1997年公開のアメリカ映画「タイタニック」。
豪華客船の沈没という史実と、そこで出会った男女の純愛をうまく絡めた名作です。
全世界での初動興行収入が18億4,000万ドルを突破したというのもうなずけます。
今回は「タイタニック」のヒロイン・ローズに焦点を当てます。
豪華客船の沈没という大惨事を生き残ったローズのその後の人生。
映画のラストで死亡したかについて解説・考察します。
目次
ローズのその後の人生についてわかっていること
【不朽の名作】『タイタニック』土曜プレミアムで2週連続放送https://t.co/aWhVHvjd5N
今年2月の再上映をきっかけに、劇場公開から25年の時を経て再び感動を巻き起こした不朽の名作を6月24日、7月1日の2週連続にわたり、デジタルリマスター版で届ける。 pic.twitter.com/RbfqYxLmaU
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ローズのその後の人生について、わかっていることを7つに分けて解説します。
その1:キャルドンとは結婚しなかった
ローズはキャルドン・ホックリーと結婚しませんでした。
映画の最後、生き残ったキャルドンはローズを探しますが、ローズは見つからないようにコートを頭から被っていましたね。
ですがキャメロン監督が書いた脚本版では、キャルドンはローズを見つけ出します。
もちろんローズはキャルドンのことを拒否。
キャルドンはローズのことを愛してはいましたが、それは歪んだ愛情とも言えるものでした。
ローズが拒否したのは当然のことでした。
その2:ローズ・ドーソンを名乗った
温かいベッドで眠るローズを迎えに時計台の下で待っていたジャック。時刻は2時20分、タイタニックが沈んだ時間。 pic.twitter.com/rcU9WruhJe
— (@peeta2013tm) February 24, 2023
タイタニックの乗客を救助した船がニューヨークの港に到着。
移民局の職員から名前を聞かれたローズは「ローズ・ドーソン」と返答。
ローズはローズ・デウィット・ブケイターという名前でしたが、ジャックのセカンドネームのドーソンを名乗ったのです。
その後、ローズはローズ・ドーソンとして(結婚するまで)新しい人生を歩み始めます。
母親とも決別したようですね。
その3:女優だった
トレジャーハンターの調べによると、ローズは女優だったとのこと。
映画冒頭、ローズはトレジャーハンターの船に何枚もの写真を持ち込みます。
「いつも持ち歩いているの」という写真には、女優として活動していたころのものほとんど。
馬にまたがる写真やパイロット姿の写真、飛行士姿の写真は、すべて女優時代のものだったと考えられます。
ただしローズが女優になった経緯や、どんな作品に出演していたかは不明。
その4:結婚して子どもも孫に恵まれる
女優と活躍していたローズでしたが、カルバートという男と結婚し、田舎に引っ越したことがわかっています。
結婚後、ローズは子どもを2人出産。
後に孫にも恵まれます。
タイタニックでジャックと大恋愛をしたのに、なぜローズは別の男性と結婚したのか?
