よりカロリーが少なく、ビタミンやミネラルたっぷりのはちみつを使って、あなたの食生活を豊かにしていってくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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