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「三度目の殺人」の時系列をわかりやすく解説!三隅が咲江と出会い死刑判決が出るまで

三度目の殺人

2017年公開の「三度目の殺人」。

「むずかしい」「意味がわからない」「何がいいたい?」など、鑑賞後に消化不良の方が多いようです。

犯人探しが目的の映画ではないかもしれませんが、たしかにスッキリしない印象がありましたね。

さて「三度目の殺人」は、三隅(役所広司)がかつて勤めていた食品会社の社長・山中を殺害シーンから始まります。

しかしそれ以前に三隅は咲江と会っているなど、映画で流れてくるシーンと実際の時系列が少し異なります。

そこでここでは映画「三度目の殺人」の時系列をまとめました

三隅が咲江(広瀬すず)と出会ってから有罪判決が出るまでです。

小説を参考にしているため、映画では出てこない日付も掲載しています。

この映画をより理解するための参考になればうれしいです。

「三度目の殺人」の時系列!三隅が咲江と出会い死刑になるまで

「三度目の殺人」の時系列を映画及び小説を元に整理します。

2月15日 河原で三隅と咲江が出会う

三隅は河原で焚き火をしてました。

そこに食品会社社長の娘・咲江が通りかかり、ここで初めて二人が出会います。

咲江は学校から帰る途中でした。

咲江は三隅に今日は自分の誕生日であることを伝えます。

すると三隅は「じゃあ、雪でケーキを作ってお祝いしよう」と言い、作った雪のケーキの前で2人は写真を撮ります。

このあと咲江は三隅に、父親から性的虐待を受けていることを話します。

2月20日 三隅が元裁判長に手紙(はがき)を送る

三隅は30年前に殺人を犯し裁判を受けたときの重盛彰久元裁判長(橋爪功)に手紙(はがき)を送ります。

重盛彰久元裁判長は重盛弁護士(福山雅治)の父親です。

三隅が書いた手紙にはこのように書かれていました。

重盛裁判長様。ご無沙汰しています。裁判でお世話になった三隅高司です。

昨年仮釈放され、今は川崎の食品加工工場で働いています。

先週こちらでも大雪が降って、故郷の北海道を思い出していました。

娘の4歳の誕生日に雪で大きなケーキを作ったんです。

娘は手袋をしていなかったので、私のを1つ渡しました。

娘は手を真っ赤にしながら、自分の背より大きなケーキを作っていました。

冷たくて温かい思い出です。

三隅は事件以来娘と連絡をとっていません。

余談ですが、のちに担当の弁護士・重盛から「なぜ裁判長に手紙を書いたの?」と聞かれたとき、

三隅は「憧れていたんですよ。人の命を自由にできるじゃないですか」と答えています。

9月30日 三隅は食品加工会社を解雇される

会社の金庫の金を盗んだため、勤めていた食品加工会社を解雇されます。

10月11日 食品加工会社社長の山中が殺害される

多摩川の河川敷で食品加工会社を経営する社長・山中が殺害されます。

山中は咲江の父親です。

後の検察の起訴状によると、三隅は山中の頭部をスパナで数回殴打、ガソリンをかけて燃やし殺害しました。

現場には燃やされたあとが十字架の形で残っていました。

10月13日 三隅が警察に逮捕される

三隅が殺人容疑で警察に逮捕されます。

三隅は逮捕後すぐの取り調べで山中殺害を自供しています。

なおこのとき摂津(吉田鋼太郎)が国選弁護人として選出されます。

11月21日 三隅は強盗殺人および死体損壊の容疑で起訴される

三隅は強盗殺人および死体損壊の容疑で起訴されます。

三隅は被告人となり、身柄を警察から拘置所に移されます。

12月5日 三隅が重盛に初接見する

重盛、摂津、川島(満島真之介)の3人の弁護士が拘置所の三隅のもとを訪れます。

重盛は初めてここで三隅に接見します。

当初摂津は自分で三隅の弁護をできると思っていました。

しかし会うたびに三隅の言うことが変わり、自分では弁護は無理と思ったため、腕利きの重盛に三隅の弁護を依頼したのでした。

12月16日 写真週刊誌に三隅の独占告白の記事が掲載される

週刊誌に三隅の独占告白がスクープされます。

三隅は山中社長の妻・美津江(斉藤由貴)に山中殺害を頼まれた、という内容の記事です。

殺害依頼の目的は保険金です。

重盛と摂津は記事の真偽を確かめるべく三隅に接見します。

三隅の記憶はあいまいでしたが、殺人は携帯メールで美津江から依頼されたと言います。

ここで重盛は弁護方針を変更します。

重盛は当初、怨恨のための殺害ということで弁護方針をとっていました。

しかしスクープ後、山中の妻・美津江を主犯格にして三隅の弁護することを決めます。

3月22日 第一回公判

強盗殺人および死体損壊に関する三隅の初公判(裁判員裁判)が開かれます。

三隅は検察の起訴内容を否認。

山中の妻・美津江に頼まれたから殺害した、と供述します。

この日は美津江の証言も行われ、携帯電話から送ったメールは仕事についてのことで、夫殺害を依頼したものではない、と供述。

仕事は夫に任せておりよくわからず、メールも夫が自分の携帯から勝手に送ったと証言します。

なおその翌日に第二回公判が行われました。

3月24日 咲江が重盛の事務所を訪れる

咲江が重盛の事務所を訪れます。

2月15日に河原で焚き火をしている三隅に会ったこと。

写真を撮ったあと、三隅に父親から性的虐待を受けていたことを話したこと。

三隅と男女の関係にあったこと、などを話します。

さらに三隅の刑を軽くするため自分が証言台に立ってもいいと言います。

3月25日 重盛が三隅と接見

重盛は三隅に、咲江が事務所に訪ねて来て三隅のために証人になってもいいと言っていることを伝えます。

すると三隅は、自分は河川敷に行っていないし山中を殺していない、とこれまでの供述をくつがえします。

咲江はよく嘘をつく子だととも。

さらに三隅は勤めていた会社は食品偽装をしており、受け取った500,000円は食品偽装の口止めのためだったと話します。

重盛は本当のことを話してくれ、と激しく三隅に詰め寄ります。

3月26日 第三回公判

この日咲江が証人台に立ち、三隅は金のために殺したのではないこと。

三隅の死刑は望まないこと、などを証言します。

三隅は「河川敷に行っていない、殺しもしていない」とこれまでの供述を覆し、裁判は一時休廷されます。

このあと裁判官、検察官、弁護人が話し合います。

そこで担当検察官は公判を最初からやり直すよう主張します。

しかし裁判長の意向を汲み、今後は容疑に「犯人性」を加えた上でこのまま裁判を継続することになります。

3月28日 第五回公判・判決が言い渡される

三隅に対する判決は死刑。

公判に至って初めて犯人性を否定することになった理由に合理性が認められないことなどが理由でした。

まとめ

以上が三隅が咲江と出会い、裁判で死刑判決を受けるまでの時系列です。

死刑判決が出たあと、重盛は再び三隅に接見します。

そこでの二人の会話がとても印象的、この映画のクライマックスと言えるでしょう。

ただし鑑賞後モヤモヤが残った方が多いと思いますが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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