ローズはジャックのとの約束を果たすために、別の男性と結婚したのだと考えられます。
船が沈没し、海に投げ出されたあと、ジャックはローズに「君は無事に助かる。助かって、子供をたくさん産むんだ」「彼らを育てて、成長を見届けて、年を取って、老婦人になって、温かいベッドで死ぬ」と言っていましたね。
自分の死期が近いことを感じ取っていたジャックは、ローズには生き延びて幸せになってほしいという願いを込めて、こんな言葉をかけたのでしょう。
「約束する」と返答した通り、ローズは別の男性と結婚して、子どもを産んだのだと考えられます。
その5:100歳まで生きてきた
結婚後、おそらくは幸せに過ごしてきたローズ。
トレジャー・ハンターたちが乗る船に到着したときには100歳になっていました。
来月には101歳になるということですから、かなりの長寿。
ジャックの「年を取って、老婦人になって、温かいベッドで死ぬ」という言葉を胸に、ずっと生きてきたのでしょうね。
なお結婚した男性は死亡しており、この時点でローズは未亡人。
その6:ジャックとのことは誰にも話さなかった
『タイタニック』でジャックが最期に伝えた「約束して。何があっても決して諦めずに生き抜くと。君は子供を育て歳をとり温かいベッドの中で死ぬんだ」という言葉の通り101歳まで生き、約束を果たしたと言わんばかりに自身の写真を並べ、深い眠りの中で再会して再び彼の手を取るローズが最高に愛おしい pic.twitter.com/Jf3hd3cpXY
— Mr.T (@Taylor143always) February 19, 2023
ジャックに描いてもらった絵と84年ぶりに対面したローズは、トレジャーハンターたちの前でジャックとの思い出を話し始めます。
ローズはこれまで誰にもジャックのことを離しませんでした。
「あなたのおじいちゃんにも話さなかった」と孫娘に話している通り、夫にも話さなかったのです。
当然と言えば当然でしょう。
かつての恋愛話を現在の恋人や夫に話す人は少ないでしょうから。
ローズに話に次第に引き込まれているトレジャーハンターたちの表情が印象的でした。
その7:碧洋のハートをずっと持っていた
救助されたローズは、カルパチア号に乗りニューヨークへ。
船の上で、ローズはキャルドンが着せてくれた上着のポケットの中に碧洋のハートが入っていることに気が付きます。
ローズは碧洋のハートを100歳になるまでずっと持っていました。
おそらく夫にも子どもにも、誰にも知られることなく。
身に着けたのはジャックに絵を描いてもらった時だけと言っていますから、ローズにとって碧洋のハートにはいい思い出がないのかもしれません。
「タイタニック(映画)」ラストでローズは死んだ?
ローズにとって”碧洋のハート”は、キャルによる足枷であり、身につけた彼女を描いたジャックの絵が見つかって、記録に残らない彼が存在した証でもあるのねきっと…泣。#タイタニック pic.twitter.com/aeXYIzCOzq
— sail (@hysknttnkk) May 14, 2021
碧洋のハートをジャックが眠る海に投げる
映画のラストで、ローズは碧洋のハートをジャックが眠る海に捨てます。
ジャックとの思い出をきれいなまま封印したかったのだと考えられます。
もしそのまま持っていれば、自分の死後に売られたり、大衆の目に触れたりして、ジャックとの思い出が汚されると考えたのかもしれません。
ローズがどうなったか判断するのは観客
碧洋のハートを海に捨てたローズは、船室に戻りベッドに横になります。
夢の中で、ローズはタイタニックの階段の踊り場で多くの人に祝福されながらジャックとキス。
最後のシーンについては「ローズは死んだ?」「ただ夢を見ているだけ?」と、今でも様々な憶測があるようです。
ローズがどうなったかについては映画では語られていませんが、後に発売されたDVDではチャプター名が「A Promise Kept」となっています。
「約束は果たされた(あるいは守られた)」という意味ですが、ラストシーンについては観客の判断に委ねられているといいということでしょう。
監督も「ローズがどうなったか、決めるのは観客であるあなた」と言っていますしね。
夢を見ているだけという解釈も正解でしょうし、天国に行ってジャックと結ばれたという解釈も正解でしょうね。
まとめ
タイタニックの何が切ないって、もう船が沈みはじめたこの時点で死が間近にあるのに、ジャックはただひたすらにローズと一緒の未来を諦めなかったのが泣けてくる。 pic.twitter.com/KpPqTeS8ww
— モネ。 (@mone17js) February 26, 2023
ローズのその後については
- キャルドンとは結婚しなかった
- ローズ・ドーソンを名乗った
- 女優だった
- 結婚して子どもも孫に恵まれる
- 100歳まで生きてきた
- ジャックとのことは誰にも話さなかった
- 碧洋のハートをずっと持っていた
ローズが最後に死亡したかについては
- 監督は判断を観客に委ねている
最後までご覧いただきありがとうございました!