2008年に公開された「ダークナイト」はダークナイトシリーズ2本目の映画です。
日本ではバットマン映画の中で最も有名なのが「ダークナイト」です。
シリーズ2本目のえいがですが、これから見始めても十分に楽しむことが出来ます。
さて「ダークナイト」でレイチェルとハービーがジョーカー側に捕らえられ、それぞれ別の場所に監禁されているというシーンがあります。
バットマンはジョーカーを尋問し2人がいる住所を聞き出し、レイチェルが監禁されている場所に行きますが、そこにいたのはハービーでした。
なぜジョーカーがバットマンにレイチェルとハービーの場所を逆に教えたのでしょうか?
その理由が何かわからないという方が多いようです。
そこで「ダークナイト」でジョーカーがレイチェルとバービーの監禁場所を逆に教えた意図や目的を考察しました!
目次
ダークナイトでジョーカーがレイチェルとハービーの居場所を逆に教えたのはなぜ?
「ダークナイト」の中でジョーカーは、バットマンや警察にさまざまな選択を迫り、困った彼らの様子を見て快感を得ていました。
ジョーカーは金や名誉に対する欲は一切ありません。
彼にとって問題なのは快楽を得られるかどうかだけなのです。
ジョーカーのとってバットマンは、自分が快感を得るための単なる遊び相手だったのかもしれません。
その遊びのひとつがレイチェルとハービーの場所について教えるシーンでした。
バットマンが警察署でジョーカーを尋問
警察署でバットマンがジョーカーに2人が監禁されている場所について尋問します。
ここでジョーカーはバットマンにゲームを持ちかけます。
ゲームの内容とは助けられるのはレイチェルまたはハービーのどちらかだけというもの。
レイチェルとハービーは別の場所に監禁されており、同じ時刻に爆弾が爆発するようになっています。
バットマンはどちらか一方しか助けることが出来ません。
尋問されたジョーカーは「男の場所は○○○、女の場所は○○○」と、それぞれの監禁場所を教えます。
バットマンが選んで行ったのはレイチェルの監禁場所でした。しかし教えられた住所に行くとそこにいたのはレイチェルではなくハービーでした。
つまりジョーカーはバットマンに2人の監禁場所について嘘の情報、つまり逆の居場所を言ったのです。
まずこの点をしっかり押さえた上で、逆の居場所を教えた理由を考えていきます。
ジョーカーがレイチェルとハービーの居場所を逆に教えたのはなぜ?意図や目的を解説
ダークナイト、レイチェルとハービーを助けに行く場面。ジョーカーは男が52丁目250番地、女はシセロX通りにいるって言ってて、バットマンはレイチェルを助けに、ゴードンは52丁目250番地へ行くって言ってた。しかし実際はその逆だったからジョーカーは嘘をついてたことになる。Q.E.D
— くらり@そうくら (@sou_clari) June 24, 2012
ジョーカーはなぜバットマンに2人の監禁場所を逆に教えたか?
考えられるジョーカーの目的や意図を3つあげてみました。
バットマンに深い絶望感を与えるため
ジョーカーはバットマンに監禁されたうちどちらか1人を選ぶ(助ける)ゲームを仕掛けます。
そのどちらか1人というのは、バットマンにとって「別の一人を犠牲にしてでも助けたい」という存在です。
バットマン(ブルース)にとってレイチェルは結婚したいと思うほど大切な存在です。
一方のハービーも市の犯罪撲滅には大切な人物です。市の犯罪撲滅は彼の存在なくしてありえません。
バットマンにとってふたりとも大切な人物なのですが、バットマンはレイチェルを助けに行き、一方のハービーはゴードン刑事に任せます。
しかしバットマンが行った住所にはハービーがいました。レイチェルではなかったのです。
このときのバットマンの絶望感はどれだけ大きかったことか。
後にブルース(バットマン)がアルフレッドとの会話で「僕が彼女を死なせたのか?」と落胆の表情で語っていることからも彼の絶望感がわかります。
その絶望感をバットマンに味あわせるために、ジョーカーは居場所について嘘(逆)を言ったと考えられます。
ハービーを犯罪に走らせるため
2人の居場所について逆の情報をいい、バットマンがハービーを助ければレイチェルは死ぬことになります。
実際にレイチェルは死んでしまい、レイチェルを愛していたハービーはおかしくなってしまいました。
そしてハービーはレイチェルを死なせてしまったバットマンやゴードン刑事らを恨むようになり、レイチェルの死に関わった人間を次々と殺していきます。
さらにハービーはゴードン刑事や家族も誘拐して殺そうとします。
ハービーはもともとゴードン刑事をよく思っていませんでした。
ゴードンの部下の汚職警官を捜査から外すようにハービーが命じた際、ゴードンはそうなると自分ひとりで仕事をしなければならないから、とハービーの提案を退けていました。
しかも結果としてレイチェルをさらったのはその汚職警官でしたから、ハービーはゴードンに恨みをつのらせていたのです。
しかしハービーはゴッサムシティの犯罪撲滅に大きな存在だったため、ハービーが犯罪に走ることは市に大きな混乱をもたらすことになります。
ジョーカーはハービーを犯罪に走らせ、市を混乱させ自らの快楽を得るために、バットマンに嘘の監禁場所を教えた可能性があります。
ハービーが入院している病院に忍び込みハービーをけしかけたことからも、この理由は十分に考えられます。
相手の思うことの逆をやるのがジョーカーだから
「ダークナイト」におけるジョーカーはすべて相手が思うことの逆をやってきました。
相手の予想を裏切ることをやってきたとも言えます。
例えば序盤の銀行強盗のシーン。
現金を奪い仲間を全員殺したジョーカーは、行員の口に爆弾のようなものを仕掛け、あたかも殺すかのように見せかけます。
しかし爆弾は爆発せず、煙をふいただけでした。
また後半の船の爆破装置もそれぞれ別の船の爆破装置を渡しています。
相手の予想の反対のことをしたり、裏切ることをするのがジョーカーなのです。
だからバットマンにも2人の監禁場所を逆に教えたということです。
バットマンにゲームを仕掛けたことで単に自分が楽しんでいたのかもしれません。
警察でバットマンに尋問されている時の様子を見ても、殴られているにもかかわらず楽しそうでしたから。
この場合ジョーカー流の単なる気まぐれのゲーム、お遊びとも考えられます。
まとめ
ジョーカーがバットマンに2人の監禁場所を逆に教えた意図、目的として考えられるのは
- バットマンに深い絶望感を与えるため
- ハービーを犯罪に走らせるため
- 相手の思うことの逆をやるのがジョーカーだから
彼の意図や目的は一つではないかもしれません。
私は3つが複合したものではないかと考えています。
「ダークナイト」でジョーカーが仕掛けた心理戦は見ごたえがありました。
理性では対抗できない、まさに狂犬でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!