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千と千尋/油屋の従業員の正体はカエル男とナメクジ女!人間はいないのかについても

千と千尋の神隠し

スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」。

2001年に公開された、どことなく懐かしい雰囲気が魅力の作品です。

宮崎駿さんが監督を務めているこの作品には、油屋というお風呂屋が登場します。

主人公の千尋が、千という名前で働くことになるお店ですね。

今回の記事では、油屋がどういったところなのか?

そして、油屋で働く従業員について解説します。

ぜひ最後までお付き合いください!

 

「千と千尋の神隠し」油屋とは?

八百万の神々が疲れを癒しに来る温泉宿

作中で湯婆婆が、油屋について説明しています。

「ここは八百万(やおよろず)の神様が疲れをいやしに来るお湯屋なんだよ」という言葉がそうですね。

八百万の神というのは、日本古来の考え方に登場する神様のこと。

古来の日本では、万物に神が宿るとされ、数が多いという事を表現するために八百万という数字で現したのです。

つまり八百万の神というのは、世界中のあらゆるモノに宿る、無限の数の神様のこと。

油屋は、神様御用達のお風呂屋なんですね。

断崖にそそり立つように建てられている

油屋の建物は、断崖絶壁にそそり立つように建てられています。

この建物は日本各地の実在の温泉宿を参考にしているそうです。

特定のどこかをイメージしているわけではないんですね。

また、油屋は三途の川のほとりに建てられているという考察も。

神の世界が死後の世界だと考えれば、納得できる考えですね。

その場合、湯婆婆は三途の川にいるという奪衣婆でしょうか。

周辺には鉄道や飲食店・農場・豚舎なども

油屋の周辺には、鉄道や屋台の飲食店、農場や豚舎などが立ち並んでいます。

飲食店が並ぶ屋台街は、繁華街らしさを感じさせてくれますね。

この街並みは、台湾の屋台街をモデルにしていると言われています。

一方で、農場などはのどかな景色に見えますね。

都会らしさとのどかな風景が混在している様子は、まるで昔の日本のよう。

千と千尋の神隠しのお話に、どことなく郷愁を感じる要因にもなっています。

油屋は風俗産業という説も

同時に油屋は風俗店なのではないか、とも言われています。

この説については、宮崎駿監督自らが語っているのです。

このお話は、ソープランドで働く女の子の話である、と。

作中ではある程度ぼかしてはありますが。

実際に作中でも、油屋には大浴場のようなものはありません。

銭湯というよりも、個人用のお風呂屋であるソープランドの方が近い気はしますね。

 

「千と千尋の神隠し」油屋の従業員の正体は?

従業員はカエル男とナメクジ女

油屋の従業員の大半はカエル男とナメクジ女です。

他の従業員も、窯爺は蜘蛛の姿をしていますし、リンは狐の化身と言われています。

従業員は人間ではないんですね。

ただし宮崎駿監督は、「一般的な大人の象徴」としてカエル男とナメクジ女を描いた、とのこと。

若者から見た大人は、カエル男やナメクジ女のように見えている、と監督は考えたわけです。

堅苦しい事ばかり言うカエル男に、自分磨きに余念がないナメクジ女。

偽物の金に群がるあさましい生き物が、大人であるという痛烈な皮肉なんですね。

なぜカエルとナメクジなのか?

では、なぜ監督は、カエルとナメクジを選んだのでしょうか?

一説には、カエルとナメクジを、水と陸の境界に生きる生き物と定義したのではないか、とも言われています。

千尋の迷い込んだ世界は、現世と幽世の境界の世界。

そこに生きる存在は、同じく境界に生きるカエルとナメクジがふさわしい、というわけですね。

油屋に人間はいない?

では、油屋の従業員に人間はいないのでしょうか?

おそらく、現在の従業員には人間は千だけではないでしょうか。

リンが、千の姿を見て人間がいることに驚いていましたからね。

他にもいるのならば、人間がいることに驚きはしないでしょう。

もしくは、元は人間でも、油屋に人間のまま居続けることはできないのかもしれません。

カエル男やナメクジ女は、元は人間だった、のかも?

 

まとめ

今回の記事では、千尋が働く油屋と、油屋の従業員について解説しました。

  • 油屋は、神様が疲れをいやしに来るお風呂屋
  • 日本各地の温泉地や温泉宿、台湾の屋台街などをモデルにしている
  • 宮崎駿監督は、油屋を風俗店だと語っている
  • 従業員の大半はカエル男とナメクジ女
  • カエルとナメクジは境界に生きる生き物だから、従業員のモデルになったという説がある

千と千尋の神隠しに登場する油屋は、現世と幽世の境目の世界に存在する、不思議なお店です。

そこで働く従業員も、人間ではなくてむしろ当然ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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