「薔薇王の葬列」に登場するバッキンガム。
野心むき出しのところが、何とも言えず魅力的なキャラクターです。
リチャードのキングメーカーになると宣言したバッキンガムは、自らの意思でリチャードを王にするべく動いていきます。
そんなバッキンガムは物語の中で死亡するのでしょうか?
今回は「薔薇王の葬列」のバッキンガムは死亡するのか、ネタバレありで解説します。
目次
「薔薇王の葬列」バッキンガムは死亡するのか解説
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第4弾は「薔薇王の葬列」バッキンガムです✨
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バッキンガムは死亡するのか?
結論を書くと、バッキンガムは死亡します。
バッキンガムが死亡するのは単行本16巻71話。
死因は処刑。
リチャードを倒すために挙兵したバッキンガムでしたが、自らの意志で国王軍に捕まります。
そして謀反を起こしたとして、バッキンガムはリチャードより首を刎ねられます。
ですが、自分の半身であるバッキンガムを殺すことはリチャードにとって苦渋の選択。
バッキンガムを失ったリチャードは苦しむことになります。
バッキンガムが死亡するまでの過程を解説
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来年、キングメーカーを目指す若きバッキンガム公爵にお会いできるのが楽しみです🥰 pic.twitter.com/8HmWrza1fE
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リチャードが王として認められる
リチャードは”キングメーカー”であるバッキンガムとともに、エリザベス、ヘイスティングスら政敵を次々と追い落としていきます。
さらにリチャードは、エリザベスが兄・エドワード4世の正式な妻ではないことを人々の前で示し、エリザベスの第一王子を王座から引きずり落とします。
この後、一度は民衆から拒絶されたリチャードでしたが、見事な演説をして民衆の心をつかみ、王として認められます(13巻56話)。
妊娠の可能性
体の変調を感じたリチャードは、ジェーンに体を診てもらうことに(14巻64話)。
するとジェーンは、リチャードが妊娠している可能性を示唆。
もしリチャードの妊娠が事実なら、その相手はバッキンガムの可能性が高いと考えられます。
しかし悪魔の体(良性具有)を持つ上に、バッキンガムとの禁断の関係で子を宿していることが世間に知られたら、リチャードは体を見世物のように晒され、処刑されるころは確実。
そこでバッキンガムはリチャードを拘束し、リチャードを戴冠式に行かせないようにします。
バッキンガムはリチャードとずっと一緒にいるために、リチャードを王位に就かせないようにしたのです。
反乱を起こすバッキンガム
しかし、ケイツビーに助けられたリチャードはヨークで行われる戴冠式に向けて出発。
するとバッキンガムはイーリー司教と手を組み、リチャードを王座から引きずり落とすために、ロンドンに軍を送る、と手紙でリチャードに知らせます(15巻68話)。
さらにバッキンガムはランカスター王統のリッチモンド伯を新たな王として擁立(15巻69話)。
そしてついにはリチャードとバッキンガム、双方が挙兵することに。
バッキンガムは愛を全うするために、リチャードに王位を捨てることを迫ったのに、リチャードは王になることを選んだので、リチャードを裏切ることにしたものと考えられます。
リッチモンド伯とは誰?
ところでリッチモンド伯とは誰なのでしょう?
作品に唐突に現れるので、「この人、誰?」となる方は多いはず。
私もそんな一人でした。
薔薇戦争について調べたところ、リッチモンド伯とはリッチモンド伯ヘンリー・テューダーのことで、ボズワースの戦いでリチャード3世に勝利する人物です。
そして1485年10月、リッチモンド伯爵はヘンリー7世としてイングランド王に即位。
ここにテューダー王朝の誕生します。
その後1486年1月、ヘンリー7世はヨーク家の王だったエドワード4世の長女エリザベスと結婚。30年間続いた薔薇戦争はようやく終結します。
なお、ヨーク家の白いバラとランカスター家の赤いバラを組み合わせたバラが、テューダー家の新しい紋章になったそうです。
自らの意志で捕まり処刑される
ディーンの森で再会したバッキンガムとリチャード。
バッキンガムはリチャードに、名を捨てて、自分と一緒に海外に逃げるよう要望。
しかしリチャードはバッキンガムの要求を拒否。
バッキンガムに一人で逃げるように言います。
リチャードがいない世界に価値などない、と感じるバッキンガムは、自らの意志で国王軍に捕まり、謀反の罪で首をはねられることになります。
なぜバッキンガムは自ら処刑されることを選んだのか
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リチャードの行く手を阻む荊棘(いばら)を取り除くため
自分がここまま生きていれば、いつかリチャードを殺すことになる。
こう考えたバッキンガムは、自ら処刑されることを選んだのです。
これまでバッキンガムは、どんな汚い手を使っても自分が望むものを手に入れてきました。
しかしもし自分が生き続ければ、いつかリチャードを殺してしまう、とバッキンガムは考えます。
バッキンガムの役割は、リチャードの行く手を阻む障害を取り除くこと。
もし自分自身がリチャードの障害になるなら、死んでしまったほうがいい、とバッキンガムは考え、処刑される道を選んだと考えられます。
ここまでいくと、バッキンガムのリチャードへの愛は揺るぎないものと言えますね。
一方、自分の半身であるバッキンガムを自らの手で処刑したリチャードは、大いに苦しむことになります。
バッキンガム死亡後の展開を解説
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本日6月11日は「薔薇王の葬列」アンのお誕生日🎂✨
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アンの結核が再発
子どものころに罹った結核が再発したアンは、自分がもう長く生きられないことを悟ります。
そこでアンはリチャードに「あの子(エドワード)を廃嫡(はいちゃく)して」と依頼。
アンが死んでも、リチャードが王でいる限り、エドワード王太子の命が狙われる可能性があるからです。
リチャードはアンの要望を受け入れ、エドワードを死んだことにして、エドワードの身の安全を確保します。
リッチモンド伯が挙兵
一方、挙兵したリッチモンド伯爵の軍勢がウェールズの港に上陸。
リッチモンドはオックスオード伯やイーリー司教などを味方につけ、勢力を強めます。
またリッチモンドは、リチャードを悪の存在とする演劇を各地で行い、さらに勢力を強めていきます。
最終巻となる17巻では、リチャードの軍勢とリッチモンドの軍勢が戦うことになりそうです。
アンは死亡
リチャードに愛されたいと願い続けていたアンは、最後までリチャードに愛されることなく死亡。
ヨーク家とランカスター家の争いに巻き込まれ、政治の道具として利用されたアンは、最後まで幸せをつかむことなく、人生を終えることになります。
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まとめ
- バッキンガムはリチャードに処刑されて死亡する
- バッキンガムは、自分が生きていればリチャードの障害になると考え、自らの意志でリチャードの軍勢に捕まり処刑された
- ランカスターのリッチモンド伯爵が挙兵
- リチャードはエドワード王太子を死んだことにして、エドワードの身の安全を確保する
- 結核が再発したアンは死亡
最後まで読んでいただきありがとうございました!