当ブログの記事にはプロモーションが含まれています

聲の形/石田に見える顔のバツ印の理由は?最後に取れたのはなぜかについても

聲の形

映画「聲の形(こえのかたち)」は、主人公・石田将也が、過去に聴覚障害を持つ西宮硝子にしてきたいじめと向き合いながら、成長する物語。

物語の中で、石田の視点には人々の顔にバツ印がついて見える描写が数多くあります。

彼の心の変化に伴い、このバツ印にも変化が現れ最後には、バツ印が取れ、人々の顔がはっきりと見えるように。

みなさん初めてこのバツ印を見た時は、とても印象深く衝撃を受けた事でしょう。

このバツ印が表す意味とは一体何なのか?なぜ最後に取れたのか?というところが疑問に残ってきますよね。

この記事では石田に見えるバツ印の理由や、バツ印が最後に取れる理由について解説していきます。

聲の形記事一覧はここから

 

「聲の形」石田に見える顔のバツ印(×印)の意味・理由は?

×マークは石田が周囲との関係を拒絶していることの表れ

×マークは石田が周囲との関係を拒絶していることの表れ。

人が周囲との関係を拒絶する場合、様々な理由があります。

石田が周りを拒絶する主な理由は、「いじめや裏切られた事により深い傷を負い、傷付きたくないがための自己防衛」で自業自得だと思いがち。

しかし、それだけではなく、石田の心の奥深くには、他の理由も潜んでいて、この×マークが出ているのです。

石田は聴覚障害者の西宮をいじめていた

石田は聴覚障害の西宮をいじめていました。

耳が聞こえない事を面白がり、暇だからという理由でいじめ始めた石田。

筆談ノートを池に投げたり、補聴器を壊したりと西宮が何も言わない事を良いことにだんだんエスカレートしていきました。

クラス裁判で断罪され石田はいじめの対象に

クラス裁判で断罪され今度は石田がいじめの対象になります。

西宮の補聴器を壊しすぎて、親にバレて、クラス裁判を受けることに。

 

クラスのみんなも一緒になっていじめていたのに、仲が良かった友達からも裏切られ、「全て石田だけがいじめていた」と言われ、石田だけが悪者になりました。

その後はもう西宮が、いじめられる事はなく、いじめの標的が石田に変わります。

教科書は全部池に落とされたり、上靴は捨てられたり、殴られたり、机には落書きされたりと、ひどい仕打ちばかりを受けることに・・・。

いじめられ傷つき心を閉ざしたことで×印が見えるように

いじめられ、傷付き心を閉ざしたことで、石田には×印が見えるように。

周りの人々の顔に×マークが描かれているのは、石田が自分の罪悪感や恐怖心から人々との関わりを避け、心を閉ざしていることを視覚的に表現しているのです。

中学でも、友達と関わる事を何度か試みるも石田がやってるならやめよ。と言われてしまい、また心を閉ざし、そのまま孤独で高校生になり、×マークが表れることに。

いじめていた側なのに、これが出ると、何とも言えない感情でいっぱいになりますよね。

自業自得だけど気持ちはわかる。

でも可哀想ではないとか・・・。

しかし、この物語の裏側には、石田のたくさんの色んな葛藤が描かれている事が伺えてきます。

周囲との関係を断つことは石田にとって楽なことだった

周囲との関係を断つことは石田にとっては楽な事でした。

なぜなら、他者との関係に対して恐怖や不信感を抱き、それを避けるようになり、自分が再び傷つかないように、心を閉ざす事を防衛反応としているため。

他にも罪悪感や自己嫌悪も感じている石田。

西宮に対して悪いことをしてしまったと感じ、強い罪悪感を抱えているため、自己否定に陥り、その結果、他者と関わることを拒否しているのでしょう。

自分が他者と関わる資格がないと思い込み、自ら孤立を選択する事で自分を守るのです。

拒絶されるのではないか、否定されるのではないかという不安が強いので、他者との関わりを避けているのです。

 

