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インビクタスの映画ネルソン・マンデラの名言一覧!英語や日本語和訳の意味も解説

2019/09/14
 
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ずっと気になっていた2009年公開(日本公開は2010年)の「インビクタス 負けざる者たち」を鑑賞したのでレビューします。

ラグビーが好きでワールドカップも第1回から見ているのに、またこの映画のことも公開当時から知っていたのに、なぜこの映画を今まで見なかったのか後悔するほどすばらしい内容でした。

さてこの映画の中にはネルソン・マンデラの名言ともいえるセリフが随所にあります。

ここでは「インビクタス」でのネルソン・マンデラの名言を取り上げ、英語と日本語和訳をつけて意味を解説します。

 

「インビクタス負けざる者たち」ネルソン・マンデラの名言を英語と日本語和訳で

Invictus(インビクタス)不屈の、屈服しない

映画のタイトルになっているinvictusは「不屈の、屈服しない」という意味の単語です。

マンデラ氏の名言ではありませんが、映画のキーワードですので最初に取り上げます。

ネルソン・マンデラが獄中生活を送っていた際、イギリスの詩人・ウィリアム·アーネスト·ヘンリーの詩「Invictus」を愛読し、そのつらい境遇を乗り越えてきました。

映画「インビクタス」の中では

I am the master of my fate. 

I am the captain of my soul.

わが運命を決めるのは我なり。

わが魂を制するのは我なり。
 

という詩の一部がしばしば登場します。彼の不屈の精神をよく表している一節です。

 

あなた方のナイフ、銃、パンガ刀を海へ捨てなさい

ネルソン・マンデラが27年間の投獄生活のあと1990年に釈放されます。

彼の釈放をきっかけに、ブラックナショナリズムの団体・アフリカ民族会議(ANC)と他政党との抗争が激化し、人々は武器を持って戦います。南アフリカは内戦の危機を迎えます。

そこでネルソン・マンデラがダーマンで10万人のANC支持者を前に演説した際の言葉がこれ。

【英語】

Take your knives and your guns and your pangas and thow them into the sea.

 

【日本語訳】

あなた方のナイフ、銃、パンガ刀を海へ捨てなさい

「争いからは何も生まれない」

きっとこのことが言いたかったのだと私は考えます。

マンデラの呼びかけ後もすぐに争いが終わったわけではありません。

しかしマンデラは大統領になってから全人種の融合に力を注ぎ、白人と黒人の争いがなくなるよう力を注ぎます。

1995年ラグビーワールドカップ優勝はその成果のひとつなんです。

われわれは未来をめざす。皆さん力が必要だ。協力してほしい

マンデラ氏は27年もの投獄生活から釈放され、その後選挙で南アフリカの大統領に選出されます。

しかし黒人のマンデラ氏が大統領になったことで、これまで官邸で働いていた白人職員たちは自分たちはクビになるのでは、と恐れていたのです。

そこで全職員を前にしてマンデラ大統領が言った言葉がこれです。

【英語】

Now, of course, if you want to leave, that is your right.

And if you feel in your heart that you cannot work with your new government,

then it is better than you do leave. Right away.

But if you are packing up because you fear that your language or the color of your skin,

or who you worked for before dsiqualifies you from working here,

I am here to tell you, have no such fear.

What is verby is verby. The past is the past.

We look to the future now.

We need your help. We want your help.

If you would like to stay, you would be doing your country a great service.

All I ask is that you do your work to the best of your abilities and  good heart

I promise to do the same.

 

【日本語訳】

もちろんやめることはみなさんの自由だ。

もしどうしても新政権のもとで働きたくないなら、やめる方がいい。今すぐに。

だが、荷造りする原因が言語や肌の色の違いを恐れるせいであったり、

前政権の職員だったからクビだと思うなら、そのような恐れはないと言おう。

過去は過去。過去は過去なのだ。

われわれは未来をめざす。

皆さんの力が必要だ。協力してほしい。

残ってくれる者は祖国に多大なる貢献をすることになるだろう。

私が望むのは皆さんが全力を尽くし、まごころを込めて仕事をすることだ。

私もそうしよう。

大統領は職員を前にこう言い、職員たちの心をグッとつかみます。

前政権のもとで働いていた職員たちに、この言葉はどれだけ心強かったか。

マンデラ氏のリーダーシップの真髄が見えるシーンです。

虹の国は君たちから始まる

マンデラ大統領は就任直後、全大統領の下で働いていた白人警護官(公安)も大統領の警護役に任命します。

それに対して警護責任者のジェイソン(黒人が)

