養蜂の初期費用と必要なものの維持コストはいくら?西洋みつばち飼育を始め方

養蜂

私は趣味と実益を兼ねて西洋みつばちを飼育しています。現在3~4群飼育しています。

養蜂をしていると「自分もみつばちを飼いたいのですが、いくらくらいお金がかかりますか?」という質問を受けます。

そこでここでは西洋みつばち飼育に必要な初期費用、また1年間の維持費を大まかに出してみました。

 

西洋みつばち飼育に必要なものと初期費用

西洋みつばち1群:30,000円

まず西洋みつばち1群(1箱と数えてもよい)を購入します。このみつばちのことを種蜂とも言います。

養蜂業者から送ってもらうこともできますし、近所の養蜂場から買うこともできます。

近所の養蜂場で買えば、直接話ができて飼育のアドバイスが受けやすいというメリットがあります。

べニア板製の箱や段ボールで作られた箱に巣枠3枚(女王蜂あり)が入ったものが30,000円程度で買えます。

巣枠が4枚、5枚と増えるごとに価格は高くなります。

みつばちの価格は需要と供給のバランスで変化します。みつばちの数が少ない冬は価格が高くなります。

初めての養蜂は3月末から4月上旬に始めるのがよく、その時期なら30,000円~を見ればいいでしょう。

巣箱:7,000円

みつばちは通常、標準巣箱という10枚巣枠が入る箱で飼育します。

7枚箱、8枚箱などもありますが、まずは標準巣箱を1つ購入します。

価格は7,000円ほどです。

巣礎枠:4,000円

巣礎枠は、みつばちが巣を作るためにもとになるものです。

これを巣の中に入れるとみつばちたちがが巣を盛り、蜜や花粉を貯めたり女王蜂が産卵したりします。

まずは10枚購入するとします。巣礎枠は国産、海外産で価格が大きく違います。

ここでは最も安い中国製の巣礎枠(約400円)を10枚購入するとして4,000円必要です。

その他養蜂に最低限必要な道具と費用:8,400円

養蜂にはさらにさまざまな用具が必要です。最低限の道具と金額をご紹介します。

なお金額は安いものを購入した際の価格を表示しています。

  • ハイブツール(1,000円)・・・巣を取り出す際に使ったり、むだ巣を取り除いたりする道具
  • 燻煙器(2,500円)・・・みつばちをおとなしくさせるための煙を出す道具
  • 面布(2,000円)・・・作業の際、みつばちの刺されないようにかぶるもの
  • ゴム手袋(500円)・・・作業の際手を刺されないようにするため。園芸用でも台所用でもよし。軍手は向かない
  • 着火ライター(100円)・・・燻煙器で新聞紙などを燃やす際に使用
  • スプレー(300円)・・・みつばちに薬剤や砂糖水などを吹きかける際に使う。園芸用のものでよし
  • 木製給餌器(2,000円)・・・エサが少ない季節にみつばちに糖液をあげるために必要

以上が趣味の養蜂を始めるにあたって最低限必要になる道具です。

防護服はいらないでしょう。手持ちのジーンズやシャツにレインコートを羽織れば作業はできます。

これら道具類の金額の合計は8,400円です。

趣味の養蜂の初期費用合計:49,400円

以上趣味の養蜂を始めるのに最低限必要なものをそろえると合計49,400円が必要です。

ただし金額は概算とお考え下さい。種蜂にしても巣箱にしても販売店により価格はまちまちですし、いい道具にするとその分お金はかかります。

はちみつを採る際に必要な道具と費用

はちみつを採取するためにはそのための道具が必要です。

最低限の道具と価格をまとめました。

  • 継箱(4,000円)・・・巣箱の上に足して2階建てにするのに使用
  • 隔王版(2,500円)・・・巣箱と継箱の間に入れ、女王蜂を巣箱に隔離する
  • はちみつ分離機(80,000円)・・・巣枠を入れて回し、はちみつを回収する
  • 蜜こし(2,000円)・・・はちみつ分離機で採取したはちみつをこすための道具
  • ブラシ(300円)・・・みつばちを巣枠から払い落とすために

以上合計88,800円です。

西洋みつばち1群の維持費用(年間)

西洋みつばちを飼育するには維持費が必要です。

エサ不足対策や天敵(スズメバチ、ヘギイタダニ)対策がですし、健康に育てるための薬剤も必要です。

ここでも1年に最低限のものと、その費用をご紹介します。

  • 砂糖(3,000円)・・・晩秋や真夏など花が少ない季節に必要。1kg200円×15袋で計算
  • ダニ駆除剤(2,000円)・・・アピスタンまたはアピバールを1年に2回使用した場合
  • スズメバチ捕獲器(1,000円)・・・5,000円の捕獲器を5年間使用するとして計算
  • ビーキープC(800円)・・・病原菌、雑菌からみつばちを守るために。みつばちにやさしい薬剤

以上合計6,800円です。

エサとなる砂糖の使用量は巣箱を置くまわり環境により大きく変わります。

花が少ない場所では多く必要ですし、多い場所では少なくて済みます。

まとめ

  • 養蜂を始めるのに必要な最低限の初期費用:49,400円
  • はちみつ採取に必要な道具の費用:88,800円
  • みつばち1群の年間維持費:6,800円

まずは最低限のものをそろえれば西洋みつばちを飼い始めることができます。

ただし西洋みつばちを飼っていると、自然に働き蜂の数が増えて2群、3群と群数を増やしていくことになります。

1群だけで飼育していくのは現実的ではありませんし、かえってむずかしいです。

飼育する群数が増えれば、その分費用がかかることも頭の片隅に入れて養蜂を始めることをおすすめします。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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