映画「マチネの終わりに」を観ました。
主演の福山雅治さん、石田ゆり子さんはもちろんのころ、脇を固めるキャストも豪華でした!
ミスキャストもなく、適材適所に収まっていました。
私がキャストの中でもっとも注目していたのが三谷早苗を演じた桜井ユキさん。
原作の三谷早苗は、蒔野と洋子の仲を引き裂いたため「ムカつく!」「絶対に許さない!」など大バッシングを受けたキャラでした。
そんな早苗を桜井さんがどのように演じるか、楽しみにしていました。
私は桜井さんの演技を見たことがありませんでしたが、「マチネの終わりに」でこの女優さんの才能の一端に触れることができました。
ここでは「マチネの終わりに」で三谷早苗を演じた桜井ユキさんの演技に注目します。
また「マチネの終わりに」の敵役・三谷早苗の小説と映画での違いについてもまとめました。
目次
「マチネの終わりに」三谷早苗役桜井ユキの演技の評価は?
「マチネの終わりに」で石田ゆり子の“恋敵”役を好演 女優・桜井ユキの矜持とは#Draholic #ドラマ話題ニュース #芸能人ニュースhttps://t.co/XeLOHf1mBW
— Draholic | 話題ニュースBOT (@sakamot10289508) November 1, 2019
早苗役桜井ユキの演技の口コミをご紹介
まず早苗役の桜井ユキさんがどのように評価されているか、映画を観た方の声をご紹介します。
『マチネの終わりに』そして忘れてはならないのが桜井ユキの名助演。人を惹きつけてやまないスターオーラを放つ2人に対し、物語に深い陰影をつける役割を見事に果たしている。彼女がいるからこそ主演2人の魅力が際だつ。脇役演技の鑑だ。
— ぼのぼの (@masato009) November 1, 2019
映画マチネの終わりに、観まし。予告以上はなさそうなの覚悟してたけど、思いの外胸糞悪くてわろ。ただ主役2人より、桜井ユキに持っていかれたところはある。
— Sabacan (@Sabacan_InA) November 1, 2019
西谷弘『マチネの終わりに』観た。前作『昼顔』に続き、とてつもないサスペンス。怖いけど笑えてしまうのが西谷監督の魅力ですね。桜井ユキが良い。あと各位、KJの親父が出てたよ。
— Nada 如是説法 (@potlatchyoshiki) November 1, 2019
『マチネの終わりに』。
なんというナルシスト映画。しかし、上品なナルシスト映画は観ていて気持ちがいい。
主演の二人が醸し出す色気に嫌味がなく、とにかく洒落た映画だ。
でも、本当の主役は桜井ユキだったのかも。彼女の演技が秀逸。#マチネの終わりに#イオンシネマ西大和 pic.twitter.com/Rxh4Dpl6BR— ビンさん (@binsan6767) November 1, 2019
私がマチネの終わりにで福山雅治と石田ゆり子を見守りながら伊勢谷友介の顔面に圧倒され桜井ユキの演技に見事に飲み込まれてる間に細美が結婚していた
— 茜 (@24kn) November 1, 2019
マチネの終わりに、桜井ユキさんがめちゃめちゃいいから……すごく、よかったから……。
— rie (@a_skttrie) November 1, 2019
『マチネの終わりに』、桜井ユキさんがとても良かったです。何より『スマホを落としただけなのに』つながりでもあります。 pic.twitter.com/KPC3wCViTH
— ノーシン (@nothin0707) November 1, 2019
まだ映画公開2日目ですが、少し調べただけでも桜井ユキさんの演技を高く評価するTweetがいくつもありました!
悪い口コミはひとつもありませんでした。
映画の早苗は桜井ユキだからこそ成立した?
私は映画「マチネの終わりに」の三谷早苗(結婚後は蒔野早苗)は桜井ユキさんが演じたからこそ成立したと思っています。
私は多くの方と同じように桜井ユキさんの演技を高く評価しています。
あれだけの演技を見せられたら、他の女優さんが早苗を演じるイメージが湧きません!