「公安から警官が4名来ています。警護班への配属に大統領の署名が。でも彼らは・・・「」

と、白人警護官を任命したマンデラ大統領に疑問を投げかけます。それに対してマンデラが言ったのが以下の言葉。

【英語】

When people see me in public, they see my bodygaurds. You represent me directly.

The rainbow nation starts here. Reconciliation starts here.

 

【日本語訳】

警護班は公の場で国民の目に触れる。私を象徴する存在なのだ。

”虹の国”は君たちから始まる。和解のあり方を見せるのだ。

rainbow nation(虹の国) という言葉は、南アフリカ生まれのデズモンド・ムピロ・ツツ牧師が作った言葉と言われています。

反アパルトヘイト活動家でノーベル平和賞受賞者のツツ牧師は、アパルトヘイト後の南アフリカを多様な人種や文化が共存できる国にしたい、という思いを込めてこの言葉を作ったそうです。

マンデラ大統領が就任後からraibow nation という言葉をしばしば使ったことにより、その後raibow nation は南アフリカ共和国を象徴する言葉になりました。

ちなみに南アフリカ共和国の国旗はレインボーフラッグとも呼ばれています。

赦しが第一歩だ

上の名言の続きです。

白人警護官の任命に納得がいかない警護責任者のジェイソンは「おれたちを殺そうとした人たちですよ。大勢殺された」と大統領に食い下がります。

それに対してマンデラ大統領が言った一言。

【英語】

Yes, I kow. Forgiveness starts here, too. Forgiveness liberates the soul. It removes fear.

That is why it is such a powerful weapon. Please, Jason. Try.

 

【日本語訳】

赦しが第一歩だ。赦しが魂を自由にする。

赦しこそ恐れを取り除く最強の武器なのだ。

頼む、ジェイソン。努力してくれ。

ここでの明言はforgiveness(赦し)がキーワードです。

27年間も監禁生活を強いられたのに、forgiveness(赦し)という心境になるというのはとても常人には考えらないことです。

そして全民族融和のためにさまざまな施策を行い、ラグビーワールドカップでは祖国優勝に大きな力になるのですから、ネルソン氏の政治的才能には脱帽せざるを得ません。

憐れみ深さと、奥ゆかしさと、寛大な心で

マンデラ大統領以前の南アフリカでは、ラグビーはヨーロッパのスポーツでした。

代表選手の大半はヨーロッパ系の白人だったため、黒人たちはスプリングボクス(ラグビー南アフリカ代表チームのニックネーム)を応援することはありませんでした。

そんなときアフリカ系国民の一部がスプリングボクスの名前やエンブレム、チームカラーを変えようと集会を開きます。

スプリングボクスを継承すべきだと考えるマンデラ大統領はすぐに会場に足を運び、以下のように語りかけます。

【英語】

On Robben Island in Pollsmoor Rrison,

all of my jailers were Afrikaners.

For 27 years,  I studied them.

I learned their language. Read their books, their poetry.

I had to know my enemy before I could prevail against him.

And we did prevail, did we not?

All of us here, we prevailed.

Our enemy is no longer the  Afrikaner.

They are our fellow South Africans.

our partners in democracy.

And they treasure Springbok rugby.

If we take that away, we lose them.

We prove that we are what they feared we would be.

We have to be better than that.

We have to surprise them with the compassion, with restrain and generosity.

 

【日本語訳】

ロベン島の刑務所にいた時、看守は全員アフリカーナー(ヨーロッパ系白人)だった。

私は27年間、彼らを観察した。

彼らの言語を学び、彼らの本や詩を読んだ。

敵を熟知しなければ、勝利は不可能だからだ。

そして我々は勝利した。違うか?

