推しの子の謎の少女(子供)の正体は神？魂のない子の意味についても

「週刊ヤングジャンプ」にて連載中のマンガ「推しの子」。

赤坂アカさん×横槍メンゴさんのタッグが新たな切り口で芸能界を描く衝撃的な作品です。

さて物語が進んだ単行本8巻75話、謎の少女が現れます。

少女は79話にも登場し、星野ルビーに雨宮吾郎・星野アイ殺害事件の犯人についての貴重な情報をもたらします。

謎の少女（子供）とは何者なのでしょう？

今回は以下の2点について考察します。

• 謎の少女の正体は？
• 少女が言った「魂のない子」の意味

 

「推しの子」謎の少女（子供）の登場シーン

79話の左のシーン、神様っぽい存在の「中学生位の男の子」って台詞、掲載当初は「年齢的に間違ってない？」という指摘がありましたが、ガチだったことが判明・・・。#推しの子 pic.twitter.com/jYZPO1QTwz

— Fate雑記(士凛特化)＋あるふぁ (@takakimura01) October 5, 2022

8巻75話に初登場した謎の少女

謎の少女が本編に初登場したのは8巻75話。

B小町のMV撮影に同行して、宮崎県高千穂を訪れた星野アクアが前世で住んでいた家に行きます。

アクアは、前世で担当していた患者・天童寺さりなの最期を回想。

死ぬ間際、さりなはゴローに「私だと思って大切にしてね」と言い、B小町のキーホルダー（？）を渡します。

そして「せんせ、だぁいすき…」「もし、生まれ変わっても、きっと」と言い残し、さりなは息を引き取ります。

 

その直後、木にもたれかかった少女が「神様はきっと優しいよね」「真の意味で母を得られなかった2人と魂のない子を産んだ母親を導いてあげた」とつぶやくシーンが描かれています。

突然現れた少女に驚いた読者も多いはずです。

世間に知られていない情報をルビーに話す（8巻79話）

謎の少女の2回目の登場は8巻79話。

高千穂初日の夜、星野ルビーと黒川あかねは雨宮吾郎の遺体を発見。

翌日、ルビーが1人でいるところに謎の少女が現れ、「お姉ちゃんが知りたいことを知っているよ？」と言います。

 

なお少女の周りには常に何羽ものカラスが飛び回っています。

少女はルビーが知りたいことを知っていた

少女はルビーにこんな話をします。

さらに少女は「それ（中学生位の男子）を探すのがあなたの役目でしょ？」と、ルビーをそそのかすように言います。

 

少女は「～らしい」と人から聞いたように話していましたが、まるで自分が体験してきたようでもありました。

ゴローが死んだときには謎の少女は生まれてないはず

ですがゴローが死亡し、アイが出産した約16年前には、少女は生まれていないはず。

見た目から判断すると、少女は6，7歳のように見えます。

少女は一体何者なのでしょう？

 

謎の少女（子供）の正体は神なのか考察

あら！？推しの子に荒立神社出てる！ pic.twitter.com/KDEHYhWfDt

— うづき やみ@矯正中 (@yami_uduki) July 7, 2022

少女の正体は神？

謎の少女の正体は高千穂に鎮座する神、あるいは神に関わる存在だと考えられます。

B小町の撮影が行われた宮崎県高千穂は神話のふる郷。

日本神話には、高天原（たかまがはら）にいた天照大神（アマテラスオオミカミ）の孫・瓊瓊杵命（ニニギノミコト）らが地上に降り立ち、その地を高千穂と名付けて治めるようになった、という天孫降臨の話があります。

高千穂神社が有名な高千穂町ですが、「推しの子」には猿田彦命と天鈿女命（あめのうずめのみこと） を主祭神とする荒立神社（あらたてじんじゃ）が出てきますね。

天鈿女命は芸能の神様。

MVの撮影がうまくいき、公開後にB小町の人気が急上昇したのも天鈿女命のおかげかもしれません。

 

理不尽に殺されたゴローとアイの無念を晴らすために、少女はルビーの前に現れ、事件の黒幕（真犯人）についての情報を伝えようとしたのかもしれません。

巫女のような存在の可能性も

荒立神社の拝殿。推しの子とほぼ同アングル。 pic.twitter.com/9Z5HpQZk0K

— あいら (@yavk138) November 12, 2022

謎の少女は巫女（みこ）の可能性もありますね。

明治時代以降は神事や神職を補佐する仕事をするようになった巫女ですが、それ以前は祈祷や占い、口寄せをしたり、神託を得て人に伝えるという役割を担っていました。

 

