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後宮の烏/寿雪(じゅせつ)の正体は?過去や烏漣娘娘との関係についても

後宮の烏

「後宮の烏(こうきゅうのからす)」の主人公・柳寿雪(りゅうじゅせつ)。

後宮の奥深くの夜明宮で暮らす寿雪は、妃でありながら夜伽をすることもなく、皇帝の子を産むこともない特別な妃。

呪殺など不思議な術を使うと言われる寿雪とは、一体何者なのでしょうか?

今回は寿雪の正体を解説します。

過去や烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)との関係についてもまとめました!

「後宮の烏」記事一覧

 

「後宮の烏」寿雪(じゅせつ)の正体・能力を解説

夜明宮で暮らす烏妃(うひ)

柳寿雪とは、後宮の奥深くにある夜明宮(やめいきゅう)で暮らす烏妃です。

烏妃とは、夜と万物の生命をつかさどる女神である烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に仕えていた巫婆の末裔(まつえい)だとされています。

 

歴史を遡ると、烏妃とはもともと冬の王でした。

作品の舞台となる霄(しょう)の国には、かつて

  • 男王である夏の王:政治を担当
  • 巫女王である冬の王:祭祀を担当

が存在。

夏の王は血族の男子が世襲的に引き継ぎ、冬の王は神託により幼い女子が選ばれてきました。

この冬の王こそが後の烏妃であり、本編開始時点では柳寿雪が烏妃の位に就いています。

 

なお烏妃については以下の記事で詳しく解説しています。

杼王朝・欒王朝の遺児

本編開始時点ですでに故人である寿雪の母親は、前の王朝を興した欒一族(らんいちぞく)の血を引く人物。

また、さらに古い時代の杼王朝(ひおうちょう)の血も受け継いでいます。

欒氏は杼王朝の末裔(まつえい)だからです。

つまり寿雪は杼王朝および欒王朝の遺児なのです。

 

現皇帝である高峻の祖父・炎帝は帝位に就くと、前王朝の帝や皇族をすべて殺害。

欒一族の血を引いている寿雪の母親も殺されてしまいます。

子どもだった寿雪は逃げ延びますが、現王朝にとって杼王朝や欒王朝の末裔である寿雪は敵といえる存在なのです。

銀色の髪は皇族の証

普段は黒く染めていますが、寿雪の髪の色は銀。

銀髪は前王朝の皇族の証です。

前王朝を作った欒一族は、もともと高地に住む少数部族でしたが、

  • 鼻筋の通った顎の小さな骨格
  • 目が大きいい
  • 手足が細く長い
  • 銀色に輝く髪

という身体的な特徴がありました。

寿雪も欒一族の特徴を引き継いでいるのです。

烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の半身を体に宿している

烏妃である寿雪は、烏漣娘娘の半身を体に宿しています。

約1,000年前、鼇(ごう=大亀のこと)の神と戦った際、烏漣娘娘の体は2つに分裂。

その半分が黒刀として界島(ジェトウ)付近に存在し、もう半分は烏妃に体に宿ることに。

初代烏妃である香薔が、自分の体に烏漣娘娘の半身を宿すことを了承したからです。

 

新月の晩、烏漣娘娘は烏妃の体を抜け出し飛び回ります。

自分の半身を探すためですが、このとき烏妃の体は引きちぎられるような痛みを感じます。

歴代の烏妃と同様に、寿雪も新月の晩の苦しみを体験しています。

香薔の結界があるため宮城の外に出られない

香薔(こうしょう)とは初代の烏妃のこと。

欒王朝を作った欒夕は、烏漣娘娘に選ばれた香薔から実権を奪い、烏妃と名付け、夜明宮に閉じ込めます。

これが烏妃の始まりですが、香薔は自分の指を使い、自分のあとの烏妃を宮城から出られなくする結界を作ります。

これ以来、烏妃が宮中から外に出られなくなってしまったのです。

高峻(こうしゅん)と深い関係で結ばれるように

現王朝において危険分子である寿雪ですが、帝である高峻とは深い関係で結ばれることに。

寿雪と高峻の間には、恋愛とも友情とも言えない、何とも不思議な感情が生まれ始めます。

やがて高峻は、後宮に閉じ込められている寿雪を助けたいと思うように。

寿雪を後宮から解放するには、寿雪の体の中にいる烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を解放しなければなりません。

界島(ジェトウ)付近に存在するという烏漣娘娘の半身を見つけられるかどうかが、作品終盤の見どころです。

 