ここにいるみんなが勝利したのだ。

アフリカーナーはもはや敵ではない。

彼らは我々と同じ南アフリカ人だ。

民主主義における我々のパートナーだ。

彼らにはプリングボクスのラグビーは宝物。

それを取り上げれば彼らの支持は得られず、

我々は恐ろしい存在だという証明になってしまう。

もっとおおらかに彼らを驚かすのだ。

憐れみ深さと、奥ゆかしさと、寛大な心で。

ここでもマンデラ大統領は黒人と白人を融合し、ひとつの国にするという意思を表明しています。

お互いを認め合うこと、赦しあうことでそれを実現しようとしていることがわかります。

このあとマンデラに賛同するか挙手させたところ、僅差でマンデラ支持が上回ります。

すべての黒人が白人を受け入れたわけではありません。

ですがこの後もマンデラ大統領は、自らの考えを貫き通し国をひとつにしていこうと尽力します。

マンデラ大統領が理想とする「虹の国」を作るために。

私は優れた作品に勇気づけられた

マンデラ大統領は、南アフリカラグビー代表のフランソワ・ピナールキャプテンを大統領官邸に呼びます。

お茶を飲みくつろいだ雰囲気での会談でしたが、マンデラはフランソワにリーダーとしての哲学について問いかけます。

「手本を示し仲間を導く」と答えたフランソワに対して、マンデラは以下の発言します。

【英語】

Well, that is right. That is exactly right.

But how to get them to be better than they think they can be?

That is very difficult, I find.

Inspiration, perhaps.

How do we inspire ourselves to greatness when noticing less will do?

How do we inspire everyone around us ?

I sometimes think it is by using the work of others.

On Robben Island when things got very bad,

I found inspiration in a poem.

Victorian poem. Just words.

But they helped me to stand when all I wanted to do was to lie down.

 

【日本語訳】

その通り、まさしくその通りだ。

だが彼らが思う以上の力を引き出すには?

実に難しいことだ。

ひらめきが求められる。

卓越した力が必要な時、自らを奮い立たせるには?

周りの者すべてを鼓舞する方法は?

私は優れた作品に勇気づけられた。

ロベン島で絶望的な状況になった時、

詩にひらめきを得た。

ビクトリア時代の詩。ただの言葉だ。

だが打ち負かされた私に立ち上がる力をくれた。

 

会談を終えたフランソワは恋人が待つ車に戻ると、「彼のような人は初めてだ」と語ります。

ここでマンデラが語った詩とは、先ほどご紹介したイギリスの詩人・ウィリアム·アーネスト·ヘンリーの詩「Invictus」です。

彼の27年間の獄中生活を支えた詩です。

映画の後半、スプリングボクスの選手たちがマンデラが監禁生活を送っていた刑務所を訪れます。

そこでフランソワはマンデラが監禁されていた部屋の中に入り、マンデラの当時の生活に想いを馳せるのです。

ここはぜひ映画で見ていただきたいシーンです。

祖国を変えてくださった大統領のおかげです

最後は名言というより、私の心に残った言葉をご紹介します。

1995年ラグビーワールドカップ南アフリカ大会決勝戦。

延長戦の末、南アフリカがニュージーランドを下し、ワールドカップ初優勝を飾ります。

優勝カップ授与の際、マンデラ大統領はフランソワキャプテンに

「諸君の貢献に心から感謝する」

と声をかけます。これに対してフランソワは

 

【英語】

Thank you for what you have done for our county.

 

 

【日本語訳】

祖国を変えてくださった大統領のおかげです。

 

南アフリカが優勝したのは選手、スタッフなど現場の力です。

しかしマンデラ大統領の後ろ盾があったからこそ、1年前には強豪国に勝てなかった南アフリカが優勝することができたのです。

フランソワキャプテンの言葉がそれをよく物語っています。

なおDVDでは「祖国を変えてくださって」とかなり意訳しています。

直訳すると「あなたが国のためにやってくれたことに対して感謝申し上げます」くらいの意味になるでしょう。

まとめ

映画「インビクタス」の名言を英語と日本語訳でご紹介しました。

「インビクタス」は実話に基づくだけに説得力があります。

また南アの歴史やラグビーについて詳しく知らなくても、問題なく見ることができる映画です。

一度見ることをおすすめします。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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