マンガ「虚構推理」12巻30話~13巻33話に収録されている「雪女のジレンマ」。
元妻の殺害容疑が室井昌幸(むろいまさゆき)にかかります。
しかし昌幸は雪女と天ぷらを食べていたのでアリバイはありますし、殺人は不可能。
そもそも昌幸には元妻を殺す動機がありませんし、自分のアリバイを雪女に証言をさせるわけにもいきません。
そこで雪女が頼ったのが岩永琴子ですが、琴子はどんな答えを導くのでしょう?
今回は「雪女のジレンマ」編の真犯人について解説します。
なおネタバレありなので、作品未読の方はご注意ください。
目次
「虚構推理」雪女のジレンマ編の真犯人は?
アニメ『虚構推理 Season2』第2弾PVが公開
新キャラクターである雪女(声:悠木碧)と室井昌幸(声:古川慎)のボイスを初解禁。ソフトクリームを食べるシーンなど、雪女の美しくも可愛い姿も見られる。#虚構推理
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雪女のジレンマ編の真犯人
おすすめの本の紹介:『虚構推理(13) (月刊少年マガジンコミックス)』(片瀬茶柴, 城平京 著)
虚構推理の最新刊は雪女ちゃんが可愛いのは当然だが真犯人の飯塚渚ちゃんも可愛いぞ!! pic.twitter.com/CnXUetXdfc
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さっそく結論ですが、「雪女のジレンマ」編の真犯人・・・つまり室井昌幸の元妻を殺害したのは飯塚渚(いいづかなぎさ)という女性です。
室井昌幸が起業した会社の社員である飯塚渚は、会社の吸収合併時に昌幸の味方をした人物。
昌幸が会社を追い出される前には、昌幸が手掛けていた仕事を引き継ぐなど、昌幸が信頼していた優秀な部下でもあります。
昌幸が会社を去った後も、飯塚渚は昌幸に連絡をしてきてくれました。
でも飯塚渚は昌幸に元妻殺しの罪をなすり付けようとしたのです。
飯塚渚の動機や目的については後で解説します。
雪女のジレンマ編のあらすじ
飯塚渚の動機や目的を解説する前に、「雪女のジレンマ」編のあらすじを簡単に解説します。
雪女に助けられる
11年前の冬、室井昌幸が友人の隼人と雪山を登山していた時のこと。
昌幸は隼人に谷底に突き落とされ、大けがを負い、身動きができなくなってしまいます。
そのとき、昌幸の前に雪女が現れます。
最初は幻覚かと思った昌幸でしたが、そうではなく、雪女は実在したのです。
雪女は昌幸を救助しますが、助ける代償として昌幸の現在の所持金の半分と、自分の存在を他の人間に漏らさないことを要求。
こうして昌幸は雪山から奇跡的に帰還します。
なぜ隼人は昌幸を付き落ちしたのか?
