「アナと雪の女王2」はアメリカで2013年に公開された「アナと雪の女王」の続編です。
ディズニーアニメには続編が多いと言われています。
ディズニーアニメは「続編ばかり」で、続編は「駄作が多い」「つまらない」と言う人までいます。
なぜディズニーアニメには続編が多いのか?
なぜ続編には駄作が多いといわれるのか?
ここではディズニーアニメの続編について考察します。
目次
ディズニーアニメは続編ばかり?続編がある作品を年代順に
無事に<真実の愛>を見つけて、アレンデールの城の門も、エルサの心も開かれました✨
(´-`).。oO(『#アナと雪の女王』をご覧いただいたみなさま、最後までお付き合いいただきありがとうございました!#アナ や #エルサ、#クリストフ や #オラフ たちと一緒に楽しく歌えましたか?)#アナ雪 pic.twitter.com/WTvqvz0lJy
— ディズニー・スタジオ(アニメーション)公式 (@DisneyStudioJ_A) November 15, 2019
ウォルト・ディズニーアニメーションスタジオ制作の長編アニメの中でどの作品に続編があるのか、年代順にまとめました。
作品名 | アメリカ公開年 | 続編(アメリカ公開年) | 備考 |
白雪姫 | 1937年 | なし | |
ピノキオ | 1940年 | なし | |
ファンタジア | 1940年 | ファンタジア2000(2000年) | リニューアルなので 正確には続編ではない |
ダンボ | 1941年 | なし | |
バンビ | 1942年 | バンビ2 森のプリンス(2006年) | 続編はウォルト・ディズニー・カンパニー製作 |
ラテンアメリカの旅 | 1943年 | 三人の騎士(1945年) | |
メイク・マイン・ミュージック | 1946年 | なし | |
ファン・アンド・ファンシー・フリー | 1947年 | なし | |
メロディ・タイム | 1948年 | なし | |
イカボードとトード氏 | 1949年 | なし | |
シンデレラ | 1950年 | シンデレラⅡ(2002年) シンデレラⅢ(2007年) |
続編はOVA作品 |
ふしぎの国のアリス | 1951年 | なし | |
ピーターパン | 1953年 | ピーター・パン2 ネバーランドの秘密(2002年) |
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わんわん物語 | 1955年 | わんわん物語Ⅱ(2001年) | 続編はビデオ作品 |
眠れる森の美女 | 1959年 | なし | |
101匹わんちゃん | 1961年 | 101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険(2003年) |
続編はOVA作品 |
王様の剣 | 1963年 | なし | |
ジャングル・ブック | 1967年 | なし | |
おしゃれキャット | 1970年 | なし | 企画はあったがボツに |
ロビン・フッド | 1973年 | なし | |
くまのプーさん 完全保存版 |
1977年 | ティガー・ムービー プーさんの贈りもの(2000年) くまのプーさん 完全保存版II(2003年) くまのプーさん ザ・ムービー(2005年) くまのプーさん(2011年) |
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ビアンカの大冒険 | 1977年 | ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え! (1990年) |
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きつねと猟犬 | 1981年 | きつねと猟犬2 トッドとコッパーの大冒険(2006年) | |
コルドロン | 1985年 | なし | |
オリビアちゃんの大冒険 | 1986年 | なし | |
オリバー ニューヨーク 子猫ものがたり |
1988年 | なし | |
リトル・マーメイド | 1989年 | リトル・マーメイドⅡ(2000年) リトル・マーメイドⅢ(2008年) |
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美女と野獣 | 1991年 | 美女と野獣ベルの素敵なプレゼント(1997年) 美女と野獣ベルのファンタジーワールド(1998年) |
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アラジン | 1992年 | アラジンジャファーの逆襲(1994年) アラジン完結編盗賊王の伝説(1996年) |
TVシリーズもあり |
ライオンキング | 1994年 | ライオン・キング2(1998年) ライオン・キング3(2004年) |
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ポカホンタス | 1995年 | ポカホンタスⅡ(1998年) | |
ノートルダムの鐘 | 1996年 | ノートルダムの鐘Ⅱ(2002年) | |
ヘラクレス | 1997年 | なし | TVシリーズの続編あり |
ムーラン | 1998年 | ムーランⅡ(2005年) | |
ターザン | 1999年 | ターザン&ジェーン(2002年) ターザンⅡ(2005年) |
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ダイナソー | 2000年 | なし | |
ラマになった王様 | 2000年 | ラマになった王様2(2005年) | |
アトランティス 失われた帝国 | 2001年 | アトランティス帝国最後の謎(2003年) | |
