映画「聲の形(こえのかたち)」は大今良時による漫画「聲の形」を原作とした京都アニメーション制作で、日本アカデミー賞をも受賞した感動的な作品です。
先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子が石田将也にいじめられた事を機に全てが、良いようにも悪いようにも動いていく青春物語。
劇中では、昨今増え続ける自殺についても考えさせられる場面があり、西宮が死のうとする衝撃的な瞬間があります。
その劇中の描写的に、西宮が唐突に自殺に至ったように見えるよう。
そこで今回は
- なぜ西宮は死のうとしたのか?
- 飛び降りようとしたのはなぜなのか?
というところに焦点を当てていきます。
この記事では、西宮が死のうとした理由や、飛び降りたのはなぜのかについて詳しく解説していきます。
目次
「聲の形」西宮が死のうとした理由は?飛び降りたのはなぜなのか
西宮さんが自殺するシーンがとても心に残りました。姉を影で支える結弦がかっこ良くて原作をあつめたいと思います。 #みんなのこえ 映画『聲の形』9.17(sat)全国ロードショー!https://t.co/Ttg8UiIAYT pic.twitter.com/rSMNXoRv5o
— 盈虧@京アニ好き (@yuu07kuriyama) September 17, 2016
小学生の時から西宮には自殺願望があった
西宮が小学生の時から自殺願望があったと考察。
劇中では、その真意は明確に描かれていませんが、西宮が昔、妹の結弦(ゆずる)に自殺願望を話す回想シーンが映し出されていました。
それは、西宮が自殺未遂し、自身が今まで撮った壁一面の写真をもう必要ないと剥がす結弦は、思わず昔の出来事がフラッシュバックする場面。
小学生の硝子が石田にいじめられ泣きながら帰ってきた時、ネクタイを締める様な手話を結弦にしているのです。
その意味は「自殺したい」「死にたい」との意味。
やはりこの描写から小学生の時から自殺願望があったと言う事になりますよね。
姉の自殺を食い止めるためにゆずるは死骸の写真を撮る
姉の自殺を食い止めるために、結弦は動物の死骸の写真ばかり撮るようになります。
姉が自殺願望があると直接聞いた幼い結弦にとっては、凄く衝撃的でショックな出来事。
何とか食い止めようと、結弦なりの考えを思いつきます。
それは、動物の死骸ばかりを写真に撮り、硝子がそれを見ることで自殺したくなくなるであろうと言うこと。
動物の死骸の写真を壁一面に張り巡らせ、結弦なりに出来る事をし、姉を助けようとしたのです。
小学校の時のいじめが原因で友だちがケンカ
8月11日 午前
聲の形の聖地巡礼!大垣市!
石田君と西宮さんが小さい頃から最後までいろんなシーンで使われた、四季の広場と美登鯉橋ー!
後ろには、手話教室のモデルになった大垣市総合福祉会館もあって、ココだけで聖地巡礼のスポットがまとまってる!#とある大学生の北陸旅 pic.twitter.com/o1GwSamfzy— とある大学生だった存在 (@misapom_1) August 13, 2023
小学校の時のいじめが原因で友達がケンカします。
高校生になった西宮は、石田が謝ってきた事がきっかけで小学生時代の同級生の石田、植野、永束、川井、真柴が一緒に遊園地に訪れます。
そんな中、石田をいじめていた島田に遭遇。
これは、偶然ではなく島田と仲良くして欲しいと願う植野が仕掛けたもので、石田は会いたくもない島田に会った事で、植野に激怒します。
そしたら次は、八つ当たりで「こうなったのも全部西宮のせいだ」と言うような言葉を投げかける植野。
真柴からも「いじめは許せない」と言われた石田は「1人でいじめていた訳ではない。川井もやっていた」と言う風な事を言ってしまいます。
そこに一緒に居た川井は、想いを寄せる真柴の前でそんな事を言われてしまったため泣き出してしまう事態に。
また、石田は永束にもひどい事を言ってしまい、責任の擦り付け合いをして友情関係は壊れてしまいました。
自分がいるとみんなが不幸になると西宮は考えるように
自分がいるとみんなが不幸になると西宮は考えます。
硝子は昔から、自分の聴覚障害が周囲に迷惑をかけていると感じており、自分がいることで周りの人たちが苦しんでいると信じ込んでいます。
彼女は、自分が存在することで他人を不幸にしてしまっているという考えに取り憑かれているのも事実。
みんなからいじめられて、どこにも拠り所がない場合、そういう考えになってしまうのも当たり前なのかもしれません。
そういう人を見つけたら、周りなんて気にせず必ず寄り添ってあげる事が必要ですよね。
自分が石田とみんなの関係を壊してしまった
西宮は、自分が石田とみんなの関係を壊してしまったと思ってしまいます。
先程上記で、小学校時代の同級生のみんなで遊園地で初めは仲良く楽しく遊んだなぁと思いきや、「小学校時代、西宮を誰が虐めてた」とか、「私はやってない」とか
みんなが責め合い喧嘩し、ギクシャクした関係に発展したとお話ししましたよね。
その喧嘩のせいで西宮の考えに拍車がかかってしまいました。
ついに「私のせいで石田くんと皆の関係が壊れてしまった。私さえいなければ石田くんはもっと良い人生になる」
という考えに至ってしまう結果に・・・。
花火大会の日に自殺を図る
今日は聲の形の西宮硝子の誕生日!!
硝子ちゃんお誕生日おめでとう!!
#西宮硝子生誕祭 #西宮硝子生誕祭2020 pic.twitter.com/Pup4kVRr9U— ペペロンチーノ3世 (@LiBf1WtX13pteN6) June 6, 2020
西宮は、花火大会の日に自殺を図ってしまいます。
西宮と西宮の母親と結弦、石田の4人で花火大会に行く事に。
母親と結弦は席を離れ、西宮と石田の2人きりで花火を見ていました。
硝子は突然、「勉強があるから帰る」「ありがとう。」と手話をし自宅に帰る事に。
そこへ結弦が石田の元へやってきて、「カメラを忘れたから家に取りに行ってきて欲しい」と石田に頼みます。
追いかけるように急いで硝子の家に行く石田。
硝子の家の前に着くと、硝子がベランダに手をかけ飛び降りようとしているところだったのです。
石田に助けられるが石田は大ケガ
硝子は石田に助けられますが、石田は大ケガをしてしまいます。
急いでベランダに上がり、間一髪のところで硝子の腕をつかむ石田。
彼女を引き戻すことに成功しましたが、その勢いで石田がバランスを崩して落ちてしまいました。
この落下により将也は重傷を負い、意識不明の重体となって病院へ搬送されることに。
硝子は深い罪悪感と悲しみに苛まれていました。
彼女は自分の行動が石田を危険にさらしたことを強く後悔し、石田の母親にも謝罪。
入院中は、植野が付きっ切りで看病し、硝子は病室に入れてもらえず、病院の外で彼の回復をいつも祈っていました。
石田はしばらく昏睡状態にありましたが、やがて意識を回復。
そんなある夜、硝子は石田が死んでしまう夢を見て、急いで病院へ向かうと、同じ頃石田も起きて外に出てきて2人は出会います。
硝子と石田は、互いに謝罪し、石田は「俺…君に生きるのを手伝ってほしい」と言いました。
退院後、石田は自分の過去の行動を反省し、硝子や周囲の人々との関係を修復するために努力。
最終的に、文化祭で友人たちと再び絆を深め、過去の自分を乗り越え、新たな人生を歩み始めることを決意します。
まとめ
# 聲の形
西宮が子供の頃も現在もかわいすぎる。仕草も発言も聾唖者を感じさせない。
京アニは完成度が高い。
すごく切なくていい作品だった。 pic.twitter.com/cTkv8VJDkb— 武藤映画語り (@mutom35545077) July 29, 2024
いかがでしたでしょうか。
「聲の形/西宮が死のうとした理由は?飛び降りたのはなぜなのか考察」でした。
「聲の形」西宮が死のうとした理由
- 小学生の時から西宮には自殺願望があった
- 姉の自殺を食い止めるためにゆずるは死骸の写真を撮る
- 小学校の時のいじめが原因で友だちがケンカ
- 自分がいるとみんなが不幸になると西宮は考える
- 自分が石田とみんなの関係を壊してしまった
- 花火大会の日に自殺を図る
- 石田に助けられるが石田は大ケガ
最後まで読んでいただきありがとうございました!