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引っ越し大名の映画は史実に基づいた実話?片桐春之介のモデルや元ネタ・実在するかについても

2019/09/05
 
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8月31日公開予定の「引っ越し大名!」。土橋章宏さんの時代小説「引っ越し大名三千里」が原作です。

土橋さんといえば「超高速!参勤交代」など独自の視点で時代小説を書いている方なので、この映画も期待ができますね。

ところで映画「引っ越し大名」は史実に基づいた実話を映画にしたものなのでしょうか?

また引っ越し奉行に任命された片桐春之介にはモデルや元ネタは実在するのでしょうか?

ここでは映画「引っ越し大名」の設定について考察します。

 

「引っ越し大名!」の映画は史実に基づいた実話?

国替えは史実に基づく実話?

「引っ越し大名!」に出てくる国替えは実際の江戸時代にありました。ですから史実に基づく実話です。

ごくかんたんに国替えを説明すると大名の領地を交代することです。

「転封(てんぽう)」「所替(ところがえ)」「国替(くにがえ)」などと言われていました。

国替えは一部の人だけが江戸と領地を行き来する参勤交代にくらべ、莫大な金も労力も必要とします。

ですから国替えを命じらると藩の財政は一気に苦しくなってしまいます。

藩の規模にもよりますが、一説によると藩の引っ越しには10,000両以上の費用が必要だったとも言われています。

何度も国替えを命じられ、財政が破たんした藩もあるそうです。

幕府は各藩の力を抑えるために、参勤交代とともに国替えを利用していたことがわかりますね。

なお大名3家の領地を互いに交換する三方領知替え(さんぽうりょうちがえ)というものもありました。

最も有名なものでは、天保11年の川越藩、庄内藩、長岡藩が国替えを命じられた三方領地替えがあります。

この三方領地替えは実現しませんでしたが、幕府の権威が落ちたということで高校日本史の教科書にも載っています。

松平直矩は史実に基づく実在の人物?

映画「引っ越し大名!」で、姫路藩から肥後国日田藩への引っ越し(国替え)を命じられる松平直矩(まつだいらなおのり)は実在の人物です。

また直矩が何度も国替えを命じられていたことも史実に基づく実話です。

ただ映画に登場する姫路藩の松平直矩以外は架空の人物、つまりフィクションと言っていいでしょう。

直矩は父親・直基の代になんと4回も国替えを命令されます。

越前勝山藩3万石→越前大野藩5万石→山形藩15万石→姫路藩15万石、と石高だけを見れば増えていきますが、国替えには莫大な予算がかかるためかなりの負担がかかっていたことが予想されます。

そんな苦労がたたってか、松平直基は姫路藩へ行く旅の途中で死んでしまいます。

5歳で家督を引き継いだ直矩も、越後村上藩→姫路藩→豊後日田藩→出羽山形藩→陸奥白河藩、と数年おきに国替えをさせられます。

その結果財政は破たん状態に。

そのため「引っ越し大名」と呼ばれるようになったのです。

原作者の土橋章宏さんはこの事実を基に小説を書き上げ、その小説を映画にしたわけです。

武士の桜の紋は史実に基づく?

ここで補足的な情報として片桐春之介の裃の紋を取り上げます。

上のインスタグラムの画像を見ると、星野源演じる片桐春之介の裃に桜の紋があることがわかります。

では江戸時代の武士が桜の紋を使っていたのは史実に基づくものなのでしょうか?

以下のアエラドットの記事をご覧ください。

戦国武将が使っていた家紋は無数にあるが、この中にこれほど愛されている桜をモチーフにしたものがひとつもないのだ。100種以上の家紋の図版に用いられている梅とは、扱いがずいぶん異なる。「短命」や「儚さ」といったイメージが家督に関しては相応しくなかったのだろう。

引用元:https://dot.asahi.com/dot/2017032300046.html?page=2

この記事には戦国武将の家紋には桜をモチーフにしたものがひとつもないとあります。

でも調べてみると江戸時代には桜を家紋として使っていた大名はいたようです。

例えば清和源氏の流れをくむと称した大名の仙谷氏は九曜桜を家紋として使っていました。

また清和源氏足利氏の流れをくみ、江戸時代に肥後五四万石の大名だった細川氏は、有名な九曜紋以外に桜紋を使っていました。

ですから桜の紋は史実に基づくと言えますし、片桐春之介の裃に桜の紋があってもおかしくないと考えられます。

ただし桜の紋を使う武将は実際には少なかったようです。桜はすぐに散ってしまうことから短命をイメージさせるためです。

同じように椿(つばき)も家紋として使うことはきらわれていました。
椿の花は散る間際にポトリと落ち、それが首を落とされることを連想したからのようです。

映画「引っ越し大名!」の片桐春之介はのモデルや元ネタは実在する?

結論を書くと、映画「引っ越し大名」の主人公・片桐春之助にはモデルになった人物や元ネタは存在しないと考えれます。

映画「引っ越し大名!」や小説「引っ越し大名三千里」で、片桐春之介は書庫番という仕事をしています。

今でいうと図書館の職員や司書です。

人と接するのが苦手で(コミュニケーション障害?)本ばかり読んでいたため、こいつだったら国替のことをよく知っているだろう、ということで引っ越し奉行に任命されます。

つまり片桐春之介は歴史の表舞台ではなく裏方の人物です。

国替を担当した人物は藩にいたはずですが、裏方の人物の資料や情報は乏しく名前など残ってはいません。

片桐春之介もモデルや元ネタではなく、小説や映画の架空の人物として考えるのが妥当です。

まとめ

  • 「引っ越し大名!」の国替え、松平直矩、桜の紋は史実に基づく
  • 「引っ越し大名!」の片桐春之助のモデルや元ネタは実在しない

楽しい映画になりそうですね。公開が楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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