スタジオジブリが製作し、2001年に公開されたアニメ映画「千と千尋の神隠し」。
宮崎駿さんが監督を務めた、どことなく和を感じさせる世界観が人気の作品です。
今回の記事では、「千と千尋の神隠し」の登場キャラクターの一人、窯爺(かまじい)について解説します。
窯爺が千尋に優しい理由や、正体やモデルについても考察していきますね。
ぜひ最後までお付き合いください!
目次
「千と千尋の神隠し」釜爺の正体やモデル
釜爺「エンガチョ」#千と千尋の神隠し#金曜ロードショー pic.twitter.com/oC4zQFXT3V
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024
油屋のボイラー室を取り仕切る老人
窯爺は、油屋でボイラー室を取り仕切っている老人です。
見た目は、はげた頭に濃い口ひげ、丸いサングラスが特徴的。
腕が6本あるのも目を引きますね。
見るからに頑固爺と言った感じで、かつ普通の人間ではないことが、一目でわかる人物です。
初対面の千尋に、人の仕事を取り上げるなと注意するあたりに、職人気質な気難しい爺さん、といった印象を強く受けますね。
風呂の湯を沸かしたり薬湯の元になる薬草を調合したりする
油屋のボイラー室で、風呂の湯を沸かして温度を調節したり、客に合わせて薬草を調合し、最適な薬湯を提供するのが窯爺の仕事。
6本の腕を器用に使って、同時に複数の仕事をこなしていましたね。
ボイラー室を任されていること、薬湯の調合を任されていることから考えて、機械や薬の知識があるのは間違いないでしょう。
湯婆婆からの信頼は厚い
そんな窯爺は、湯婆婆からも信頼されています。
湯を提供している油屋にとって、ボイラー室は心臓部のようなもの。
ボイラー室の責任者を任されているだけでも、湯婆婆から窯爺が信頼されていることは窺い知れますね。
なにせ、窯爺が用意する湯と薬湯の出来が、油屋の評判に直結するのですから、信頼していなければ任せるはずがないですよね。
モデルはカマドウマまたはザトウムシ?
11月
キャンプ場を散策すると
色んな生き物が。ザトウムシ
「千と千尋の神隠し」のキャラ
「釜爺」のモデルだそうです。
ゆっくり歩いてる姿は癒されます(❁´꒳`❁) pic.twitter.com/7Ngnbvuniu— ヒゴタイ公園キャンプ村 (@dePojdcOIc9Fs16) November 20, 2019
窯爺のモデルは、カマドウマやザトウムシのような昆虫だと言われています。
たしかに腕が6本あることや、前かがみな姿勢などは、カマドウマのよう。
さらにザトウムシという昆虫は、昔は目が存在しないとされていました。
窯爺が常にサングラスをつけているのは、ザトウムシをイメージしたからだと言われているんですね。
正体はイザナギという説も
窯爺の正体については、日本の神話に登場する伊弉諾尊(イザナギノミコト)なのではないか、という説も。
窯爺は銭婆の下へ行くという千尋に、切符を渡しています。
その時に、「昔は戻りの電車もあったが、今は行きの電車しかない」という意味の発言をしていました。
つまり窯爺は昔、電車で銭婆の居場所まで往復したことがある。
その事実が、神話において黄泉(よみ)の国に行って帰ってきたイザナギと似ている、と言うわけです。
その場合、銭婆と湯婆はイザナミということになります。
少しこじつけのような気もしますが、窯爺と湯婆がイザナギ・イザナミだというのは、納得できる説ですね。
「千と千尋の神隠し」釜爺が千尋に優しい理由は?
千尋「ハクは、わたしを助けてくれたの
わたし、ハクを助けたい」#千と千尋の神隠し#金曜ロードショー pic.twitter.com/dvVB8MWOKV— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024
千尋の一途な姿に好感を持ったから
窯爺は、湯婆の下で一生懸命働いている千尋の姿を見ています。
子供ながらに、まじめに働いている千尋の姿を見て、応援したくなった。
だから窯爺が千尋に優しい、と言うのは、納得できる理由ですね。
古今東西、まじめな子供は、大人から見ると助けてあげたくなるものです。
千尋を孫のように感じたから
窯爺の実年齢はわかりませんが、見た目通りならば相当の年齢のはず。
そんな窯爺にとって、千尋は孫のような存在だったのではないでしょうか。
だから思わず千尋を助けてしまった、という理由も考えられます。
おじいちゃんは、孫のような年の子供には弱い、というわけですね。
もともと優しい性格だから
窯爺がもともと優しい性格なんだ、ということも考えられます。
千尋に接する姿を見ると、頑固そうな見た目とは裏腹に、千尋を助けてくれていますからね。
実は窯爺は、優しくて面倒見がいい人なんじゃないか。
そう考えると、納得ができます。
まとめ
#釜爺「あの子は千尋というのか……いいなぁ、愛の力だな」
数々の印象的なセリフを吐く釜爺の声は、#菅原文太 さんが担当しています。「愛というセリフをいやみなく言える人はこの人しかいない」という鈴木敏夫プロデューサーの推薦により決まったそうですよ!#千と千尋の神隠し #千尋 #ハク様 pic.twitter.com/ByM7sKcoOY
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 16, 2019
窯爺が知広い鬼優しい理由や、正体やモデルについても考察しました。
- 窯爺は油屋のボイラー室を取り仕切っている、6本腕でサングラスをかけたおじいさん
- お湯の温度調節や薬の調合など、重要な仕事を任されている
- モデルはカマドウマやザトウムシだと言われている
- 一説によると、日本神話のイザナギだとも言われている
- 頑固そうな爺だが、千尋には優しい
千と千尋の神隠しの物語では、脇役のキャラクターの存在も魅力的です。
窯爺のようなキャラクターが、いい味をだしているから、物語も面白いんですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!