神託を得て人に伝えるということは、神を自分の身に下ろして神の言葉を伝えるということ。

少女は荒立神社の神の言葉をルビーに伝えようとしたのかもしれません。

星野アイだという説も

謎の少女は星野アイの生まれかわりという説もあるようです。

個人的は少女＝星野アイ説には懐疑的ですが、アイが転生して再登場する可能性は十分あります。

少女が言った「魂のない子」の意味を考察

推しの子読み返しててアイの中にいた本来の双子は魂のない子供でそのままだったら死産のところをアクアとルビーが入り込んで命になった
神様っぽい子がルビーを導いたり結構ファンタジー要素多いしカミキヒカルにもなんかオカルト要素あるのだろうか#推しの子

— アングリィ@〆 (@okottemouse) February 23, 2023

謎の少女が言ったセリフ

8巻75話のアクアの回想の直後に現れた謎の少女は、こんなことを言います。

神様はきっと優しいよね

真の意味で母を得られなかった2人と
魂のない子を産んだ母親を導いてあげた

もしかしたらそれ以上の意味があるのかもだけど

この中で特に気になるのが以下の3点。

• 真の意味で母を得られなかった2人
• 魂のない子を産んだ母親
• それ以上の意味

それぞれ考察します

母を得られなかった2人：ゴローとさりな

母親の愛情に恵まれなかったゴローとさりなの魂が、神に選ばれて魂の無い子＝死産のはずだったアイの双子の子供へと転生したということか…？最後の子供は神の使徒だったり…？しかしもしそうだとしたら元々の双子の魂はどこ行った問題は解決しちゃうのよね…#推しの子

— たこすゆーき (@topguncross) March 24, 2022

「真の意味で母を得られなかった2人」とはゴローとさりなのことだと考えられます。

• ゴロー：母親を犠牲にして生まれた自分にずっと罪悪感を持っていた
• さりな：死の直前になっても、両親は病院に駆けつけてくれなかった

ゴローとさりなは2人とも母親の愛情を感じられずに育ちましたが、少女はそんなゴローとさりなを「真の意味で母を得られなかった2人」と表現しているのだと考えられます。

魂のない子を産んだ母親：星野アイ

「魂のない子」については次で考察しますが、「魂のない子を産んだ母親」とは星野アイのことを意味するのだと考えられます。

魂のない子：アイは死産するはずだった？

少女の発言の中で、最も気になるのは「魂のない子」の意味。

「魂のない子」とは、アイは本当は死産するはずだったと解釈することができます。

 

「死産」の意味を調べると、以下のようなものであることがわかりました。

• 法律上の定義：妊娠12週（4ヶ月）以降の亡くなった赤ちゃんの出産が死産
• 日本産婦人科学会の定義：妊娠22週以降に亡くなった赤ちゃんの出産が死産

出産直前まで、アイのお腹の中の子は元気だったと考えられますが、何らかのアクシデントがあり、アイは死産することになってしまったのかもしれません。

ですが亡くなるはずの双子にゴローとさりなの魂が宿り、アクアとルビーとして転生したのではないでしょうか。

それ以上の意味：神にはそれ以上の目的がある？

「それ以上の意味」については本編で明らかになっていません。

そこで考察すると、少女は最初に「神様はきっと優しいよね」と言っています。

死産する双子に、死んだゴローとさりなを転生させた神の行為を「やさしい」と表現しているのだとかなえられます。

 

となると「それ以上の意味」とは、死産する子にゴローとさりなの命を転生させる以上の目的が神様にあったと考えられます。

神はゴローとさりなに何を期待しているのか？

今後のストーリーに注目していきましょう！

 

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まとめ

「推しの子」に登場した謎の少女の正体と魂のない子の意味を考察しました。

• 謎の少女の正体は高千穂に鎮座する神、あるいは神に関わる存在、または巫女だと考えられる
• 母を得られなかった2人とはゴローとさりなのこと
• 魂のない子を産んだ母親は星野アイ
• 魂のない子はアイは死産するはずだったことを意味する

謎の少女が言ったことがきっかけとなり、ルビーはゴローとアイ殺害事件の黒幕に復讐することを決意。

謎の少女の存在は大きな意味を持っていたことがわかります。

少女はルビーに何をさせたいのでしょうか？

謎の少女の再登場を期待したいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました！