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「マチネの終わりに」原作小説と映画の違い・相違点まとめ!どっちが先がいいかについても

2019/11/06
 
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「マチネの終わりに」がついに公開されました!

私は公開後しばらくしてから観に行こうと思っていたのに、我慢しきれず公開初日の朝一番に行ってしまいました!

客席に洋子(石田ゆり子)と同世代の女性が多く、みなさん映画のような恋愛に憧れているんだな、と思いました。

さて「マチネの終わりに」は平野啓一郎さんの小説を原作にした映画です。

原作小説と映画とでは設定が違っている点がいくつもあります。

ここでは「マチネの終わりに」の原作小説と映画の違いについてまとめました。

さらに小説と映画、どっちを先に読む・観るのがいいかについても考えていきます。

なお私はすでに小説を2回・映画1回を鑑賞済みです。

 

「マチネの終わりに」原作小説と映画の違いまとめ

時代設定が違う

原作小説は2006年秋の蒔野のコンサートから、2012年5月第2土曜日のニューヨークでのリサイタルまでが描かれています。

映画は2012年から2019年11月1日のニューヨークで蒔野のコンサートまで描かれています。

ですから約6年の時代差があります。

映画では最後のコンサートの開催日が2019年11月1日(映画公開日)になっていたのは粋な演出でした!

洋子の生い立ちが違う

原作小説では洋子は映画監督イエルコ・ソリッチの実の娘で、両親は洋子が小さいときにある事情があって別れたという設定です。

つまり洋子はハーフです。

また映画ではソリッチは存命中で、洋子が父親と会う場面もあります。

映画では洋子はソリッチの義理の娘という設定で、血はつながっていません。

洋子の母が洋子を産んだ後、ソリッチと再婚したのです。

また映画ではソリッチはすでに亡くなっています。

洋子の勤務先が違う

映画では洋子はパリ支局(支社?)に勤務しています。

原作小説では洋子は蒔野と会った後にイラクのバグダッド支局に赴任し、6週間勤務した後パリ支局に戻ります。

勤務先が違うことで、洋子の同僚ジャリーラの立場も変わります。

映画ではジャリーラはパリ支局の洋子の同僚です。

原作小説でのジャリーラはイラク国民で、洋子が勤務するバグダッド支局でアシスタントをしています。

ジャリーラは洋子がパリにもどった後、生命の危険を感じたため亡命し、その後パリの洋子のもとに身を寄せます。

洋子がテロに巻き込まれた場所が違う

小説ではバグダッドで、映画ではパリでテロに巻き込まれます。

原作小説でも映画でも、洋子はテロに巻き込まれその後PTSDに苦しみます。

社会情勢を取り入れているかいないか

小説ではかなり多くの社会情勢や世の中で起こった事件をストーリーの取り入れています。

具体的にはイラク戦争後のイラク国内情勢不安、2007年頃発覚したサブプライムローン問題、2008年リーマン・ブラザーズ破綻による世界同時不況。

さらには2011年東日本大震災などです。

これらの出来事がすべて登場人物に影響する設定になっています。

映画では洋子が住んでいるパリで起こったテロ事件をストーリーに取り入れていますが、小説ほど社会情勢を取り入れてはいません。

パリでのテロ事件は2015年11月のパリ同時多発テロ事件をイメージしたのではと思われます。

レコード会社と担当者が変わる

映画では最初から最後までジュピターというレコード会社の是永が蒔野の担当をします。

小説では最初はジュピターの是永が担当していますが、蒔野が「この素晴らしき世界~Beautiful American Songs」のCD制作を途中でやめると言い出した後、蒔野の担当を外されます。

その後ジュピターは別の会社に買収され、蒔野の担当者も別の人物に変わります。

祖父江が亡くなるか存命かが違う

小説の中では、蒔野のギターの師匠・祖父江は存命しています。

映画では祖父江は亡くなり、その後蒔野は祖父江のトリビュートアルバムに参加します。

蒔野が長期休養する理由が違う

映画では、蒔野は音楽活動にスランプを感じたため長期休養に入ります。

小説ではスランプに加えて、病気が長期休養の原因になっています。

蒔野は祖父江の娘・奏の子どもから手足口病をうつされ、手の指の爪が剥がれてしまったためギターが弾けず、それが治るまで休養したという設定です。

武知文昭が登場するかしないか

小説には映画に登場しないキャラクターが登場します。

武知文昭という蒔野の知り合いのギタリストです。

武知は休養中の蒔野を誘い、蒔野は復帰後武知といっしょにツアーを行います。

ツアーが終了した日の夜、武知がずっと蒔野の才能に嫉妬していたことをカミングアウトする場面もあります。

しかしツアー終了後、山形の実家に帰った武知は事故死してしまいます。

死因はおそらくは自殺で、この出来事が蒔野や早苗に少なからず影響を与えます。

洋子と早苗が会う場面や偽メールの真相の知り方が違う

この点が原作小説と映画のもっとも大きな違いです。

小説では、洋子が東京でその日開催される蒔野のコンサートのチケットを買っていると、後ろから妊娠中の早苗に声をかけられます。

コーヒーショップに移動し2人は話をしますが、早苗は洋子にコンサートに来ないでほしいと話します。

そして会話中に洋子は早苗が偽メールを送ったことに気が付き、早苗は本当のことを白状します。

その後罪悪感に苛まれた早苗は蒔野にも偽メールの真相を話します。

映画では早苗がニューヨークの洋子を訪ね、自ら偽メールの真相を話します。

そして今度のニューヨークのコンサートに来てほしいと伝えます。

同時に早苗は蒔野にもメール(LINE?)で偽メールの真相を伝えます。

「マチネの終わりに」原作小説と映画どっちが先がいい?

原作小説と映画の違いがわかったところで、ここからは「マチネの終わりに」は原作小説、映画のどちらを先に鑑賞したほうがよりその良さを感じられるか、について考えてみます。

私はすでに小説を読み、映画も鑑賞しています。

まずそれぞれが持つすばらしい点を確認します。

「マチネの終わりに」原作小説が持つすばらしい点

  • 登場人物の心境がセリフ以外の文字で詳細に表現されている
  • 映画には登場しないシーンが出てくる

この2点は原作小説のすばらしい点であり、映画にはない特徴であると言えます。

「マチネの終わりの」の原作小説における登場人物の心理描写はとても詳しく繊細です。

小説には挿絵もなく音もないため、すべて文字で伝える必要がありますが、この小説は描写がとても細かく、登場人物たちの心にありようがよくわかります。

心理描写については小説は映画を圧倒しています。

音楽についての表現も豊かです。

また小説には蒔野が早苗と結婚に至る過程や、洋子とリチャードの結婚生活や離婚にいたるまでの過程など、映画にないシーンが含まれています。

他にも早苗が偽メールを送る場面では、映画にないシーンを細かく描写しています。

登場人物たちの行動や心境などをより理解することができることが小説のすぐれている点と言えます。

「マチネの終わりに」映画が持つすばらしい点

  • キレイで繊細なうっとりするような映像
  • 耳に心地よい音楽
  • キャストの演技

この3点が映画の魅力であり、小説にはない特徴です。

「マチネの終わりに」の映像はとてもキレイです。

パリやニューヨークの街並み、コンサートシーン、福山雅治さんの演奏シーンなどどれもキレイで美しく、思わず見とれてしまうほどです。

またギタリストを主人公にしているため、随所にクラシックギターの心地より音色が流れており、ステキな2時間を過ごすことができます。

主演の2人を始め、桜井ユキさんら脇を固めるキャストの演技もすばらしかったです。

視覚や聴覚にうったえる事ができるのが映画の魅力ですが、映画「マチネの終わりに」はその点が特にすぐれていると感じました。

原作小説が先かそれとも映画が先か?

原作がある映画を観る場合、小説が先か、それとも映画が先か、迷いますよね。

ここまで説明しておいてこんな事を言ったら元も子もありませんが、どちらが先でも違った楽しみができるので好みに応じて決めればいいと思います。

小説を先に読んで映画を観ると、内容がよく入ってくるのでいいという方もいるでしょうし、

小説が先だとあらすじがわかるから、映画でのハラハラドキドキが少なくてイヤという方もいるでしょう。

まとめると

  • 内容を詳しく味わいたいなら小説が先
  • ハラハラドキドキの展開を楽しみたいなら映画が先

といったところでしょうか。

最後に私個人の考えを言うと「マチネの終わりに」の場合、小説を先に読んだほうが映画をより楽しめると感じました。

原作小説はある程度のボリュームがあるので、映画ではかなりの部分を省いています。

そのため小説を先に読んで細かいところまで頭に入れて映画を見たほうが、映画の余白を埋めることができ、内容をより理解できると感じたからです。

参考意見として聞いていただけるとうれしいです。

まとめ

「マチネの終わりに」の小説と映画の違い、そして小説、映画どちらを先に鑑賞すべきかについてまとめました。

上は原作者の平野啓一郎さんのTweetです。

どちらが先とは書いていませんが、両方お楽しみくださいと書いていますね!

それぞれによさがあるので、順番はともかく両方楽しんで「マチネの終わりに」の世界を味わってみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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