2018年公開の「トレイン・ミッション」。
通勤電車を舞台に、謎や伏線が絶妙に張り巡らされたアクションサスペンス映画です。
さてこの映画に登場する謎の女・ジョアンナとは一体何者なのか、気になります。
ここでは謎の女・ジョアンナの正体を考察します。
また最後にマイケルが見せたバッジの意味や、列車事故から乗客を守ろうとして奮闘した車掌の行方についても考察しました!
目次
「トレインミッション」謎の女ジョアンナの正体を考察!事件の黒幕?
ジョアンナは汚職事件の黒幕ではなく犯人グループの一員
結論を書くと、ジョアンナはこの映画の汚職事件の黒幕(首謀者)ではなく、犯人グループの中心人物の一人と考えることができます。
この事件は市役所、警察、少なくとも3つの大手企業が絡んだ汚職事件で、犯人グループにとって都合が悪い情報を持っていた市職員エンリケが殺されたものでした。
ジョアンナは汚職事件に関わる大手企業に勤務する人物
謎の女性ジョアンナは汚職に関わっていた大手企業に勤務する人物、ではないかと考えています。
その理由を解説します。
映画の終盤、ホーソーン警部とマイケルがこんな会話を交わします。
ホーソーン警部:マーフィとその他の連中の内部捜査を進めてたとこなんだ
マイケル:女もいたんだろ
ホーソーン警部:30代半ばの女だろ。86丁目あたりの監視カメラを調べてる
警察に勤めるホーソーンがこう言っているということは、ジョアンナは警察関係者ではないと考えることができます。
もしジョアンナが警察官であれば、マーフィらとともにすでに内部捜査の対象になっているはずですから。
次に映画のラスト、電車内でマイケルはジョアンナにこう言います。
毎朝6時20分発の電車でシカゴへ通勤か
君が通勤客だったとは驚きだね
と言っていることから、ジョアンナは勤め人であることがわかります。
マイケルはさらに続けて
思うに君や君の雇い主たちはアレックス・マーフィーが死ねばそれでいい
16歳の少女が死ねばそれでいい
「君の雇い主たち」とは今回の汚職事件に関わっていた少なくとも3つの企業の経営者と考えることができます。
ジョアンナが市役所職員であれば「君の雇い主たち」という表現は使わないでしょう。
以上のことから、ジョアンナは警察関係者でも市役所関係者でもなく、汚職に関わっていた大手企業の会社員と考えることができます。
ジョアンナは企業の裏の仕事に関わっていた?
今回の汚職事件の企業側の中心人物はジョアンナよりもっと上の立場の人物のはずですから、ジョアンナは黒幕ではありません。
ジョアンナは犯罪が露見しないように動く実行部隊の中心人物で、汚職そのものに直接関わってはいないと考えられます。
映画のラストでマイケルが言っていたように、マイケルが保険会社を解雇されたのもジョアンナが裏で動いたからかもしれません。
汚職でおいしい思いをするというより、汚職でおいしい思いをしている雇い主たちの尻拭いをしていたのがジョアンナではないでしょうか。
そう考えると少し気の毒に感じますが、かといって人を何人も殺していいわけはありませんよね。
ラストのバッジの意味
映画のラスト、マイケルがジョアンナに調べたことを突きつけ追い込んでいくと、ジョアンナは「わざわざ来て何ができるっていうの?」と返します。
するとマイケルは「ちょっとしたことならできる」と言い、あるバッジを見せます。
このシーンの意味がわからない方がいるようなので解説します。
マイケルがジョアンナに見せたのは警察バッジで、保険会社をクビになったマイケルが警察に復職したことを意味しています。
彼は今回の事件の捜査にあたっており、ある程度容疑が固まったのでジョアンナの前に姿を現したのでしょう。
ホーソーン警部がマイケルに
つくづくこう思う。
昔は君みたいな奴が警察にもいたな。
と言っていることから、ホーソーンが保険会社をクビになったマイケルを警察に復職できるよう動いたのかもしれませんね。
なかなか粋な計らいをする元上司ですね(笑。
列車切り離し作業をしていた車掌はどうなった?
もう一つ気になったのは、映画の後半で列車の切り離し作業をしていた車掌のサムはどうなったかということです。
列車の切り離し作業はうまくいくかと思われましたが、鎖が絡まったためマイケルと車掌が鎖を切断しようとします。
なんとか鎖は切れ、マイケルは後方の車両に飛び乗りなんとか無事でしたが、車掌を乗せた前方の車両は脱線し大破してしまいました。
あれだけの事故ですから、車掌のサムは脱線した列車とともに命を落としたと考えられます。
列車は時速100kmで脱線、障害物にぶつかり爆発したことを考えると生存の可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
サムは「電車が俺の棺桶になる。やっぱり思ったとおりだったな」と予言めいた事を言っていましたが、その通りになってしまったようです。
永井さん目当てでリーアム・ニーソンの「トレイン・ミッション」(“The Commuter”) 見ました。チャラ車掌の永井さん、乗客をナンパしたり、乗車券チェック時に「車内精算は追加料金になるけど、それは俺のせいじゃないんで〜」つってたり、いちいちチャラくてクソかわいかった! pic.twitter.com/fkzLBmQsdg
— 乙女座 (@virgootome) October 13, 2019
もうひとりのチャラい車掌は列車の切り離し作業をせず、最初から後方の車両にいたので生き残りました。
納得いきませんが、人生って案外こんなものなのかもしれませんね・・・
まとめ
この記事では「トレイン・ミッション」の謎の女ジョアンナと車掌についてまとめました。
- ジョアンナは汚職事件に関わる大手企業の会社員と考えられる
- ジョアンナは事件が明るみに出ないよう動いていた中心人物
- ラストのバッジはマイケルが警察に復職したことを意味している
- 車掌のサムは列車事故で死んだと考えられる
ツッコミどころはありましたが、おもしろい映画でした!
最後までご覧いただきありがとうございました!