まさに迫真の演技でした。
まず心を掴まれたのが蒔野と洋子が最初に出会う場面。
コンサートを終えた控室から出てきた蒔野を是永、洋子、早苗が待っていて、一瞬にして蒔野と洋子は互いに感じ合うんですね。
早苗はその瞬間を見逃さず、瞬時にして洋子への嫉妬心、対抗心をちらっと見せます。
またその後の打ち上げで蒔野と洋子が親しげに話す場に割り込んで邪魔をするのですが、洋子を警戒する様子がありありとわかりましたね。
初っ端から嫉妬心を顕にする早苗を桜井さんが実に見事に演じていました。
「やっちゃいけない、でもやらないと蒔野が取られる!」
蒔野になりすまし、バスターミナルで待つ洋子に偽のメールを送る前後の緊迫感あふれる演技もすごかった!
蒔野が落としたスマートフォンを蒔野に渡したら洋子に連絡を取ってしまいます。
早苗が蒔野に頼まれてやろうとしていることは、蒔野と洋子をくっつけるお手伝いなんですね。
蒔野が好きな早苗は、みすみす蒔野と洋子をくっつけることなんてしたくありません。
それにバスターミナルで待つ洋子を見たら、またメラメラと嫉妬心が燃え上がってきました。
あれだけ若々しくてキレイな洋子が恋敵なんですから当然です。
そこで早苗は「こんなこと絶対にやっちゃいけない。でもやらないと蒔野が洋子に取られる!」と切羽詰まった気持ちで偽メールを送ってしまいます。
小説ではこの前後の早苗の心理描写をかなり細かくしています。
でも映画では活字で登場人物の心理を説明することができないので、女優さんの表情や仕草、振る舞いによって表現する必要があります。
桜井ユキさんの演技はここでの早苗の切羽詰まった心理を見事に表現していました。
まさに役になりきった迫真の演技でした!
その後「いつバレるんじゃないか」とビクビクしながら上目遣いで蒔野に接する早苗のおどおどした様子。
その演技もリアルでしたね。
「わたしの人生の目的は蒔野なんです!」
福山雅治さん演じる蒔野のマネージャー・早苗役の桜井ユキさんのインタビューが掲載されてます(^^)#桜井ユキ#マチネの終わりに
桜井ユキ、遅咲き女優から“顔指され女優”へ 大胆ラブシーンも「やって良かった」 https://t.co/HqWifOyGmV
— 映画『マチネの終わりに』公式 (@movie_matinee) October 31, 2019
ニューヨークにいる洋子を尋ねた早苗がこんな事を言うシーンがあります。
「わたしの人生の目的は正しく生きることない。私の人生の目的は蒔野なんです」
私はここが映画「マチネの終わりに」のクライマックスじゃないかと思ってるんです。
ラストのコンサートから蒔野と洋子の再会へいたる場面より、桜井さんの涙の演技がずっと印象に残ってしまって。
さらに怒りと悲しみを抑えた洋子から静かに
「あなたは今幸せなの?」
と尋ねられ
「はい、幸せです」
と答え、気の強さを見せる早苗。
洋子に謝罪しつつも、蒔野を思う気持ちはあなたには絶対負けない!蒔野は絶対に渡さない!という気迫がひしひしと伝わってきました!
あんな形で蒔野から洋子を引き離し、その上で蒔野と結婚した早苗ですから、蒔野から愛されていない不安があるかもしれないし、もしかしたら幸せを感じていないかもしれない。
それでも「はい、幸せです!」と言い切ってしまう気の強い早苗を見事に演じきった桜井ユキさん。
すごかったです!
「マチネの終わりに」三谷早苗は小説と映画ではココが違う!
