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ステキな金縛り最後でエミが幽霊を見えない理由は?見える条件となぜかを考察

映画

三谷幸喜脚本・監督の「ステキな金縛り」ってとても楽しい映画ですね。

三谷作品ならではの突き抜けた笑いがあるし、感動もするし、深津絵里さんもかわいいし。

ところで「ステキな金縛り」のラストで主人公のエミ(深津絵里)は幽霊が見えなくなります。

ではなぜ映画の最後でエミは幽霊が見えなくなったのか、その理由や意味を考察します。

また検察官の小佐野は最後のシーンでも幽霊が見えたままです。

見えなくなったエミと見える小佐野にはどんな違いがあるのかも合わせて検証します。

 

「ステキな金縛り」で幽霊が見えていた人はだれ?

映画「ステキな金縛り」で主人公の弁護士・エミ(深津絵里)は、しかばね荘の耳鳴りの間で落ち武者の幽霊(西田敏行)を目撃します。

他にも落ち武者を見えていた人がいましたが、だれが幽霊を見えていたか整理しましょう。

  • トラック運転手の伊勢谷(梶原善)
  • コールガールの女(篠原涼子)
  • 被告人の矢部五郎(KAN)
  • 検察官の小佐野徹(中井貴一)
  • 法廷画家の日村 たまる(山本亘)
  • 事件の真犯人の鈴子(竹内結子)

映画の中でエミを含めた7人だけが幽霊を見えていました。

それではなぜ他の人には見えないのに、これら6人は幽霊が見えたのでしょうか?

「ステキな金縛り」で幽霊が見える3つの条件とは?

映画「ステキな金縛り」でエミは、トラック運転手の伊勢谷、コールガールの女、法廷画家の日村の3人を呼び、自分を含めた4人になぜ幽霊が見えるのか、考察するシーンがあります。

そのときトラック運転手の伊勢谷は、トラックで事故を起こして積み荷を水浸しにし、その翌日妻に逃げられ、さらに半年前父親が他界したことを話します。

コールガールの女は、ヒモの男にだまされストリップ小屋に売られ、売られた劇場がボヤになり危うく死にかけたという話をします。

また法廷画家の日村は、本来世界を回って現地に人を描く仕事をしたいのに、それでは生活できないので法廷画家をしていること。さらに先週飼っていたセキセイインコのぴーちゃんが死んだ話をします。

弁護士のエミは仕事がうまくいっておらず、先日出勤途中でトラックにひかれかけていました。

またこの場面で飲み物を頼んだところ、エミを含めた4人全員がシナモンティーを注文します。

以上のことからエミは幽霊が見える人には3つの共通点(条件)があることに気が付きます。

  • 最近ツイてない
  • 最近死を身近に感じたことがある
  • シナモンが大好き

さらに検事の小佐野は最近妻に逃げられ、少し前に愛犬のラブラドールが交通事故で死に、ガラムマサラ(主成分はシナモン)を使うインド料理が大好きです。

また被告の矢部は妻が死に、仕事がうまくいっておらず、さらにパン工場でシナモンロールを作る仕事をしています。

つまりここで挙げた3点の共通点(条件)がある人だけが幽霊を見ることができるのです。

なぜシナモンが大好きな人は幽霊が見えるのか?

なぜシナモンが好きだと幽霊が見えるのか?

これはエミが検事の小佐野が食事するインドレストランを訪れたときにこのように説明していました。

シナモンというのは霊的なものに敏感になる力を持ってるらしいですね

こんなことはあり得ないと思いますが、映画の設定としては面白かったですね!

なぜ「ステキな金縛り」のラスト(最後)でエミが幽霊が見えない理由は?

映画のラストで、裁判を勝訴で終えたエミはだれもいない法廷に戻り、何やら物思いにふけるシーンがあります。

そこに落ち武者が現れ、裁判の労をねぎらった上で「そなたに会わせたい人がいる」と言って、死んだエミの父親(草彅剛)を連れてきます。

しかしエミには父親も落ち武者の姿も見えません。もう幽霊を見ることができなくなっていたのです。

ではなぜ最後のシーンでエミは幽霊が見えないのか?

答えはエミが裁判で勝ったから。つまり先にあげた3つの条件のうち「最近ツイていない」という条件がなくなったからですね。

これまでエミは一度も裁判に勝ったことがない三流弁護士でした。しかし落ち武者の幽霊を証言に呼ぶという前代未聞の方法で裁判に勝利します。

裁判で勝ったことにより運気が上向いてきたので、幽霊が見えなくなったというわけです。

せっかく最後に死んだお父さんが現れたのにエミには見えないなんて、かわいそうな気がしますけどね。

ただハーモニカを使い2人がコミュニケーションをとり、エミが「ひとりじゃないんだね」とぽつりと言ったシーンはよかったですね。

お父さんが見えなくてもエミにとってはきっと幸せな時間だったのでしょうね。

検察官の小佐野はなぜ最後まで幽霊が見えたのか?

映画のラストでエミは幽霊が見えなかったのに対して、検事の小佐野にはまだ落ち武者や死んだ弁護士の速水(阿部寛)の姿が見えています。

なぜ小佐野にはまだ幽霊が見えていたのか?

それはまだ先にあげた3つの条件がそろっていたからですね。

つい先ほど裁判でエミに負けて、運気が下がりツイていない状態が続きますし、愛犬の死から日にちが経っていませんし、相変わらずインド料理は好きでしょうから。

「世の中で科学で証明できないものなど存在しない。存在が科学で証明できない場合、それは存在してないも同じってことだ」と言っていた小佐野に幽霊が見えるなんて、皮肉そのものですけど。

小佐野が次に裁判に勝つまで幽霊が見える日は続くでしょう。

まとめ

  • 「ステキな金縛り」で最後エミが幽霊を見えないのは、初めて裁判に勝ち運気がツキが回ってきたから

とても楽しく笑えて、最後にちょっぴり感動できる映画でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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