警察の調べに対して、隼人の答えは「魔が差した」。
ですが本当の理由は昌幸への嫉妬でした。
隼人が好きな女性が昌幸に片思いをしていたのです。
そこで昌幸を殺し、悲しんでいる女性にやさしく近づけば自分のものにできる、と隼人は考えます。
事件は、昌幸が隼人から慰謝料をもらったことで収まりますが、数年後に隼人は交通事故で死亡したとのことでした。
起業・結婚と順風満帆の昌幸だったが・・・
大学卒業後、昌幸は隼人からもらった慰謝料を使い起業。
ビジネスはうまくまわり、29歳の時に結婚。
順風満帆と思われましたが、愛人を作った妻に殺されかけたり。
仲間の裏切りに会い、会社は大企業と合併したり。
居場所がなくなった昌幸は会社から追い出されてしまいます。
雪女との再会
城平京(原作)、片瀬茶柴(漫画)『虚構推理』⑫を読みました。画像は「雪女のジレンマ」より。 pic.twitter.com/n6b9Q1xtnW
— 計都 (@artscape_tha) July 12, 2020
雪女との出会いを思い出した昌幸は、滑落した山の麓の一軒家に引っ越しすると、雪女と再会。
雪女のことを口外した昌幸でしたが、殺されることはなく、この後から週に2,3回、雪女の訪問を受けることになります。
元妻殺害の疑いをかけられる
雪女と再会を果たした昌幸でしたが、元妻殺害の疑いをかけられてしまいます。
真犯人は、元妻の死体はまるで昌幸が殺したかのようだったから。
元妻の手のひらに”マサユ”と書かれていたのが決め手でした。
でも殺害されたとされる9月12日の夜、昌幸は雪女とてんぷらを食べていたので、犯行は不可能。
アリバイがあった昌幸でしたが、雪女に証言させるわけにもいかず。
そこで昌幸を救うために、雪女は琴子に助けを求めたのです。
犯人は9月12日の夜に昌幸が在宅していることを確認していた
真犯人である飯塚渚は9月12日の夜、昌幸に電話をして、昌幸が自宅に一人でいることを確認していました。
つまり昌幸はアリバイを証明できない状況にあったのです。
こうして真犯人は昌幸の元妻を殺害し、昌幸の犯行に見せかけたのです。
雪女のジレンマ編の犯人の動機と目的
城平京(原作)、片瀬茶柴(漫画)『虚構推理』⑫を読みました。画像は「雪女のジレンマ」より。 pic.twitter.com/n6b9Q1xtnW
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ここでは飯塚渚の動機や目的を解説します。
現状を打破する
昌幸のことを愛し、尊敬していた飯塚渚は、昌幸の元妻が浮気をしていたことに腹を立てていました。
そんな飯塚渚は昌幸が会社を去るとき、昌幸に付いていきたかったのですが、昌幸に迷惑になるかと考え自重。
その後、人間不信に陥った昌幸は動こうとせず、引きこもりに。
そんな現状を打破するために、飯塚渚は殺害を犯しました。
昌幸を自分のものにしたかった
飯塚渚には昌幸を自分のものにしたいという思いがありました。
ではなぜ飯塚は昌幸に妻殺害の罪をなすりつけたのか?
昌幸に歪んだ愛を持つ飯塚渚は、容疑をかけられた昌幸が自分に頼るように仕向け、自分が献身的な態度を取ることで、昌幸をものにしようと考えたようです。
雪女のジレンマ編のその後
#虚構推理 17巻読了
雪女やっぱかわいい〜
本筋がややこしいだけに、余計癒される〜 pic.twitter.com/c1cPlBozIl— まどか@趣味垢 (@tmadoka0514) June 14, 2022
雪女と昌幸のその後
雪女と昌幸のその後どうなったかは不明。
昌幸は雪女に魅力を感じつつも、将来については不安に感じていました。
寿命も価値観も違うのですから当然ですが、その一方で昌幸は雪女との関係も続けたいと思っていました。
推測ですが、雪女と昌幸は結婚するのではないでしょうか。
相性もいいですし、惹かれあっていますから、仲のいい夫婦になるかもしれませんね。
17巻51話に雪女が再登場?
雪女は17巻51話「雪女を斬る」に再登場します。
でも再登場する雪女は、「雪女のジレンマ」編に登場する雪女の姉。
姉妹の氏名は不明です。
岩永琴子は、高校時代の友人から「江戸時代の雪女」の依頼を受けます。
友人の家系には、江戸時代に雪女を斬って名を上げた剣客がいます。
剣客は、自分には雪女の血が流れているのではと心配して、友人を通して琴子に相談してきたのです。
なお「雪女を斬る」は10話にも渡る長編。
でもうまくストーリーができているので、引き込まれるように読んでしまいますよ!
まとめ
- 「雪女のジレンマ」編の犯人は飯塚渚
- 室井昌幸を敬愛していた飯塚渚は、昌幸に容疑を擦り付けることで、昌幸が自分を頼るように、さらには昌幸をものにするために昌幸の元妻を殺害した
- 17巻51話~18巻60話の「雪女を斬る」には「雪女のジレンマ」の雪女の姉が登場する
最後まで読んでいただきありがとうございました!