「虚構推理」は王道のミステリーではありません。
真実がどうであれ単純に多くの人を納得させたら勝ち、という推理を働かせるものです。
邪道とまではいいませんが、抵抗がある方がいるかもしれません。
ただマンガや小説を読むとハマります!
ここでは「虚構推理」の鋼人七瀬のまとめサイトに注目しました。
鋼人七瀬まとめサイトを作ったのは誰なのか?
まとめサイトを作った目的や事件の結末についてもまとめました。
目次
「虚構推理」鋼人七瀬の目的は何?
―原作イラスト紹介―
片瀬茶柴先生の描くコミックス単行本のイラストで、放送に先駆けて #虚構推理 の世界を覗いてみましょう!コミックス『虚構推理 3』より第6話扉絵!
七瀬かりんと鋼人七瀬。その関係性とは…!? pic.twitter.com/SbChlzwv3d
— 「虚構推理」TVアニメ公式 (@kyokou_suiri) November 27, 2019
鋼人七瀬まとめサイトを作った人物について解説する前に、鋼人七瀬自身について解説します。
後で触れますが、まとめサイトを作った人物には目的がありました。
では鋼人七瀬自身には恨みを晴らすなど、何らかの目的はあったのでしょうか?
結論を書くと鋼人七瀬自身には目的はありません。
亡霊や妖怪などの存在は、通常何らかの感情を持って人間の前の現れます。
怨念や復讐の気持ちであったり、感謝や注意喚起であったり。
この作品の主人公・岩永琴子は妖怪やあやかしの「知恵の神」なので、妖怪たちの気持ちをよく理解することができます。
しかし琴子が初めて鋼人七瀬と相対した時、琴子は鋼人七瀬から何の意志も感情も感じることはできませんでした。
それでも鋼人七瀬は夜な夜な現れては人を襲い、ついには刑事を殺すまでになってしまいます。
誰かに復讐しようとか、恨みを晴らそうなど目的がないにもかかわらず行動するのが鋼人七瀬です。
鋼人七瀬まとめサイトを作ったのは誰?目的や結末についても
ではそんな鋼人七瀬まとめサイトを作ったのは誰なのか、以下で解説します。
鋼人七瀬まとめサイトを作った人物
鋼人七瀬まとめサイトを作ったのは桜川六花(さくらがわりっか)です。
六花は桜川九郎の三歳年上のいとこで、九郎の初恋の相手です。
六花が以前検査のため長期入院していた時には、九郎はしばしば見舞いに行っていまいた。
桜川六花が鋼人七瀬サイトを作った目的
鋼人七瀬には目的がありませんが、鋼人七瀬サイトを作った六花には目的がありました。
それは自分が持つ2つの能力を失くし、普通の人間に戻せる神のような存在を作りだすこと。
いつのことかは正確にはわかりませんが、六花は「人魚」と「くだん」という2種類の妖怪の肉を食べたことがあります。
古くから「人魚」を食べると「不老不死」の、「くだん」を食べると「未来視」の能力が手に入ると言われています。
そのため桜川家繁栄のために桜川家の何者かが身内にこれらの肉を食べさせました。
その結果、六花は2つの能力を手に入れてしまいました。
ただ六花はこれらの能力を望んで手に入れたわけではありません。
そのためこの能力を失くし、普通の人間として暮らしたいと思っていました。
病院で検査をしたのもこの2つの能力を無くす方法を探るためです。
しかしその方法を見つけることはできず、病院を厄介払いされてしまいます。
その後六花は鋼人七瀬まとめサイトを作り、七瀬かりんの亡霊・鋼人七瀬を生み出します。
まとめサイトが鋼人七瀬を生み出した
鋼人七瀬は人間の想像力が生み出した怪物です。
しかし人々の噂や想像力から実体が生まれたというより、六花が作ったまとめサイトに閲覧者たちが誘導されて作り出された怪物です。
六花は真倉坂市に死んだアイドル・七瀬かりんの亡霊が出ることを耳にします。
七瀬かりんの死にはさまざまなスキャンダルが噂されていました。
六花はこの噂に亡霊を足せば大きな都市伝説になり、巨大な想像力の怪物ができるだろうと考えます。
そしてまとめサイトを作り、自ら描いた鋼人七瀬のイラストを掲載します。
鋼人七瀬という名前を付けたのもおそらく六花でしょう。
まとめサイトを見た人たちは顔が真っ黒、ひらひらの衣装、巨乳、そして鋼人七瀬という名前を強烈にイメージします。
閲覧者がこのイメージを強烈に持ち想像力を豊かにすることで、鋼人七瀬は大きな力を持つようになりました。
最後は人(寺田刑事)を殺すまでに強くなってしまいました。
すべては望まない形で得た能力を失くし、自分の体をもとに戻したいという六花の思いからでした。
鋼人七瀬まとめサイトの結末
琴子、九郎、サキの三人は協力して鋼人七瀬を倒そうとします。
そのために琴子は六花が作ったまとめサイトで「鋼人七瀬など存在しない」という推理を展開し、世論をその方向に導く必要があります。
閲覧者が「鋼人七瀬など存在しない」という考えに傾けば、人々の想像から生まれた鋼人七瀬は自然と消えるからです。
琴子は世論を誘導するために、4つの推理を用意します。
それに対してまとめサイトの管理人六花は「不老不死」と「未来視」の能力を活かし、「鋼人七瀬は存在する」という世論に導こうとします。
最後は琴子の「七瀬かりんは生きており、かりんがまとめサイトの管理者である」という推理に閲覧者が導かれ、鋼人七瀬は虚構であるという採決がくだされます。
その結果六花は破れ、まとめサイトは閉鎖されました。
以上が鋼人七瀬まとめサイトの結末でした。
まとめ
アニメ「虚構推理」琴子や九郎・怪異たちが集う第2弾ビジュアル、追加キャストも(動画あり / コメントあり)https://t.co/pREAOhaN4e
#虚構推理 pic.twitter.com/IxPgJWFbXG
— コミックナタリー (@comic_natalie) November 21, 2019
- 想像力が生んだ怪物・鋼人七瀬自身には目的がない
- 鋼人七瀬まとめサイトを作ったのは桜川六花
- 六花は「不老不死」「未来視」の能力をなくす神を生み出すために鋼人七瀬まとめサイトを作った
- 琴子との議論に破れたため、六花は鋼人七瀬まとめサイトを閉鎖した
鋼人七瀬は謎の存在ですが、その謎が明らかになっていく過程がとてもうまく描かれています。
またまとめサイトで六花と琴子がやり合う場面も実に見ごたえがあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!