リロ・アンド・スティッチ | 2002年 | スティッチ!ザ・ムービー(2003年) リロ&スティッチ2(2005年) リロイ・アンド・スティッチ(2006年) |
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トレジャー・プラネット | 2002年 | なし | |
ブラザー・ベア | 2003年 | ブラザー・ベア2(2006年) | |
ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え! |
2004年 | なし | |
チキン・リトル | 2005年 | なし | 企画はあったがボツに |
ルイスと未来泥棒 | 2007年 | なし | 企画はあったがボツに |
ボルト | 2008年 | なし | |
プリンセスと魔法のキス | 2009年 | なし | |
塔の上のラプンツェル | 2010年 | なし | 続編短編アニメはあり |
シュガー・ラッシュ | 2012年 | シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年) | |
アナと雪の女王 | 2013年 | アナと雪の女王2(2019年) | |
ベイマックス | 2014年 | なし | TVシリーズの続編あり |
ズートピア | 2016年 | なし | |
モアナと伝説の海 | 2016年 | なし |
こうしてみるとディズニー長編アニメには続編が多いことがわかります。
調査した52作品中、長編アニメの続編があるものが24作品と半数近くあります。
パート3、パート4も作られた作品や、続編のTVシリーズが作られた作品もあることを考えると、かなりの割合で続編が作られていることがわかります。
参考までにスタジオジブリの続編は「となりのトトロ」の続編「めいとこねこバス」しかありません。
「魔女の宅急便」にも続編はありますが、角野栄子さんの原作がシリーズ化されたもので、ジブリ公式の続編ではありません。
ディズニーとジブリをくらべると続編に対する取り組み方が大きく違うことがわかります。
長編アニメに限定してもこれだけ続編が多いことを考えると、いい意味でも悪い意味でもディズニー続編商法と言われるのも納得、という印象ですね。
なぜディズニーは続編アニメを作るのか?3つの理由を解説
『シュガーラッシュ2』で見れるプリンセスたちのパジャマ姿いいよね!エルサ姉様とか色気凄いし。#アナ雪 #アナと雪の女王 pic.twitter.com/QLiToP0YhC
— GumMy. 🧬 (@okiGumMy) November 15, 2019
なぜディズニーは続編アニメを作るのか?
すでに多くの方がご存知だと思いますが、理由は3つ考えられます。
儲かるから
ディズニーが続編の長編アニメを作る理由でもっとも大きいのがこれでしょう!
1作目が人気になりヒットすれば、1作目のファンが2作目を観ようと映画館に押しかけます(見て面白いかどうかは別ですが)。
つまり2作目はある程度の興行収入が見込めます。
また関連グッズ、ブルーレイやDVD、書籍などの販売も見込めますから、その分儲けが増えます。
映画公開後2,3年後にはTV放送もあるでしょうから、放映権料も入ってきます。
人気作品の続編を作れば、ほぼ間違いなく大きな利益を獲得できるというわけです。
制作の労力が少なくてすむから
ディズニーがアニメの続編を作る2つ目の理由が「制作の労力が少なくてすむ」です。
アニメをゼロから作るのは大変です。
ストーリー、キャラクター、世界観などなにもないところから作るのは大変で、莫大な人手やお金が必要です。
しかし1度作ったものを再利用して続編を作る場合は、1作目にくらべて労力は少なくて済みます。
最近の例をあげると「アナ雪」だったら続編ではエレサ、アナ、クリストフなどのキャラは続編で使いまわしができます。
世界観も引き続き同じ物を使うことができます。
手を抜いているということではありませんが、続編では労力が少なくてすむことは事実でしょう。
固定ファンが映画を見に来るから
1つ目の理由と大いに関係しますが、1作目がヒットすればそこに固定ファンが生まれます。
そんなファンは続編を期待するでしょうし、ディズニーが続編を作れば1作目のファンは間違いなく映画を見に行きます。
それにともないグッズやブルーレイなども購入します。
一度作った固定ファンをディズニーがみすみす逃すはずはありません。
二匹目のドジョウを狙って続編が作られるというわけです。
ディズニーアニメの続編はつまらないという声をご紹介
❄ついに解禁❄
『#アナと雪の女王2』日本版 #エルサ 役・松たか子さんが歌う「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」✨
エルサが抱くまだ見ぬ未知の世界への不安と期待を歌い上げた、力強く、美しい歌声に注目👂
— ディズニー・スタジオ(アニメーション)公式 (@DisneyStudioJ_A) November 13, 2019
Yahoo!知恵袋にこんな書き込みがありました。
ディズニーアニメは続編が不評なものが多いイメージがあります
同様の書き込みや質問は複数あり、続編には不満があるという方がいるようです。
そこでディズニーアニメの続編がつまらないという方の声を集めました。
でも最近、ディズニーの続編系には色々裏切られてきたしなぁ……トイストーリーとかスターウォーズと
か……。— すずゆかちゃん (@suzuyuka_goof) November 16, 2019
最近のディズニーは、続編が本当につまらないなぁ。
— megy180602 (@megy180602) July 15, 2019
CMでてた時からトイストーリー4ってトランスフォーマーの続編みたいにつまらんくなってるだろうなって思ってたけど、つまらないどころか改悪とか