『マチネの終わりに』を観る。切り替え下手な私はしばらく席に座ってボーッとしてました。序盤のあの言葉が思いもよらない所で顔を出す終盤、好きです。演者の方々みなさん良かったんですが、特に桜井ユキの演技がそれはもういじらしくていじらしくて最高です。 pic.twitter.com/oEaO9zY1aa
— ニコラス・ネオンライトJr. (@pup_tent) November 1, 2019
ここから「マチネの終わりに」で蒔野と洋子を引き裂いた三谷早苗が、映画と小説でどう違うのかについて解説します。
一言でいうと映画の三谷早苗(結婚後は蒔野早苗)は小説よりいいキャラになっています(笑。
映画と小説で変わらない点
- 担当マネージャーになってから蒔野の才能に惚れ込み、全力で蒔野を支えようとすること
- 蒔野に恋心を抱くこと
- 蒔野と出会った瞬間から愛し合った洋子に激しく嫉妬すること
- 蒔野になりすまし、洋子に偽のメールを送ること
- 洋子と別れたあと蒔野と結婚し、娘(優希)を授かること
以上が映画と小説で早苗が変わらない点です。
映画と小説で異なる点
早苗の設定について映画と小説で異なるのは、蒔野と結婚した後の行動です。
小説での早苗
息子、母と東京を訪れた洋子は、息子を母に預けた後、蒔野のコンサートのチケットを買いに行きます。
すると後ろから妊娠中の早苗に声をかけられ、コーヒーショップで話をすることになります。
早苗は洋子に今日のコンサートに来ないでほしいと言います。
会話が進む中で早苗が話す言葉から、洋子は早苗があのメールを送ったことに気が付きます。
「あのメール、あなたが送ったのね」
観念した早苗は洋子に真実を話します。
洋子はチケットを置いて、蒔野のコンサートを見ずに帰ります。
後日耐えられなくなった早苗は、夫である蒔野に偽メールのことを告白します。
映画での早苗
ニューヨークにいる洋子を早苗が訪れます。
そして偽メールの真相を自ら告白します。
さらに今度の蒔野のニューヨークでのコンサートに来てほしい、と伝えます。
同時に日本にいる蒔野にメールで偽メールについて真実を伝えます。
くらべてみると小説と映画では早苗の行動やキャラクターがかなり違っていることがわかります。
小説では悪いキャラ一辺倒のように感じますが、映画では蒔野と洋子を引き合わせようとするなど、いい面を見せていますからね。
2人への罪悪感からなのか、それとも蒔野の復活のためには洋子が必要だと思ったのか?
蒔野に洋子への気持ちを吹っ切ってもらいたかったのか?
蒔野が洋子と再会したら、蒔野が自分たちを捨てて洋子といっしょになるかもしれないことを考えると、この行動にはかなりの思い切りが必要だったことは想像できます。
いずれにしても映画では小説とは違った早苗の人間味がよく現れており、なかなかうまい設定だったと感じました。
まとめ
映画「マチネの終わりに」で早苗を演じた桜井ユキさんの演技の評価と、早苗の映画と小説における違いについてまとめました。
小説を読んだ後に映画を観た方がこんな書き込みをしていました。
映画「マチネの終わりに」素晴らしかった。小説を読みながら描いた線画に、役者の声、表情、そして音楽が色をつけた。蒔野と洋子が確かに目の前にいた。大嫌いだった早苗を、少し好きになれた。涙が頬を伝った時、遠い国にいる大切な彼に会いたくなった。今夜、声が聞けたらいいな。#マチネの終わりに
— ginger (@kazaga_fuiteiru) November 1, 2019
同じ人物でも設定が違うので一概に比較できませんが、早苗を違った目で見られるようになる方は多いと思います。
それは単に映画の早苗のキャラクター設定だけなく、桜井ユキさんの演技によるところが大きいと考えています。
小説をもう一度読んだ上で、また映画を観るつもりです。
また違った面を感じられたらいいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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