このような状態では、他者と関わること自体が大きなストレス。

これらの事から、石田は周りと関わらなくなる方が楽だったのです。

深く心に傷がついたら、信用できなくなり、拒絶してしまう。

何にも心に響かなくなる気持ちはわかります。

友だちになった永束くんの顔からバツ印が消える

友達になった永束くんの顔からバツ印が消えます。

ある日石田は、学校のベンチでお弁当を1人で食べていると、隣のベンチでも1人でお弁当を食べている子がいました。

「あの髪何か見かけた事あるけど、名前は知らない・・・。」それが永束くんとの出会い。

その後石田は、永束くんが、自転車を貸せとヤンキーにかまられているところに遭遇してしまいます。

通り過ぎようとした石田に、少し語りかけるように誰か助けてーと叫ぶ永束くん。

ほっとけない石田は「俺の貸すよ」と言って助けてあげます。

その結果案の定自転車をパクられた石田は、歩いて西宮に会いにいくことに。

 

結局、結弦に阻止され会えなかったことを石田が途方に暮れていた時、「石田くーん」と石田の自転車を押してこちらに向かってくる永束くんの姿が。

永束くんがパクられた石田の自転車を探して持って来てくれたのです。

永束くんが笑って「探したよー!」と言った瞬間、バツ印が剥がれていきます。

このシーンは、石田の中で、久しぶりに自分に対して思いやりを持ってくれる人間に出会い、少し心が開けた瞬間でしたね。

 

最後にバツ印が消えた理由を考察

周りの人たちに関心を持つようになったことで×印が取れた

周りの人達に関心を持つようになったことで、次第に×印が取れていきます。

最後の文化祭のシーン。

みんなの×印が一斉に剥がれていきます。

自分の悪口を言っていると思っていたけど、みんな違う話しをしている事に気付く石田。

こうして前に進めたのも、自分が変われた事も、西宮のおかげのようでしたね。

自分が変わらなければ、相手も変わらないし、一歩踏み出す勇気も必要。

まず、周りを知っていく事も大事です。

植野の顔からもバツ印が取れた

植野の顔からもバツ印が取れました。

石田が入院中ずっと看病してくれていた植野。

お礼を言うと同時に、植野も本音を話します。

そして、最後に「石田、おかえりー。」と笑って照れながら帰って行く足元には、剥がれた×印が取れて落ちてきました。

自分の事を思ってくれる人がいるという事がわかるのは、やはり自信になり、その人の事も少しずつ信じてみようという気になりますよね。

バツ印は今後現れないと予想

バツ印は今後現れないと予想します。

なぜなら、バツ印が取れたということは、彼が自分を許し、他者との絆を再構築する準備ができたことを示していますよね。

したがって、物語のエンディング以降、石田が過去を乗り越え、他者と向き合う力を持ったため、バツ印が再び現れることはないと考えられます。

最後は、問題の島田達も植野が「石田が落ちた時、引き上げて助けたのは島田達だ」と言うことを言っていましたので、そこのバツ印もとれたのではないかと思います。

 

ラストの描写では、友達みんなの顔が映し出されていく中に島田達もいましたので、もうこれでみんなの×印はとれましたよね。

今後は、石田も徐々に心を開いていく事でしょう。

自分の本音も言えて、思いやりも持てる友情関係は素晴らしいもの。

わだかまりはなかなか消えないものですが、普通にみんな仲良くしていってほしいものですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

『聲の形/石田に見える顔のバツ印の理由は?最後に取れたのはなぜかについても』でした。

「聲の形」石田に見える顔のバツ印(×印)の意味・理由は?

  • ×マークは石田が周囲との関係を拒絶していることの表れ
  • いじめられ傷つき心を閉ざしたことで×印が見えるように
  • 周囲との関係を断つことは石田にとって楽なことだった
  • 友だちになった永束くんの顔からバツ印が消える

最後にバツ印が消えた理由を考察

  • 周りの人たちに関心を持つようになったことで×印が取れた
  • 植野の顔からもバツ印が取れた
  • バツ印は今後現れないと予想

最後まで読んでいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました