映画『となりのトトロ』は、東京から田舎に引っ越してきた姉妹、サツキとメイが、不思議な森の生き物・トトロと出会い、彼との交流や冒険を通じて心温まる時間を過ごす様子を描いたストーリーです。
今回注目するのは、トトロの物語に度々登場する、サツキとメイのお母さんで長期入院中の草壁靖子。
映画全体にわたって家族の生活に大きな影響を与える存在となっており、ファンの間では、
- お母さんの病気は年代的にも結核ではないか?
- お母さんが無事に退院し、その後出産した可能性もあるのでは?
などと考えられるようになっています。
この記事では、お母さんの病気は結核なのか?
その後お母さんはどうなったのかについて詳しく解説していきます。
目次
となりのトトロ/お母さんの病気は結核?
おかあさんの声を担当しているのは、「ルパン三世 #カリオストロの城」のクラリス、「#風の谷のナウシカ」のナウシカなどを演じた #島本須美🗣️さんです。👉続く pic.twitter.com/zG2aaeTSIs
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お母さんは結核という説が有力
「となりのトトロ」に登場するお母さん(草壁靖子)は結核という説が有力な情報。
実際の病名は明示されていませんが、物語の背景や宮崎駿監督のインタビューなどから、結核であるとされています。
宮崎監督の母親も結核を患っていたことがあり、これが作品に影響を与えたとされていますね。
作中では、お母さんが長期入院している描写があり、それが家族の日常に影響を与えている重要な要素となっています。
昭和20年代まで結核は国民病だった
昭和20年代(1940年代後半から1950年代)まで、日本で結核は「国民病」とも呼ばれていました。
当時の日本で非常に広く蔓延しており、特に戦前・戦後の時期には結核による死亡者数が非常に多かった病気。
当時の衛生状態や栄養状態の悪さもあり、感染が広がりやすい環境だったことから、多くの人々に影響を及ぼしました。
結核は呼吸器系の病気で、長期間の療養が必要なことから、多くの患者がサナトリウム(結核療養施設)に長期入院していたよう。
昭和30年代初頭も結核に苦しむ人は多かった
昭和30年代初頭(1950年代後半から1960年代初頭)でも、結核に苦しむ人はまだ多く存在。
抗結核薬(特にストレプトマイシンなど)が普及し始めたのは昭和20年代の後半からでしたが、その効果が全国に広がり、結核患者が減少するまでにはある程度の時間がかかりました。
昭和30年代は、日本が戦後の復興期にあり、生活環境や栄養状態の改善が進んでいった時期。
しかし、その一方で結核に対する公衆衛生対策はまだ不十分な面があり、特に地方や貧困層での感染率は高いままでした。
結核患者数が大幅に減少し、結核が国民病でなくなるのは、昭和30年代後半から昭和40年代にかけて。
この頃には医療技術の進歩と予防対策の強化によって、結核はようやくコントロールされるようになりました。
七国山病院のモデル新山手病院は結核患者を受け入れていた
七国山病院のモデル新山手病院は結核患者を受け入れていました。
新山手病院は、現在も東京都東村山市にあり、かつて結核療養施設として知られている病院。
戦後の日本では結核が非常に広まっており、新山手病院もその対策として結核患者を長期にわたって受け入れていました。
作中でお母さんが入院している七国山病院の描写は、当時の療養施設のイメージと重なる部分が多く、結核療養のための静かな山の中の病院という印象が描かれています。
「となりのトトロ」その後お母さんは退院して出産した?
サツキ「大きくなったら私の髪もお母さんのようになる?」#となりのトトロ #金曜ロードショー #夏はジブリ pic.twitter.com/5yJ9u60qO1
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お母さんは元気で退院したと思われる
その後、お母さんは、元気で退院したと思われます。
映画では退院のシーン自体が描かれているわけではありませんが、描写や会話の中で、お母さんの退院がほぼ確実なものとして示唆されていますよね。
最後のシーンでサツキとメイがトトロと病院にトウモロコシを届けたあと、お母さんとお父さんが話すシーンでは、「ただの風邪なのに病院が電報打ったりしたからかわいそうなことした」「退院したら、うんとワガママさせてあげる」
と言っていました。
こうしてお母さんとお父さんが病院で穏やかに会話をしている姿が描かれており、お母さんが元気になりつつあることが表現されていますよね。
この回復の兆しから、物語のその後においてお母さんが退院して家に戻ることが期待されました。
エンドロールにその後の様子が描かれている
気持ち悪い目をした少女ですね・・・
ちなみに『となりのトトロ』の結末(エンドロール)の解釈も「現実/妄想」で意見が分かれるようですね。
『インセプション』が全てクリストファー・ノーランの妄想のように、『となりのトトロ』も全て宮崎駿の妄想です。 pic.twitter.com/6PQoUBzyQ0
— 岡江 門(途方もない妄想に取り憑かれた男) (@okaemon10) August 22, 2022
エンドロールにその後の様子が描かれていました。
お母さんが退院し、タクシーから降りた瞬間に駆け寄るサツキとメイ。
3人でお風呂に入り、布団に入ったあとは、絵本を読んだりしています。
日常の何気ないシーンが次々と描かれ、家族が平和に生活していることが強調されていますよね。
それから、金曜ロードショーはX(エックス)にて、「エンドロールで描かれているのはおかあさんが無事に退院し、甘えん坊だけど年下の子の面倒も見るようになったメイ。そしてサツキは一家の“母親役”から解放されて子どもらしさを取り戻します」と投稿。
これはもう退院したのは確定ですよね。
お母さんはその後出産した?
お母さんはその後、出産したと思われます。
メイが自分よりも幼い赤ちゃんと、一緒に遊ぶシーンもありましたよね。
これは、草壁家に新しい家族が加わったことを示唆していると考えられます。
具体的には、お母さんが無事に退院した後に出産し、サツキとメイに弟か妹ができたということ。
このエンドロールの赤ちゃんの登場は、草壁家がさらに幸せな未来を迎えたことを表し、映画の最後を温かく締めくくる要素となっていますね。
まとめ
おとうさん「むかーし昔は、木と人は仲良しだったんだよ」#となりのトトロ #金曜ロードショー #夏はジブリ pic.twitter.com/Snjg2vNTyF
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いかがでしたでしょうか。
『トトロ/お母さんの病気は結核?その後退院して出産したかについても』でした。
となりのトトロ/お母さんの病気は結核?
- 結核という説が有力
- 昭和20年代まで結核は国民病だった
- 昭和30年代初頭も結核に苦しむ人は多かった
- 七国山病院のモデル新山手病院は結核患者を受け入れていた
その後お母さんは退院して出産した?
- お母さんは元気で退院したと思われる
- エンドロールにその後の様子が描かれている
- お母さんはその後出産したと思われる
最後まで読んでいただきありがとうございました!