なお、高峻の過去については以下の記事で詳しく解説しています。

衛青(えいせい)とは異母兄妹

これもネタバレになりますが、寿雪と衛青(えいせい)は異母兄妹の関係です。

衛青とは高峻の宦官(かんがん)です。

宦官:後宮に仕えた去勢された男の役人。

妓女だった衛青の母親は衛青を産んだ後、男に捨てられます。

男はその後、寿雪の母親・鶲玉(こうぎょく)を付き合い始め、やがて寿雪が誕生。

つまりは衛青は寿雪の腹違いの兄なんですね。

 

なお寿雪と衛青の父親はあちこちで子どもを作り、最後には妓女に刺されて死亡。

クズですね(笑。

寿雪の能力

寿雪は以下の能力を持っています。

  • 死者の魂を1回だけ召喚できる
  • 成仏できない魂を楽土に送ることができる
  • 幽鬼と意思疎通ができる
  • 持ち物から持ち主を探ることができる
  • 呪詛返しをする
  • ひとがたを烏の姿に変化させて、人を探させる

「後宮の烏」のストーリーには”幽鬼(ゆうき)”、つまり死者の霊がしばしば登場。

寿雪以外の登場人物も幽鬼を見ることは可能。

ですが成仏できない魂を楽土に送ったり、死者の魂を1回だけ召喚できるといった能力は、誰もが持っているわけではありません。

寿雪の能力は特別なんですね。

 

寿雪(じゅせつ)の過去を解説

ここでは寿雪の過去を解説します。

妓女の子として誕生

前で解説した通り、寿雪は妓女の子として誕生します。

妓女(ぎじょ)とは、中国における遊女または芸妓のこと。

母親の名前は鶲玉(おうぎょく)。

鶲玉は前王朝を興した欒一族(らんいちぞく)の血を引いていました。

父親は不明ですが、”つまらない男”だったという証言があります。

4歳のときに母親を殺される

政権交代を果たした高峻の祖父・炎帝は帝位に就いた後、欒一族の皇帝や皇族を殺害。

まだ幼かった鶲玉(おうぎょく)は、正式に皇族と認められていなかったために殺害を免れます。

そして社会に紛れ込み、妓女になり寿雪を出産しますが、ある日やってきた南衙の兵により殺されます。

皇帝に仇なす(あだなす)存在と考えられたからです。

 

しかし母親に逃がしてもらった寿雪は無事でした。

このとき寿雪はわずか4歳だったとのこと。

婢女として売られる

その後、寿雪は婢女(はしため)として売られることに。

染めていた髪は薄汚れ、白髪になりますが、周りの人間は過酷な労働のせいだと考えていたようです。

寿雪の腕にある痣のような印は、家卑になったときに付けられた焼き印なのです。

金鶏に選ばれ6歳の頃に夜明宮に

それから約2年後の秋の日、金色の矢が飛んできます。

そしてやってきた使者により、寿雪は宮城(きゅうじょう)の夜明宮に連れていかれます。

夜明宮には先代の烏妃・麗娘(れいじょう)の姿が。

寿雪は金鶏により烏妃に選ばれたのです。

麗娘は寿雪に読み書き、烏妃の術の使い方を教授。

寿雪はもともと術を持っていませんでしたが、夜明宮に来てから能力が備わり、麗娘から教えを受けることで、自在に使えるようになります。

寿雪と烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の関係を解説

烏漣娘娘の半身を体の中に宿す

烏妃である寿雪の体の中には、烏漣娘娘の半身が宿っています。

烏漣娘娘とは古くから信仰を集めていた女神のこと。

約1,000年前に鼇の神と戦った時、烏漣娘娘の体は2つに分かれます。

そのうち半身は黒刀として界島付近に。

そしてもう半身は烏妃の体に宿ります。

新月の晩は苦しむ

新月の晩、烏漣娘娘は自分の半身を探して寿雪の体を飛び出します。

このとき、寿雪は身を引き裂かれるほどの苦しみを味わいます。

寿雪だけでなく、歴代の烏妃は同じ体験をしています。

 

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まとめ

「後宮の烏」に登場する寿雪の正体や過去、烏漣娘娘との関係について解説しました。

  • 寿雪は夜明宮で暮らす烏妃(うひ)
  • 杼王朝・欒王朝の遺児
  • 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の半身を体に宿している
  • 高峻(こうしゅん)とは深い関係で結ばれている
  • 衛青(えいせい)とは異母兄妹
  • 4歳のときに母親を殺される
  • 婢女になったが、金鶏に選ばれたことで烏妃になる

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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