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千と千尋の神隠し/トンネルが行きと帰り違うのはなぜ?石像についても

千と千尋の神隠し

2001年に公開されたアニメ映画「千と千尋の神隠し」。

スタジオジブリが製作し、宮崎駿さんが監督を務めている、独特な世界観が特徴的な作品です。

今回の記事では、千尋がくぐるトンネルが行きと帰りで違う理由について考察します。

トンネルにあった石像についても考察していきますね。

ぜひ最後までお付き合いください!

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「千と千尋の神隠し」トンネルが行きと帰り違うのはなぜ?

林道を走っているうちに神域に入り込んでいた

物語の最初で、千尋と千尋の両親は車で林道を走っています。

おそらくこの段階で、すでに神域に迷い込んでいたのでしょうね。

当人たちも不思議がっていましたが、千尋たちが走っていた道は明らかに不自然でした。

対向車や人家、人の気配が全くない。

急にそんな場所に出た時点で、明らかにおかしいです。

推測ですが、千尋たちは道に迷っている最中に、すでに神域に迷い込んでいたのでしょうね。

この場合、神域と言うのは、半分は神の世界、半分は現世につながっている、境界線の世界のことです。

千尋たちは、この段階ですでに、別の世界にいたわけですね。

行きのトンネルはすでに神の世界

その後、千尋はトンネルを潜り抜けています。

おそらくこのトンネルこそが、神の世界への入り口なのでしょうね。

トンネルの入り口が、神域と神の世界の境目。

トンネルの中はすでに神の世界だったわけです。

帰りのトンネルでは元の世界に戻っている

そして帰りもまた、千尋はトンネルを通り抜けて現世に帰ってきます。

このトンネルは、神の世界と人の世界の境界線なのでしょうね。

あるいは実際に存在するものではなく、千尋たちにはトンネルに見えているだけで、もっと別の「何か」なのかもしれません。

例えば神話の中で、現世と死後の世界の間にあるという、黄泉比良坂(よもつひらさか)とか。

推測でしかありませんが。

神の領域に無断で入ったことで荻野家の家族は困難の巻き込まれることに

千尋と千尋の両親たち、萩野家の面々は、無断で神の領域に入ってしまったことで、困難に巻き込まれてしまいます。

両親は豚の姿にされて囚われ、千尋は両親を助けるために働くことに。

神の世界に迷い込んだことで神罰を受けるわけですね。

 

「千と千尋の神隠し」石像(石人)の意味

石人は九州北部の古墳に見られる石の像のこと

石人というのは、主に北九州の古墳に見られる石の像のこと。

古墳時代というのは、ちょうど古事記や日本書紀といった、日本の神話が描かれた時代。

千と千尋の神隠しに登場する神の世界が、古事記や日本書紀をモチーフにしていると考えれば、石人の存在は時代的にぴったり当てはまるわけですね。

神域はかなり古いものだと考えられる

千尋たちが迷い込んだ神域は、ずっと昔から、少しずつ姿を変えながら存在しているのでしょうね。

昔から存在していることの名残が石人なのでしょう。

石人が発見されている、古墳という物が作られていたのは、西暦で言うと紀元前300年頃。

石人は、その時代から神域と共に存在していた可能性が高いです。

神域は2000年以上前から存在していた、と考えられるわけですね。

神域を守る存在か?

古墳で発見されている石人は、古墳を守護するために作られたと考えられています。

ならば神域にある石人も、神域を守るために作られたのではないか。

そう考えるのは、自然な流れですよね。

石人が神域を守っているから、神の世界と人の世界の境界線が今も残っているのかもしれません。

トンネルの前の石人はカエルがモデル?

トンネルの前にいる石人は、姿形からカエルがモデルではないかという考察も。

カエルという名前は「帰る」という言葉につながりますね。

言葉遊びの駄洒落のように聞こえるかもしれませんが、音のつながりというのは、日本古来の考え方としては馬鹿にしたものではありません。

音が同じという事は、二つの間にはつながりがある、と考えるのが日本古来の考え方です。

言霊というのも、考え方としては似ていますね。

古代の日本では、音には重要な意味があったわけです。

 

まとめ

今回の記事では、千尋がくぐるトンネルが、行きと帰りで違っている理由や、トンネルにあった石像について考察しました。

  • 千尋たちは、道を走っているうちに神域に迷い込み、神域からトンネルを通 て神様の世界にたどり着いた
  • トンネルは、神の世界への入り口で、神の世界と人の世界の境界線
  • トンネルにあった石像は、古墳に見られる石人
  • 古墳を守るように、石人が神域を守っていると考えられる

千と千尋の神隠しは、日本の神話と現代社会とが入り混じった、不思議な雰囲気のお話です。

そのあたりが、この物語の魅力なんですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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