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天気の子の須賀が泣いた理由は?指輪を2つしているのはなぜかについても

天気の子

映画「天気の子」に登場する須賀圭介(すがけいすけ)。

作品後半、須賀は森嶋帆高の行き先を探す安井刑事の訪問を受けます。

そこで安井刑事が「人生を棒に振ってまで会いたい人がいるのは、うらやましい」と話すと、須賀は涙を流します。

なぜ須賀は涙を流したのでしょうか?

この記事では須賀圭介に注目して、以下に2点について考察します。

  • 須賀が涙を流したのはなぜか
  • 須賀が指輪を2つしている理由

 

「天気の子」須賀圭介の生い立ちや過去を解説

須賀が泣いた理由を考察する前に、須賀の生い立ちや過去を解説します。

須賀が流した涙や2つの指輪には、須賀の過去が深く関わっているからです。

名家の出身

映画「天気の子」では語られていませんが、「小説天気の子」には、短いながらも須賀家についての描写があります。

須賀家は地方で代々政治家をやっているほどの名家で、圭介も親から大きな期待を受けて育ったとのこと。

圭介の兄も優秀で、地元の進学校から東大へ入学。

さらに海外留学をして、その後は財務省の役人。

実は、その圭介の兄の娘が須賀夏美なんですね。

なお帆高同様、夏美も父親との関係が息苦しいようで、叔父の圭介のところにアルバイトに来ているようです。

10代で家出をして上京し間宮明日花と出会い結婚

父親と相性が悪かった須賀は、10代で家出をして上京。

そして出会った間宮明日花と大恋愛の末に結婚します。

結婚のときには、両方の親から大きな反対があったとか。

その後、夫婦で有限会社K&Aプランニングを起こし、娘の萌(もか)が生まれますが、明日花は事故により亡き人に。

須賀は今でも明日花のことを思い続けているのです。

帆高とは対照的な存在の須賀

映画「天気の子」の中で、主人公・森嶋帆高とは対照的な存在として描かれているのが須賀圭介です。

  • 森嶋穂高:自分の感情を何より優先させる。子ども
  • 須賀圭介:いろいろなことに折り合いをつけながら生きている。大人

須賀は帆高に「早く大人になれ」といって言葉をかける一方、何よりも陽菜のことを一番に考える純粋さや子どもっぽいところを羨ましく感じているところがあります。

大人になってしまったことで自分が失ったもの持っている帆高を、かつての自分と重ね合わせているのかもしれませんね。

「天気の子」須賀圭介が泣いた理由を考察

須賀の過去や生い立ちを確認したところで、安井刑事の訪問を受けた須賀が泣いた理由を考察します。

一番大切な明日花に会いたい気持ちを思い出したから

須賀が泣いたのは、自分にとって一番大切な亡き妻・明日花に会いたい気持ちを思い出したからだと考えられます。

「小説天気の子」238ページには、こんな描写があります。

そこまでして会いたい人。帆高にはいるのか。

俺にはどうか。全部を放り投げてまで会いたい人。

世の中全部からお前は間違えていると嗤われてたとしても、会いたい誰か。

引用元:「小説天気の子」

安井刑事の言い方を借りると、帆高は自分の人生を棒に振ってまで、陽菜に会いに行こうとしていました。

須賀にもかつて、人生のすべてを捨ててでも会いたい人・・・明日花がいました。

でも、数年前に明日花は事故死していました。

大恋愛の末に結ばれた明日花のことを、須賀は今でも愛しているんですね。

須賀は本音では帆高と同じ気持ちだった

須賀は帆高に「もう来ないでくれ」と言い、退職金を渡して事務所から追い出します。

子どもの引き渡し申請中だったため、面倒なことに巻き込まれるのが嫌だったからです。

ですが、もし明日花が生きており、須賀が帆高と同じような状況に追い込まれたら、須賀は何もかも放り投げて、明日花に会いに行ったはず。

帆高と同じように。

須賀は、帆高に自分の若い頃を見ていたのでしょうね。

娘に会えない辛さもあった?

須賀の涙に理由には、亡き妻に会いたいという気持ちのほかに、娘に会わせてもらえないという辛さもあったかもしれません。

娘の萌花は間宮夫人(明日花の母)に引き取られており、須賀は限られた日にしか萌花に会うことができません。

間宮夫人は、タバコを吸う須賀にいい印象を持っておらず、萌花を須賀に会わせようとしないからです。

 

須賀が涙を流す直前、萌花の身長が刻まれた事務所の柱が画面に映し出されましたね。

娘に会えない須賀の気持ちを表しているように感じられました。

須賀圭介が指を2つしている理由

作中には、須賀が左手薬指の指輪を触るシーンが何度も描かれています。

しかも不自然なくらいにアップで。

須賀が指輪を2つしている理由を解説します。

もう一つの指輪は妻のもの

須賀がしているのは結婚指輪ですね。

もう一つは、もちろん亡くなった奥さんの指輪。

夏美によると、10代で家出をして東京に出てきた須賀は明日花を出会います。

そして両家がケンカになるほどの大恋愛の末に結ばれて、K&Aプランニングを始めます。

K&Aとは、圭介と明日花のアルファベットの頭文字から取ったものです。

妻への想いであり未練の表れ

須賀は死んだ明日花のことが忘れられないのです。

だから明日花といつも一緒にいられるように、妻の指輪をしているのだと考えられます。

なお、女性の指輪を男性がするのはムリと思われるかもしれませんが、お店に行けばサイズを変えてくれるとのこと。

もう一つの指輪は、須賀の未練の気持ちの表れと言っていいでしょう。

やさぐれて、ちゃらんぽらんな印象がある須賀ですが、意外にも純粋で一途なところがあるんですね。

まとめ

「天気の子」の須賀圭介が泣いた理由や、指輪を2つしている理由を考察・解説しました。

須賀が泣いたのは

  • 自分にとって一番大切な亡き妻・明日花に会いたい気持ちを思い出したから
  • 陽菜に会いに行く帆高と、自分の姿を重ね合わせていたと思われる

須賀が指輪を2つしている理由は

  • 指輪は死んだ明日花のもの
  • 明日花を思う気持ちと明日花への未練の表れ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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