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ルパンvs複製人間/ルパンの盗まれた夢とは?クラシックだよのセリフの意味も考察

ルパン三世

昭和時代にアニメ化され、平成、令和と人気は衰えることを知らない「ルパン三世」。

そんな「ルパン三世」の最初の劇場版映画「ルパンVS複数人間」に関して解説します。

ルパンは作中でマモーに夢を盗まれたという発言をします。

さらに次元大介に「クラシックだよ」という発言までしています。

ルパンの発言がどういう意味を持つのか、興味がある人はいるのではないでしょうか。

今回は「ルパンVS複数人間」について、以下の2点を考察・解説します。

  • ルパンの盗まれた夢とは何か?
  • ルパンが次元大介に言った「クラシックだよ」という言葉の意味
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「ルパンvs複製人間」ルパンの盗まれた夢とは何か考察

ルパンの盗まれた夢が登場したシーン

ルパンの盗まれた夢が登場したのは、ルパンを捕まえたマモーが超能力で頭を覗いた場面。

ルパンの夢とは峰不二子を始めとした美しい女性の裸体とお菓子だけという、マモーにとっては期待外れのものでした。

ルパンの夢=峰不二子なのか?

ルパンの夢の中に峰不二子がいましたが、不二子の存在そのものがルパンの夢である可能性が考えられます。

峰不二子は美しく、ルパンや多くの男性達を惑わせ、利用して宝を奪い取るという行動をします。

またルパンの味方だったり、敵だったりと状況によって立場を変える女狐。

ルパンもそれがわかっていながら不二子をかばうので、仲間の次元大介や石川五右衛門も呆れています。

 

ただ不二子はルパンが命の危機に陥った時には助けることもあるため、何とも思っていないわけではありません。

ルパンも他の女性達と関わりがあるものの、不二子に対して付き合いが長いのもあって特別な思いが少なからずあるのでしょう。

そのため、いずれ自分に多少なりとも気があるかもしれない不二子を自分のものにするという夢があるから、不二子が出現した可能性が考えられます。

ですが「ルパンvs複製人間」で語られた”ルパンの夢”とは、峰不二子ではなく別のものだと考えられます。

ルパンの夢=自分がルパン三世であるという存在証明だと考察

ルパンの夢は自分こそがルパンであるという存在証明だと考えられます。

その根拠は以下の2つ。

理由その1:ルパンは夢を見ない

1つ目の理由はルパンは夢を見ないから。

前で解説した通り、ルパンは峰不二子を始めとした女性の裸体やお菓子の夢を見ます。

しかし、それはルパンの表向きの夢で、深層意識の方では真っ暗な空間しかありませんでした。

この光景を見たマモーはルパンは神の意識を持っていると評したのです。

理由その2:ルパンはマモーにより作られたクローンではない

2つ目の理由は、ルパンはマモーによって生み出されたクローンだから。

物語の最初でルパンが処刑されたシーンがありました。

しかし殺されたルパンはクローンであり、本物はピンピンしていたのです。

ただそれでもルパンは自分は本物なのか、実は複製体なのではないかと言う迷いが生じます。

 

そのため、ルパンはクローンか否かを確かめるためにマモーの元に行き、自分が本物であると判明

この事からもルパンが盗まれたのは、自分が本物かクローンなのかと言う自己認識であり、マモーとの会話で本物だと判明したのでルパンはマモーから自己と言うお宝を取り戻せたと言えます。

 

「ルパンvs複製人間」クラシックだよの意味を考察

ここではルパンが次元大介に言った「クラシックだよ」という言葉の意味を考察・解説します。

ルパンが次元に「クラシックだよ」と言ったシーン

作中でルパンが次元を「クラシック」と言ったシーンを振り返ります。

ルパンが「クラシック」と言ったのは、マモーと対決することを決意したときでしたね。

次元:行くな、ルパン

ルパン:俺は夢、盗まれたからな。取り返しに行かにゃ

次元:夢ってのは女のことか?

ルパン:実際クラシックだよ、お前ってやつぁ

クラシック(classic)の元来の意味

クラシック(classic)という英単語はどんな意味なのか、核にします。

クラシックとは古典的な、伝統的なと言う意味です。

ルパンが言った「クラシック」は古典的なという意味が込められているといっていいでしょう。

次元は「夢=峰不二子」と解釈した

ルパンは夢を盗まれたと言っていた際、次元は「ルパンの夢=峰不二子」と解釈しました。

上記の見出しでも述べましたが、峰不二子は状況によって敵や味方になり、ルパンを騙して宝を横取りします。

しかし、その事に関してルパンは怒る素振りは皆無。

何度も騙されてもルパンの不二子に対する態度は変わりませんでした。

今回の「ルパンVS複製人間」でもルパンが何度も騙されているにも関わらず、不二子を庇ったので、次元と五右衛門は愛想をつかして一度はルパンの元から去る事態にまでなりました。

 

それでもルパンは不二子の事を見捨てませんでした。

仲間と袂を分かつ事態になっても、ルパンは不二子の味方をしたのですから、ルパンにとって不二子は非常に大切な存在と思っても不思議ではありません。

それはまさにお宝に匹敵すると言っても過言ではないでしょう。

だからこそ次元は「ルパンの夢=峰不二子」だと解釈したと思われます。

夢=女と発想した次元を「クラシック」と評価(揶揄)したと考察

ルパンは自身の夢を女性と発想した次元を「クラシック」だと言いました。

夢=女」と発想した次元は、余りにも古典的だとルパンは評価したのだと考えられます。

確かにルパンは女性好き。

夢=女性と思われても仕方がないところもあります。

 

しかし上記でも述べたようにルパンはマモーによって自分が本物かクローンなのかわからなくなっていました。

そのため自己認識、つまり「自分がルパンである」というアイデンティティを取り戻そうとしていました。

このことからもルパンの夢は女性という安っぽいものではありません。

そのため「夢=女性」という安直な答えを出した次元を、ルパンはいい意味でも悪い意味でも古典的だと評したのではないでしょうか。

 

まとめ

「ルパン三世」の映画である「ルパンVS複製人間」において、ルパンの盗まれた夢とクラシックと言う言葉の意味について解説しました。

  • ルパンの夢は表向きは女性とお菓子でしたが、深層意識では何もなかった
  • ルパンの盗まれた夢は己の存在証明の可能性が大
  • クラシックの意味は古典的であり、ルパンは次元が自分の夢を女と評したことをクラシックと評価した

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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