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空の青さを知る人よ/タイトルの意味は?題名とあかねの思いや関連性を考察

空の青さを知る人よ

「空の青さを知る人よ」は、「あの花」「ここさけ」に続く超平和バスターズの映画です。

現在と13年前の過去をつなぐ奇妙な四角関係を中心に物語は進んでいきます。

若い人にはもちろんですが、ある程度年齢を重ねた大人にみてほしい映画だと感じました。

さてここでは「空の青さを知る人よ」という映画のタイトルについて考察します。

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「空の青さを知る人よ」のタイトルの意味は?題名とあかねの思いや関連性を考察

「空の青さを知る」にはどんな意味がある?

まず映画のタイトルになっている「空の青さを知る人よ」の「空の青さを知る」についてですが、これは有名なことわざの続きの部分にあたります。

前にあるのは「井の中の蛙大海を知らず」です。つまり「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る」となります。

「井の中の蛙大海を知らず」は荘子の「秋水篇」に由来があるそうですが、後半の「されど空の青さを知る」は日本に伝わってから付け加えられたと言われています。

「井の中の蛙大海を知らず」は、見識が狭く狭い範囲のこと知らないという否定的な意味として使われます。

でも後ろに「されど空の青さを知る」を付け加えるでどうでしょう?

まったく違った意味になりますよね。

その狭い場所にいるからこそその場所の深いところや細かいところを見えるようになる、という肯定的な意味になることがわかります。

「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る」は卒業アルバムに

このことわざは、あかねが13年前に高校を卒業したとき、卒業アルバムに残した言葉でしたね。

つまりあかねが好きな言葉ということがわかります。

でも妹のあおいはあかねがアルバムに残したことわざをみたとき、あかねがどういう気持ちでその言葉を書いたのか理解できませんでした。

私はあかねは卒業アルバムに妹のあおいへの気持ちを込めて「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る」という言葉を残したのでは、と考えてます。

理由は後で説明します。

慎之介をあきらめてまであかねが選んだ理由は?

あかねの決意を考察する前に、高校生だったあかねの境遇を抑えておきましょう。

  1. あかねが高校3年、あおいが4歳のとき両親を交通事故でなくした
  2. あかねは慎之介と東京の専門学校に行く約束をしていた
  3. 両親が死んだため、あかねは慎之介に東京に行くことを断った

あかねは慎之介と東京に行きたかったに違いありません。

あかねは東京に行った慎之介のことが忘れられず、31歳になるまで恋愛を忘れてしまっていたくらいですから。

でももし自分が卒業して東京に行ってしまえば、小さいあおいは一人になってしまう。

あおいはあかねにとってたった一人の家族ですから、可愛くないはずがありません。

そこで慎之介のことはあきらめ、秩父に残りあおいといっしょにいることを決めたのです。

これは18歳のあおいにとって大きな決断だったに違いありません。

あかねにとって「空の青さ」とは?

映画の中で、あおいがあかねが昔つけていたノートを見るシーンがあります。

「あおい攻略ノート 3年B組 相生あおい」と表紙にあるノートには、あおいの食の好き嫌いや料理の失敗談や成功談、洋服の好み、好みのヘアスタイルや学校に持っていく雑巾や道具袋を縫った話などが事こまかに記されていました。

ノートはあかねがあおいのことを思ってやったことの試行錯誤の跡、頑張った証でした。

これをみたあおいは、あかねの気持ちを知り涙を流します。あかねにとってそのくらいあおいは大切な存在でした。

私はあかねにとっての「空の青さ」とはあおいだったと考えています。

東京から遠くはないけれど、山に囲まれ閉塞感がある秩父を井戸にたとえ、自分を蛙にたとえます。

そこはとても狭い世界ですが、あおいという「青い空」がある。

そんな気持ちを込めてあおいは卒業アルバムに「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る」という言葉を残したのではないでしょうか。

私は「空の青さ」はあおいであり、「空の青さを知る人」はあかね自身、という意味で解釈しました。

映画タイトル「空の青さを知る人よ」の意味とは?

 
 
 
 
 
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映画のタイトル「空の青さを知る人よ」は、だれかからあかねへの呼びかけまたは語りかけの言葉のように感じます。

ではだれからあかねへの言葉なのでしょうか?私は慎之介からあかねへの言葉だと考えています。

映画の最後にあかね、慎之介、しんのの3人が車で移動するシーンがあります。

そこで慎之介からあかねへこんなセリフがあります。

あかねの好きな言葉の意味に気づいたの、東京に行ってからだった。

よかったよ。俺がどれだけツナマヨがいいって言っても、妹の好きな昆布のおにぎりしか握らないあかねで。

妹を一番大切にできるあかねを好きになってよかった。

ここでの慎之介の言葉があかねへの気持ちを物語っています。

ここでようやく結論ですが、

「空の青さを知る人よ」のタイトルには、妹のあおいのことを一番大切に思うあかねを好きになってよかった、という慎之介の思いが込められているのではないでしょうか。

追記:慎之介にとっての”青い空”とは?

「空の青さを知る人よ」をあらためて観て、そのタイトルに込められた意味について考えたので追記します。

31歳の慎之介にとって「空の青さ」は何を意味するのか、考えてみました。

それは13年前も現在も変わらずあかねであったことは間違いありません。

慎之介は18歳のとき「いつかビッグなミュージシャンになって、あかねを迎えに来る」と意気込んで秩父から東京に出ていきます。

毎日練習しライブをこなしていけば、いつかミュージシャンとして成功できると確信して。

でも現実は甘くありませんでした。

プロのミュージシャンになったものの、18歳の頃描いていた将来とはまったく違った31歳で秩父に帰ってきたのです。

あかねがホルモン焼き屋で酔いつぶれた慎之介をホテルまで送る車内で

「お前、独身ってさ。俺のこと、待ってたんじゃねえの」

という慎之介のセリフがあります。

こうは言ったものの、慎之介はすでにあかねのことは諦めていたのかもしれません。

しかしあかねが土砂崩れに巻き込まれた事がわかり、18歳のしんのがお堂から出て必死にあかねを助けようとする姿を見たとき、31歳の慎之介の気持ちにも大きな変化があったのだと思います。

かつてあかねを愛していた純粋な気持ちを思い出し、しんのとあおいを追ってがけ崩れのトンネルに向かいました。

そして自分にとってのいちばん大切なもの、つまり慎之介にとっての「空の青さ」はあかねだと思い出したのではないでしょうか。

そう考えると映画のタイトル「空の青さ」には、慎之介にとってのあかねの意味も含まれているのかもしれません。

まとめ

  • 「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る」はあかねがあおいと過ごすことを決めて残した言葉
  • タイトル「空の青さを知る人よ」は慎之介のあかねへの思いが込められている

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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