最悪じゃん…本当に3は感動したしディズニーで一番好きだったのに
シュガーラッシュの2作目も自分的にはヴァネロペに拘りすぎるラルフが気持ち悪かった— 🦀かま (@nemu1230) July 15, 2019
そういえば昨日
砂糖ラッシュおんらいん観てきた
ディズニーの続編は、つまらないのばかりなの忘れてたよ
プリンセスの扱いもすごく雑でがっかり
最後の最後まで面白くなかった
娘も1はすごく食いついてたから観に行ったけど途中で飽きてた
今度から気をつけよう— byou (@ghostrider_byou) December 23, 2018
ズートピアはもうニックとジュディなんで結婚しないんだろうってほんと思う
ディズニー続編はつまらないから短編作ってほしい!— みっちゅ 低浮上 (@DmHiPku) March 31, 2017
質の低い続編ばかり量産してたのはディズニーの方だったのにね。
— チン丸 (@I_am_TomCruise) December 18, 2013
このようにディズニーの続編はつまらないという声は多くあることがわかります。
その一方で「続編の中には面白いものもある」という声もあります。
- ライオン・キングの続編は2つともおもしろい
- リトル・マーメイドの続編はまあまあいい
- ビアンカの冒険ゴールデンイーグルを救え!は続編の中でも指折りの作品
それに対して続編を評価するTweetもあります。
去年の子供の日は『バンビ2』を観た。ビデオスルーで急に質が落ちる続編が多いディズニーにしては珍しく、けっこう力の入った作品。音楽もブルース・ブロートンだし、絵もきれい。いまだにたまに観たいと言ってくる「当り」の作品。
— はんべえ@映画好き (@hanbe13) May 4, 2017
ただ個別にはおもしろい続編はあるという意見はあるものの、ディズニーの続編は面白くない、質が落ちるという声が多い印象を受けました。
なぜディズニーアニメの続編は駄作と言われるのか?
駄作とはいいすぎかもしれませんが(笑。
口コミを調べると続編は質がおちる、つまらないという声が多くあることがわかりました。
ではなぜディズニー・アニメの続編はつまらないといわれるのでしょう?
ディズニートゥーン・スタジオズに有能なスタッフがいないから
ヤフー知恵袋にこんな答えがありました。
ディズニーでは、一作目は本家のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズが作っていますが、続編はTVシリーズなどを担当しているディズニートゥーン・スタジオズが引き継いで作っています。
なんとなくパッとしないのはその影響が大きいと思います。
よく名前を聞くような有名な監督やアニメーターを多数擁しているウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズに対して、ディズニートゥーン・スタジオズはそれほど有能なスタッフが居ないので、どうしても見劣りしてしまいますね。
引用:Yahoo!知恵袋
ディズニートゥーン・スタジオズはウォルト・ディズニー・カンパニーの下で映画や短編作品を作っていた会社です。
ウォルト・ディズニー・カンパニーが制作する1作目は面白けど、ディズニートゥーン・スタジオズが制作する2作目はつまらないのは、有能なスタッフがいないからという答えですね。
この点を指摘する方は他にもいましたし、続編がつまらない理由として当てはまるかと思います。
ただ2018年にディズニートゥーン・スタジオズは閉鎖されました。
ですから今ではディズニートゥーン・スタジオズに有能なスタッフがいないという理由は当てはまらなくなっています。
続編は一作目を超えられないという宿命
これはディズニー長編アニメだけではなく、映画の続編すべてにあてはまることですが。
続編は1作目のヒットを受けて作られます。
1作目がコケたら続編は作られることはありません。
1作目がヒットしたのはこれまでない斬新なストーリーだったり、キャラクターが個性的だったり。
また音楽、映像、表現方法がこれまでになかったりといったすぐれた要因があるのだと思います。
しかし2作目で同じ手を使ってもすでに観客は1作目でその手法に慣れてしまっているので、どうしても続編は評価が低くなります。
また1作目と違う切り口や手法で続編を作ると「1作目のほうがよかった」「前と世界観がちがう」「前作の雰囲気が台無し」など、前作のファンから批判が来ることがあります。
このように考えると、そもそも続編でいいものを作ること自体がむずかしいと考えることができます。
特にディズニーアニメには目の肥えたファンが多いです。
そのため続編が作られるとなると、それに対する期待は高いものがあります。
そこでちょっとでも納得がいかない作品を見せられると「1作目はよかったけど続編はダメ!」という印象につながってしまうのです。
ディズニー・アニメの続編にリトル・マーメイドの続編など面白いものもありますが、以上の理由から全体の印象として「続編はつまらない」という評価になっているのかもしれません。
まとめ
- ディズニー長編アニメには続編が多い
続編が作られる理由は
- 儲かるから
- 制作の労力が少なくてすむから
- 固定ファンが映画を見に来るから
ディズニー続編アニメがつまらない理由は
- ディズニートゥーン・スタジオズに有能なスタッフがいないから
- 続編は一作目を超えられないという宿命
続編って1より質が落ちるものが多いとわかっていながら、1が好きだと続きが気になってつい観に行っちゃうんですよね・・・
それで後悔したことは1度や2度ではありません。
これからはハードルを上げすぎず、軽い気持ちで続編を楽しみたいです。
ところで「アナと雪の女王2」はどうなることやら。軽い気持ちで観に行きましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!